世界5大ウイスキーとは
世界的なウイスキー生産国である5つの国で造られるウイスキーは”5大ウイスキー“と呼ばれています。
5大ウィスキーは、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本で製造されるウィスキーで産地や歴史、製造法、味わいの違いがあります。
世界5大ウイスキーの特徴を知って家飲みで飲み比べしてみてはいかかでしょうか。
伸びやかで繊細なジャパニーズ・ウイスキーとは
日本で本格的なウィスキーづくりが始まったのは 1920年代に入ってからです。
鳥井信治郎を創業者とする寿屋(現サントリー)が本格ウィスキーの製造を企画します。
寿屋は京都市郊外の山崎に蒸溜所を建て、初代所長に竹鶴政孝を迎えます。竹鶴は日本人ではじめてスコットランドでウィスキーの製法を学んだ人物です。
国産ウィスキー第1号「サントリーウヰスキー」(通称白札)が発表されましたが、当時の日本人には「焦げ臭くて飲めない」という評価でした。
その後鳥井と竹鶴は袂を分かち鳥井は日本人の味覚に合うウィスキー志し「サントリーウヰスキー12年もの角瓶」をリリースします。
一方竹鶴は寿屋を退社し北海道へ移住し現在のニッカウヰスキーを開始します。
日本にウィスキーを浸透させたサントリー
1970年にウィスキーの貿易が自由化されました。
カナダのシーグラム社などが資本参加したキリンシーグラム社などが誕生しました。
1980年代国民酒と言われるまで成長します。
サントリーオールドは年間1億5000万本を記録するまで成長します。
その後ウィスキーの消費は右肩下がりで長い低迷時期に入ります。
2001年ニッカウヰスキーの「シングルカスク余市10年」がイギリスのウィスキー専門誌「ウィスキーマガジン」の品評会で世界一位を獲得します。
その後ジャパニーズウィスキーは次々海外で賞を取るようになります。
それでも国内の消費を伸ばす程の影響力はありませんでした。
2008年のサントリー「角ハイ」こと「角瓶」のハイボールの宣伝が起爆剤となっていきます。
ウィスキーブームを知らない若い世代はおじさんが飲むお酒からソーダーでわる「角ハイ」が徐々に浸透していきます。
クラフトビールのブームと角ハイの爽快感も若い世代にマッチしていきます。
加えて糖質やカロリーがビールに比べ少ないウィスキーは健康志向の人の間でも飲まれるようになりました。
「とりあえずビール」から徐々に「ハイボール」も食い込むようになっています。
ジャパニーズウィスキーブーム
ジャパニーズウィスキーブームのさらなる追い風が 2014年に始まったNHKの朝の連続小説「マッサン」です。
「マッサン」はニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝と妻リタをモデルとした物語で放送終了後余市蒸溜所には年間90万人の観光客が訪れるまでになりました。
スコットランドの蒸溜所が世界的な観光地となっています。
日本でも同様にサントリーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所も多くの観光客が訪れるようになりました。
1980年代〜2000年代前半の「ウィスキー冬の時代」はどのメーカーも原酒の生産を抑えていました。
その為、今になって、原酒が不足し、需要に供給が追いつかない現象が起こっています。
「山崎12年」や「余市10年」などエイジング商品が相次いで販売終了せざる得ない状況となっています。
世界で加熱するジャパニーズ・ウィスキー
ジャパニーズ・ウィスキーを買い求めているのは日本人だけでなく、アジアの旅行客が多く「日本みやげ」として求めました。
現在はコロナウィルスの影響で外国人観光客は渡航出来ませんが、ピーク時に蒸溜所を訪れる外国人は2〜3割に達していました。
人気の背景がジャパニーズ・ウィスキーの海外での高評価です。
2019年ワールド・ウィスキー・アワードのジャパニーズウィスキーの受賞
竹鶴25年ピュアモルト(ニッカウヰスキー)
ワールドベスト・ブレンデッドモルトウィスキー部門 世界最高賞受賞
響21年(サントリー)
ワールドベスト・ブレンデッドウィスキー部門 世界最高賞受賞
イチローズモルト&グレーンジャパニーズブレンデッドウィスキー リミテッドエディション2019
ワールドベスト・ブレンデッドウィスキーリミテッドリリース部門 世界最高賞受賞
富士御殿場蒸溜所シングルグレーンウィスキーAGED 25YEAR SMALL BATCH
ワールドベスト・グレーンウィスキー部門 世界最高賞受賞
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 「世界に誇るジャパニーズ・ウィスキー」でも紹介しました創業者竹鶴政孝氏の情熱でつくりあげられた北海道余市蒸留所で生まれました。 […]
[…] 「世界に誇るジャパニーズ・ウィスキー」でも紹介したとおり、サントリーの全身寿屋の創始者・鳥井信治郎氏は、蒸溜所に適した土地を求めて全国を探します。 […]