紹介本 『手 紙 屋』

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手 紙 屋/  喜多川 泰 /  Discover

この お勧め本紹介を通じて本を読むことの楽しさや色々な価値観を知り、成長に繋がることを紹介したいと思っています。

今回は、学習塾と作家活動で著名な喜多川泰さんの小説「手紙屋」を紹介します。

喜多川さんは、笑顔と優しさ挑戦する勇気を育てる学習塾「聡明舎」を横浜で創立します。

人間的成長を重視した、まったく新しい塾として地域で「聡明舎」は話題となります。

塾生の学習意欲を高めたり人生教訓を教える為、自己啓発の研究を続けます。

若者に素晴らしい人生を送ってもらう為、自身が学んだ事を授業の前の時間を使って話をしていました。

その話に感銘を受けたある塾生からそれらの話を本にまとめてみたらどうかといわれたのを切っ掛けに、本業の傍ら、自身のデビュー作となる2005年にファンタジー風の自己啓発書『賢者の書』を執筆します。

2005年から作家としての活動を開始し現在まで年に1冊のペースで新刊を発刊されています。

今回紹介する「手紙屋」は2007年に初版が出されいて長く読み続けられている本です。

あらすじ

主人公の大学生西山諒太は就職活動を始めようとしている時期にお気に入りの場所「書楽」から誕生日カードが届くところから物語は始まります。

「書楽」の一角に主人公が勝手に「玉座」と呼んでいる場所があり、社長が座るような、特別な人だけが使うことが許された空間があります。

誕生日プレゼントは、通常料金で「玉座」が1日使用できる権利でした。

主人公諒太は「玉座」手紙屋という怪しい広告を見つけます。

手 紙 屋

『はじめまして、手紙屋です。

手紙屋一筋十年。きっとあなたの人生のお役に立てるはずです

私に手紙を出してください』

広告に表に理解を超えるものに遭遇した主人公は『手紙屋』とはなにかとても気になり広告の裏面を見ることから物語は始まります。

物語の「手紙屋」は希望される方と手紙のやりとりをすることを仕事にしていて、10通の手紙を受け取ることが出来るしくみです。

手紙屋がこれまで学んだことを伝え、依頼者の人生で実現したいことのお手伝いをする仕事です。

最初の一通は無料で二通目以降は無料というわけにはいかにけれど、契約内容は一通目に知らせるという内容です。

広告の下にはよくある利用者の喜びの実体験が記されています。

就職活動の波に乗り遅れた主人公と手紙屋の手紙でのやりとりでの学びが小説の根幹です。

十通の手紙での学び

就職活動で悩む主人公に手紙でアドバイスするストーリーは、喜多川さんの仕事を手伝う大学生に伝えたいメッセージを物語にされた様です。

就職活動をうまく乗り切るコツとかテクニックを伝えるのではなく自分らしく生きるためのメッセージです。

就職や働くことに悩み考えている方には是非多くの学びは本書を手にしてほしいと思いますが、本書のメッセージを少しだけ紹介します。

人間同士の交流、わたしたちが欲しいものを手に入れる方法は『物々交換である』という事実です。

『相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分がもっているものの中で相手が欲しいものとを、お互いがちょうどいいと思う量で交換している』

”働く”という行為も物々交換です。

本書抜粋

まとめ

このブログで紹介した「君たちはどう生きるか」や夢を叶える象のように、読書に慣れ親しんだ経験の少ない人も理解が深まり学びが多い本です。

手紙屋螢雪編など続編も面白い作品です。

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