世界5大ウイスキーとは
世界的なウイスキー生産国である5つの国で造られるウイスキーは”5大ウイスキー“と呼ばれています。
5大ウィスキーは、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本で製造されるウィスキーで産地や歴史、製造法、味わいの違いがあります。
世界5大ウイスキーの特徴を知って家飲みで飲み比べしてみてはいかかでしょうか。
余 市 スッコチを目指したこだわりの味わい
重厚でコクのある味わいは、本場スコットランドのシングル・モルトにも決してひけをとらない高い品質です。
「世界に誇るジャパニーズ・ウィスキー」でも紹介しました創業者竹鶴政孝氏の情熱でつくりあげられた北海道余市蒸留所で生まれました。
竹鶴氏はスコッチに魅せられてスコットランドに留学、製法を学んで帰国し寿屋(現サントリー)に入り山崎蒸溜所の設計と総指揮をとり国産ウィスキーづくりの基礎を築きます。
自分が追い求めるウィスキーづくりを実現させるために独立、北海道余市に蒸溜所を設立した話はNHK「マッサン」でも有名です。
竹鶴氏の情熱は、スコッチ・ウィスキーに負けない本物のウィスキーをつくることでした。
あくまで質にこだわり、戦後は他社より高くなかなか売れない時期も続きますが頑なに質にこだわり続けます。
高度成長期にそのこだわりが認められニッカはサントリーと並ぶまでに成長します。
余市は、ニッカ創業者の情熱と夢が詰まった、極上のシングル・モルト・ウィスキーです。
シングル・モルト宮城峡
ニッカウィスキーが北海道余市についで、第二の蒸溜所を建設したのは宮城県仙台市です。
この地を竹鶴氏は宮城峡と称し、蒸留されたウィスキーに「シングル・モルト宮城峡」と命名しました。
宮城峡は余市に比べおだやかで、繊細な味わいが特徴です。
ブラックニッカ ひげのブレンダーが誇る軽やかな味
軽やかな味と飲み口で、多くの人に親しまれるブレンデッドウィスキーです。
すっきりした風味は独特の香りピートをあえて使わないことで生まれています。
日本で初めて国産グレーン・ウィスキーをブレンドしたウィスキーとして発売されました。
特級もしのぐ一級というキャッチフレーズで家飲みとバーにも浸透していきます。
一見王様のように見えるラベルのひげ男は実はウィスキーのブレンダーです。
創業者竹鶴氏は常日頃からブレンダーの役割がウィスキーづくりには重要と語り、ブレンダーの理想像を描き“キング・オブ・ブレンダー”とよぶようになったそうです。
ラベルの片手にもったグラスは、ウィスキーを飲んでいるのではなくティスティングをしているところが描かれています。
鶴 贈答品に喜ばれる豪華ボトル
深い琥珀色の液体をグラスに注ぐと、ふくよかな香りが立ち上る高級ブランデーのようなまりやかな飲み口
ブランド名は創業者竹鶴政孝氏からとったものです。ボトルに描かれたレリーフは竹鶴家に伝わる「竹林に遊ぶ鶴」という屏風絵をモチーフにしています。
竹鶴氏はウィスキーの本質はモルトウィスキーにあると信じ、余市と仙台に蒸溜所を建設し、理想のモルトづくりを行ってきました。
なかでも余市は「世界の6大モルトのひとつ」と海外の評論家から高評価を得ています。
この余市と宮城で育てられたモルト・ウィスキーをベースにグレーン・ウィスキーと絶妙のバランスでブレンドされたのが鶴です。
その他のニッカウヰスキー
キングスランド 豊かなコクが広がる
モルト原酒とグレーン原酒をほぼ半量ずつブレンドしたもの。ニッカ創業40周年記念に発売されました。
スーパーニッカ 水割りにしてもコクがある
なめらかで飲みやすい口当たり。1962年発売のニッカのベストセラー
ニッカウヰスキー登場の陰にジュース
ニッカウヰスキーは、大日本果汁株式会社というジュース作りの会社としてスタートしました。
ウィスキーを仕込んでから樽で何年も寝かすので、事業をはじめてもすぐには売れません。
そこで中継ぎとして、日本初の天然りんごジュースを発売しました。
いまでこそ無添加ジュースは当たり前ですが当時は一般的でなく酸味が強すぎてあまり売れませんでした。
ウィスキー第1号が出来たとき大日本果汁の略称“日果”からニッカブレンドは誕生しました。
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