SDGs 大手ECサイト エシカル(倫理的)消費の対応強化

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

前回Z世代向け事業創出に関するブログでエシカル(倫理的)消費について紹介しました。

今回は大手ECサイトがエシカル(倫理的)消費の対応強化に力を入れていることについて紹介します。

目次

楽 天 EARTH MALL with Rakuten

2021年9月7日の日経新聞の記事によると 楽天は環境や社会に優しい商品を集めたECサイト「EARTH MALL with Rakuten(アースモールウィズ楽天)」の商品数を、現在の約10万点から24年ごろに100万点に増やす予定です。

「EARTH MALL with Rakuten」は、“Shopping is Entertainment!”という「楽天市場」のコンセプトを大切に、この場所に集うすべての人たち(作る人・売る人・使う人)の日常を豊かに、心地よくするサステナブルな商品を、8つの認証(MSC認証、ASC認証、FSC認証、RSPO認証、国際フェアトレード認証、有機JAS認証、レインフォレスト・アライアンス認証、GOTS認証)に基づいてセレクト。

また、認証商品だけでなく、多角的な視点でサステナビリティを捉え直し、商品を拡充しながら、持続可能な社会のための新しいアイデアを出店者や消費者の皆さんとともに考えていくインターネットショッピング・モール&オンラインメディアです。

「欲しい、使ってみたい!」。頭で考えるのではなく、嬉しい楽しいから始まるショッピング。

今を大切に考え、生きることが未来に繋がる。「EARTH MALL with Rakuten」は、サステナブルというキーワードを買い物の選択肢に加え、多くの人たちの共感を生み出しながら、これからの社会と暮らし、すべて人々の日常をエンパワーメントしていきたいと考えています。

EARTH MALL with RAakuten とは 抜粋
  • MSC認証 水産資源や海洋環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業に対する認証制度です。MSC「海のエコラベル」は、MSC認証を取得した漁業によって獲られた水産物の証です。
  • ASC認証 水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が管理運営する養殖に関する国際認証制度で、自然環境の汚染や資源の過剰利用の防止に加え、労働者や地域住民との誠実な関係構築を求めています。
  • FSC認証 森を守るマーク 森林認証制度FSC®について FSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的に設立された国際的な非営利団体です。
  • RSPO認証 農園や搾油工場を対象に、持続可能な生産が行われているか、RSPOが定めた判断基準となる原則と基準(Principle & Criteria)に則った「P&C認証」です。
  • 国際フェアトレード認証 国際的なフェアトレードスキームのシンボルであり、世界的に最も認知されている倫理的ラベルの一つです。
  • 有期JAS認証 有機食品のJASに適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
  • レインフォレスト・アライアンス認証 農園の環境、土壌・水を含めた天然資源、生態系や生物多様性を守り、労働者の労働条件やその家族・地域社会を含めた教育・福祉などの厳しい基準を満たした農園に与えられます。
  • GOTS認証 オーガニック繊維で作られた製品のためのテキスタイル製造・加工の国際基準。

アースモールは18年に開設されています。巨大ECサイトとして楽天とアマゾンがよく比較されますが、35歳以上で比較すると男女共楽天サイト利用者が多くなります。

特に35歳以上の女性ユーザーは楽天が多い理由として、ショップ店やメーカーの顔が見えることで安心感に繋がっています。

コロナ禍でECサイトの売り上げが伸びる中、 消費者のエシカル意識も高まり、日経記事によると21年1~6月のアースモールへのアクセス数は前年同期比3倍、売上高は2倍に伸びたようです。

直近1年間で購入経験があるネットショッピングモール、全体1位は「楽天市場」記事抜粋

楽天・アマゾン利用者層調査サイト抜粋

現在 EARTH MALL with Rakuten では、生産者に配慮した公正価格で取引する「フェアトレード」など8つの国際認証機関から認証を得ている商品が中心です。

今後は特定分野の認証を増やすほか楽天独自の基準も設けて拡大する予定です。

楽天インサイトで「サステナブルな買い物に関する調査」が行われました。

調査結果では約3割が「意識が強まった」と回答しています。

「少し高くてもエシカルな商品を買いたい」という意識が高まっているようです。

健康・安心・社会性・SDGs等の関心が高まり、コロナで家にいる時間も長くなり、ECサイトで購入する際も 開発ストーリーなどが購買意識に作用するようになっています。

ヤフー エールマーケット

ヤフーは2011年の東日本大震災を受けて、東北産商品の販路拡大を目的にECサイト「エールマーケット」の前身を設立しています。

日経記事によると、商品数を、21年度内に約4割増やして1000点以上にする予定です。

コロナ下で飲食店や旅館に出荷されなくなった有機栽培の野菜や海産物の販売が好調で、20年度の取扱高は19年度比2倍以上に増えてます。

どこにでもあるものより、なかなかないもの。

太陽の香りがしたり、人の手の温度を感じる。
大事に生まれたものは、大事にしたくなるものです。
そうだ。こだわりは、ごちそうなんだと思う。
もっと知ってほしいもの、あなたに届けたいもの、見つけました。
好きって、エールなのかもしれません。

ここにあるもの、
ぜんぶ応援したいもの。Yell Market

エールマーケット コンセプト抜粋

エールマーケットでは、フェアトレードのカカオを使ったココアなど海外商品の販売にも乗り出しています。

エシカル消費の高まりを受けて、エールマーケットでは伝統工芸品や地産地消などをテーマに対象エリアを順次広げ、2018年からは全国展開しています。

まとめ

ECサイトで時間・場所・距離の制約なく商品・サービスを手に出来るようになり、便利さから商品開発の想いは物語への共感が購買要因に大きく影響を与えています。

このブログでも、「atara」という 食品/廃棄物ロスを減らすECサイトや生産者から直接購入できるサイトなどを紹介してきました。

高くて買えない理由も理解できますがエシカル(倫理的)消費の意識が高まることで、多くの解決策の提案が行われています。

大量廃棄を前提に低価格で販売するファストファッションも予約販売手法で中田敦彦のサステナブルアパレルブランドのように技術のある日本のアパレルを救う働きもできます。

これからも エシカル(倫理的)消費の意識 は更に高まっていく


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