SDGs 小学生向け自由研究

SDGsに関する生活者調査』において、ここ2年で認知率は8割超と理解が進んできました。

小学生のうちからSDGsを理解してもらうために、多くの企業がSDGsをテーマにした小学生向けの自由研究コンテンツを公開しているので紹介します。

目次

自由研究 with Honda e

ホンダのホームページ内の「Honda Kids 」にはこの時期夏休みの自由研究のテーマが多く掲載されます。

自由研究テーマは「実験」「観察・調べ学習」「工作」などカテゴリ分けされていて、小学1年生~6年生と成長に応じて興味のあるテーマが用意されています。

この度は自由研究の中に「Honda eといっしょに「防災ぼうさい」や「電気」を学ぼう」と題してSDGsの目標「11.住み続けられるまちづくりを」と「13.気候変動きこうへんどうに具体的な対策たいさく」に関する自由研究テーマを用意しました。

研究テーマで用意されたクエッションは、大人の多くも普段意識していない内容も多くあり、調べ方も丁寧に紹介されているので、調べてみても面白いと思います。

■「防災」をテーマとした調べ学習:もし1日電気が使えなかったら?

家庭内で消費する電力や身近な家電製品を自分で調べ、災害時に必要な備えや行動を考えることができます。

Q毎日どんなことに電気を使っているかな?

Q毎日どれくらい電気を使っているかな?

Q停電ていでんはなぜ起こる?

Q停電になると特にこまることはなんだろう?

Q停電ていでんの体験談などを調べ、どんなそなえがあればよいか、考えて書き出してみよう

・電気自動車が防災ぼうさいにどう役立つか、調べてみよう。

乾電池かんでんちで動かせて防災ぼうさいに役立つ電気製品せいひんにはどんなものがあるか、調べてみよう。

自由研究 with Honda e 抜粋

気候変動により毎年大きな自然災害が増えています。また、地震大国日本においては高い確率で発生する大震災に備え防災・減災は、行政だけで出来ることではありません。

体の不自由な高齢者や障がい者へサービスを提供している福祉事業者に対し国は災害や感染対策におけるBCPを立てることを2021年度の4月改定で義務付けました。

その災害対策で国が示す対策の多くを子供のうちから知識として身に付けることは大切です。

SDGsの目標である 「11.住み続けられるまちづくりを」 災害対策は個人レベルで日頃より備えられることは多くあります。

また、人口減少が進み財政が脆弱な地方都市によって公費でできる対策では防げない課題は山積みです。

コミュニティや新たなテクノロジーと地域住民の当事者意識の違いで都市間格差が広がっていくように思います。

■「エネルギー」をテーマにした実験:電気でモノを動かしてみよう

電気自動車が電気で動くように、電気を動力に変えてブランコを作る実験です。

具体的内容は写真で丁寧に説明されているので簡単に実験工作を作ることは可能です。

いずれも、ホームセンターなどで手に入れやすい材料を使い、1日程度でチャレンジできる内容です。

この実験を通じて科学の面白さを体感しながら、電気を動力に変える仕組みを学び、エネルギーについての理解は深まると思います。

小学生対象 SDGs 自由研究

その他にも多くの企業や団体が夏休みの自由研究のテーマとしSDGsの自由研究テーマを用意していますので紹介します。

「食べて!学んで!SDGs」 味の素

味の素グループ製品を基軸として食にまつわるSDGsを楽しく学べて、家族みんなでSDGsを考える機会が提供されています。
これからの地球環境や社会課題について考え、身近なところから私たちができることを発見してみましょう! 

