紹介本『幸福の資本論』

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幸福の資本論 / 橘 玲

今回紹介する本は橘 玲さんの「幸福の資本論」です。橘 玲さんの著書の紹介は『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』に続い2冊目です。

この本を読むきっかけは、「こびと株」というサイトで『有名な作家、橘玲(たちばな あきら)氏の「幸福の資本論」を読むと、年収が高いのに幸せになれない、資産家なのに幸せになれない理由が良く分かります。』と書いてあり、読んでみることにしました。

『幸福の資本論』

今回ご紹介する書籍は、『幸福の資本論』です。この本は、幸福についての考察と、それを実現するための方法について深く掘り下げています。

著者は、ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではないと指摘しています。

まず、この書籍では「人生のインフラストラクチャー(下部構造)」という言葉を使って、幸福の条件について議論しています。

つまり、幸福になるための設計図とも言えるものです。そして、この条件を「設計できるもの」と「設計できないもの」に分け、幸福を構築する方法を明示しています。

「設計できないもの」には「運命」が含まれており、これは我々が簡単に変えることができないものです。しかし、「設計できるもの」には資本が関係しており、資本は「富を生み出す力」を指します。

資産は、その富を生み出す方法であり、例えば本を読むことで得る知識は、経験という形で資産として蓄積されます。

この本では、お金と幸福の関係についても論じています。経済学の基本原理である「限界効用の逓減」を用いて、お金と幸福の関係性を解説しています。

つまり、お金が増えるほど幸福度が増すが、一定の額を超えると幸福度の向上は鈍化するという法則です。

この法則を踏まえたうえで、お金と幸福に関するシンプルな法則を示しています。

例えば、年収800万円までは収入が増えるほど幸福度は増すが、それ以上は変わらないというものです。同様に、金融資産1億円までは資産が増えるほど幸福度は増すが、それを超えても幸福度は変わらないという法則が示されています。

さらに、金融取引や人的資本の投資に関するルールも述べられています。例えば、利益が大きい方が良く、同じ利益ならリスクの小さい方が選ばれるといった具体的なアドバイスもあります。

新しい働き方についても触れられており、知識社会化、グローバル化、リベラル化といったキーワードが紹介されています。

これらの要素が、現代の仕事やキャリアにどのように影響を与えているかが詳しく説明されています。

最後に、幸福な人生の最適戦略についても触れておきましょう。金融資産を持つことで経済的な自立が実現し、金銭的な不安から解放されることができるというのが一つのポイントです。

また、人的資本を活かすことで、自己実現が可能となり、本当の自分を見つけることができます。さらに、社会資本を活用することで、人間関係を選択しやすくなります。

この書籍は、幸福について深く考え、それを実現するための実用的なアドバイスを提供しています。幸福を追求し、充実した人生を送りたいと考える方にとって、非常に価値のある一冊と言えるでしょう。

幸福の資本論は、我々が日常生活で直面するさまざまな問題について新たな視点を提供してくれます。ぜひ、読んでみてください。

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