SDGsについて最近更に目にする機会や話題にされることが多くなりました。
通常で行けば昨年開催されるはずだった2020年東京オリンピックで日本の取組を世界に発信できる機会となりうるはずだったと思いますが、コロナ禍で大きく変わったと思います。
4年間のアメリカトランプ政権も終わりをむかえ、新大統領は早速 “パリ協定復帰” に署名し、 政策転換をアピールしました。
アメリカの政策が大きく変化することもあり、今年は多方面でSDGsが更に脚光を浴びる年になると思います。
SDGsについておさらい
SDGsは環境、情報リテラシー・地域等によって情報格差を感じます。よくご存知の方には今更ですがここで少しSDGsについておさらいしたいと思います。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいらっしゃるのですが、最後はGoals(ゴールズ)の略です。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
この写真は、SDGsが採択されたときに、国連の壁にプロジェクションマッピングでお祝いをした模様です。
SDGsの17の目標
SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
- 貧困をなくそう No poverty
- 飢餓をゼロに Zero hunger
- すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
- 質の高い教育をみんなに Quality education
- ジェンダー平等を実現しよう Gender equality
- 安全な水とトイレを世界中に Clean water and sanitation
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに Affordable and clean energy
- 働きがいも経済成長も Decent work and economic growth
- 産業と技術革新の基盤をつくろう Industry, innovation, infrastructure
- 人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities
- 住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities
- つくる責任 つかう責任 Responsible consumption, production
- 気候変動に具体的な対策を Climate action
- 海の豊かさを守ろう Life below water
- 陸の豊かさも守ろう Life on land
- 平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions
- パートナーシップで目標を達成しよう Partnerships for the goals
参照:国連開発計画駐日代表事務所、globalgoals.org
日本語と英語とを並べてみると、英語はほとんど名詞(キーワード)だけで、日本語版は色々と補って文にされていることが分かります。
SDGsは国連や外務省をはじめ多くの機関からさまざまな文書資料が公開されています。英語と日本語を見比べてみるだけでも、さまざまな発見が得られるでしょう。
ゴールの導入・活用の事例
SDGs は、国際社会における国家間の問題、という範囲にとどまらず、地方自治体や民間企業、ひいては各個人まで、幅広いレベルで活用が期待されている理念です。
今、日本でも行政・企業・教育現場・個人と活動の裾野を広げてきています。持続可能な開発目標であるので、流行りや一過性の活動とならないように継続できることから初めていくことが大切だと思います。
このブログでは、SDGsの目標について企業や個人が出来る事や実際に行われている事例などを紹介していきたいと思っています。
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
最後にSDGsを考え行動する上で、落合陽一著「2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望」が参考になると思います。
この本で経済=4つのデジタルイデオロギーという説明(以下要約)があり、最後にSDGsとヨーロッパの時代──これからの日本の居場所を考えるでは、SDGsの考え方から、日本という国・日本人のこれからの進むべき方向性のヒントになると思います。
1.アメリカンデジタル
オープンソース、イノベーティブな帝国主義
GAFAMによる世界支配を推進するアメリカ=西海岸のヒッピー文化xデジタル →人の自由な可能性の解放やオープンシェア
2.チャイニーズデジタル
一帯一路で経済圏を拡大しようとする中国。国家を後ろ盾にした資金、循環と情報統制下のイノベーション。BATH=グレートウォールによる保護、但し資金運用の不透明性はリスク
3.ヨーロピアンデジタル
SDGsやパリ協定を通じてイニシアチブを発揮しようとするヨーロッパ
ブランド力によるエンパワーメント
ロレックス、ツァイス、ライカ、ベンツなど=伝統と文化に裏打ちされた価値観
4・サードウェーブデジタル
一足飛びに生まれる新種のイノベーション
タタモーターズ、Mペサ等=特有のニーズ(例タタの22万円の車など)、インフラがない故のやり方(人工衛星による通信、ドローンによる配達など)
コメント
コメント一覧 (80件)
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