SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
このブログで「SDGs 1日でできる夏休み自由研究」も紹介しましが、保護者世代での9割以上が子供にSDGsを学んで欲しいと回答しています。
SDGs 目標4. 質の高い教育をみんなにが1位
約9割がSDGsを知っていることが明らかに!
「SDGsを知っていますか<SA>」という問では、約9割が「はい」(155)と回答しました。
また、「特に関心のあるSDGsの項目はどれですか<MA>」と質問したところ、「質の高い教育をみんなに」(136)が群を抜いて多く、8割以上が回答したことがわかりました。
コロナ禍で休校やオンライン教育における教育格差が問題視される中、質の高い教育を平等に受けられるかについて注目が集まっていることが伺えます。
9割以上が子どもにSDGsを学んでほしいと思っている!
「子どもがSDGsを学ぶべきだと思いますか<SA>」という問では、9割以上が「はい」(167)と回答し、子どもにSDGsについて積極的に学んでほしいと思っていることがわかりました。
また、「なぜ子どもがSDGsを学ぶべきだと思いますか<MA>」と質問したところ、「子どもの将来に役立つと思うから」(102)、「世界的な課題だから」(99)が僅差で続きました。
どちらもSDGs関心層の5割以上が回答しており、2030年の目標達成に向け世界的にフォーカスが当たる中で、子どもたちの将来に役立たせるため、SDGsについて学ばせたいと思っていることが伺えます。
8割以上がSDGsについて「学校」で学ぶことを希望!
「どこで子どもにSDGsについて学んでほしいと思いますか<MA>」という問では、8割以上が「学校」(144)と回答し、SDGsについて学校で学んでほしいと希望する声が多いことが明らかになりました。
一方で、約半数が「家庭」(94)と回答しおり、コロナ禍において家で子どもと過ごす時間が増えているため、家庭でもSDGsについて学ばせたいと思っていると考えられます。
また、「SDGsについて家族と話し合ったことはありますか<SA>」という問では、「はい」(56)と回答したのは約3割にとどまり、SDGsについて話し合った経験ことがない家庭が多いことがわかりました。
家庭でSDGsについて学ばせたいと思っているものの、実際に話し合えていない現状が伺えます。
9割以上が子どもにSDGs活動に参加してほしい!
「子どもにSDGs活動に参加してほしいと思いますか<SA>」という問いでは、9割以上が「はい」(159)と回答し、子どものSDGs活動参加への関心度が高いことが明らかになりました。
また、「SDGsの項目の中で、特に子どもに学んでほしい項目はどれですか<MA>」という問いでは、第1位が「質の高い教育をみんなに」(104)、第2位が「貧困をなくそう」となりました。
親の関心が高い項目と一致しており、教育など身近なものから子どもにも当事者意識を持って学んでほしいと感じていると考えられます。
【「2021年 子どものSDGsに関する意識調査」調査概要】
調査方法 : 紙回答
調査地域 : 全国
調査期間 : 2021年8月9日(月)~2021年8月27日(金)
調査対象 : 20代~50代の子どものいる親 男女 計176人 【イー・ラーニング研究所調べ】
まとめ
以前のブログで「SDGs 日本人 認知度調査結果」で電通の認知度調査結果4月の時点で生活者全般のSDGsという言葉の認知率は54.2%で、第3回調査(2020年1月18~19日実施)の29.1%からほぼ倍増した。
その状態からみても、最近のメディアやネット関連情報で認知度は高まっています。
今回の調査は イー・ラーニング研究所が保護者世代を対象としています。
インターネットを利用した家庭向けe-ラーニングサービスを展開している イー・ラーニング研究所の調査であることから、教育に関して意識の高い保護者であることは想定されます。
ネットで簡単に情報にアクセスできるようになり、最適化が進むにつれ、自らが過去に得た情報により、偏った情報が触れる可能性が誰しもあります。
SDGsに関しても各国の色々な事情がある中、合意形成できたギリギリの内容である為、目標期限の物理的2030年に達成できないこともあります。
持続可能な開発目標という点でも行き過ぎた資本主義に警鐘を鳴らす「脱成長コミュニズム社会 共有財産=コモン」という考え方もあります。
立場の違いや価値観から出される意見の多くに触れることで思考が深まると思いますので、明るい未来のために様々な課題に触れる機会は必要と感じています。
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