<食べて!学んで!SDGs>
https://park.ajinomoto.co.jp/special/tgtw/jiyukenkyu/

ベネッセ 未来と向き合う夏にしよう

ベネッセのSDGs自由研究「未来と向き合う夏にしよう 」の特徴はSDGs17つの目標それぞれに自由研究テーマを用意していることです。

3日でできる内容から1か月程度かかる内容など小学生低学年から中学生まで学べる内容となっているのは流石日頃から学習教材を扱っている企業ならではです。

ベネッセコーポレーションとしての「サスティナブルな社会へ」というサイトも立ち上げ企業として取り組んでいる姿勢が感じられます。

こども教育総合研究所

ヒューマンアカデミーこども教育総合研究所も「【2021年版】自由研究のテーマはこれで決まり!子どもと「SDGs」に取り組もう!」題してページを立ち上げています。

テーマを3つほど紹介していますが、あまり力が入っているようには思えない内容です。

下記の通り教育的にもさまざまなメリットがあるという説明が書かれていましたが、親に向けたメッセージとしても少し具体性に欠けるよにも感じました。

自分と同世代の子どもが直面している世界の問題に目を向け、普段の生活では知ることのできない世界を学ぶことで、子どもの新たな学びや、グローバルマインドを育てることにも繋がるでしょう。

教育的にもさまざまなメリットがある「SDGs」について、この夏休み期間を活用して、お子さまと一緒に考える機会をつくってみてはいかがでしょうか。

自由研究のテーマはこれで決まり!子どもと「SDGs」に取り組もう

東京ガス

東京ガスのホームページにある小学生の自由研究に! 親子で「SDGs」~楽しみながら省エネに~【東京ガス都市生活研究所】は自社のサービスに特化した省エネテーマの研究です。

楽しみながらの省エネと題していますがワクワクするすすめ方ではないように感じます。

いきなり省エネと伝えるまでの脱炭素や2030年に向けた温室効果ガスの削減目標についての背景の説明が少ないです。

あえて伝えていないのであれば、このページは作らなくてもいいのかなとも感じました。

このSDGsに関するブログではSDGsウォシュに関して何度か取り上げています。企業や団体が発信する場合そのサイトの熱量は伝わっていくものだと感じます。

パナソニックキッズスクール

「パナソニックキッズスクール」とは、未来の主役になる子どもたちが“夢や未来”の可能性を発見し、自発的な興味・関心に基づいて、自ら学び、生きる力を身につけることを応援する次世代プログラムの総称です。

パナソニックキッズスクールのSDGsキッズ版では、SDGsの17の目標に関して、教材をダウンロードすることが出来ます。

教材は先生・保護者の方に向けて、小・中・高生がSDGsへの理解を深めることを目的に作成されています。

ロボえもん 夏休みはSDGsをテーマに自由研究

ロボえもんは、こども用のプログラミングスクールです。

その記事のなかで「夏休みはSDGsをテーマに自由研究」で以下のような研究例を紹介しています。

  • 二酸化炭素はどこに多く含まれている?
  • わたしたちは二酸化炭素をどれくらい排出している?
  • おうちで出ている食品ロスはどれくらい?
  • 一週間または一か月ヴィーガン生活をしてみるとどうなる?

SDGs関連本

小中学生の理解がすすむ選書図書ランキング

まとめ

少し大きな都市であれば科学館があり、小学生の学年に合わせた興味深い展示が多くあります。

小さい頃からテクノロジーの興味を持ち、はまり、社会課題に触れることでやりたいことがたくさん見つかることで優秀な人材が輩出されることで明るい未来につながると思います。

Honda Kids 」 の自由研究テーマは大人がみてもワクワクする実験や観察が用意されていますので是非覗いてみて下さい。

NEWSPICSの落合陽一氏と河野大臣の対談で大臣が「世界における日本人の信頼はまだまだ大きくて、決めるまでは時間が掛かるが一度決めたことを前に進める誠実さと愚直さは大いに信頼されている」と述べていました。

日本は多くの課題を抱えていますが、まだまだ出来ることも多くあり、子供たちが明るい未来をワクワク感じれる発信を大人がしていければと感じています。

最近では「サステナブル」と向き合うZ世代が明らかに新しい価値観で気軽に自分の想いを発信するようになりました。

小さなうちから社会課題や環境問題などに関心を持ち気軽に自分の想いを発信できることが更に進めばひとつの小さな声が、次第に大きな波になり世の中の流れを変えるうねりになると思います。

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