今回は、Z世代のオピニオンリーダー・長谷川ミラさんが意外と知らないSDGsに関するトピックスをクイズ形式で出題した番組を見て彼女の発信に興味を持ったので紹介します。
【クイズ】トランプに潜むジェンダーの課題とは
このクイズ番組は2022/6/27〜7/3にタクシーメディア「GROWTH」で放映されていた番組の完全版です。
NEWSPICSの番組を視聴した後、引き続き流れてきたクイズ番組をそのまま視聴しました。
6問のクイズには服を1枚の作るのにどれくらいの水を使用しているかの3択問題や日本で一年間でどれくらいの服が廃棄されているかなど興味深い内容です。
また、トランプの『キング』が『クィーン』が上位にあるジェンダーの課題をオリンピックに因んで金・銀・銅で表現するトランプの紹介などもあります。
クイズも興味深い内容でしたが、それ以上に出題者の長谷川ミラさんに興味を持ちました。
クイズ番組でZ世代のオピニオンリーダーとして紹介されていた長谷川ミラさんが社会問題や環境問題について発信するようになったのは、イギリスでの一人暮らしの経験が大きかったと紹介されていました。
18歳の時イギリスで一人暮らしをした際、イギリスでは街なかで日常的に社会問題や環境問題について話す大人が多いことにびっくりしたとの事です。
いろいろな人が雑談のなかで、ごく当たり前に、ゴミ問題やジェンダー論、政治などについて話していたそうです。
タクシーに乗ったら運転手さんから挨拶がわりに「ブレグジット(イギリスのEUからの離脱問題)についてどう思う?」と質問されるような環境だった様です。
長谷川ミラさんが実践する サステナブルな生き方・考え方
正直このクイズ番組も見るまで長谷川ミラさん事は知らなかったのですが、サステナブルな生き方・考え方についても自然体で自分の想いを述べているところに共感し、彼女のこれまでの発信を調べてみようと思いました。
以下はAMPのインタビュー記事の抜粋です。
起業家、モデルなど、さまざまな顔を持つ長谷川ミラさん。2016年、ハワイ版テラスハウス「ALOHA STATE」に出演したことで注目を集め、現在は抜群の知名度と発言力を活かしインフルエンサーとしても活躍している。
そんな彼女が、近年、とりわけ力を入れているのが、SDGsやサステナブルに関する情報発信だ。
人を動かすのは情報。未来のための情報を発信していきたい
――経済誌やシンクタンクの調査などで、よく「Z世代やミレニアル世代は利他の心を持った人が多い」「地球や社会のために貢献する意識が強い」と言われています。長谷川さんはどのようにお感じになりますか?
う~ん、少なくとも私は、全然「人のため」とか「社会のため」だとは思っていません。
自分がハッピーになりたいだけだし、がっつり稼ぎたいとも思っていますよ(笑)。
そもそも、SDGsとかサステナブルって人間のための活動ですよね?
人間が好き勝手やってきて社会や地球がえらいことになっちゃったから、いい加減生き延びるためになんとかしなきゃヤバいでしょ、っていう。そんな綺麗なもんじゃないっていうか、やらざるを得ないっていうか。
結構、切羽詰まった生々しい動きだと思うんですよね。
私の周りの子たちもそういう感じで、割とドライに捉えているんじゃないかな。
善行とか聖人の活動みたいな感じじゃなく、もっとカジュアルで、もっと当たり前なもの。
結局は人の、もっと言えば自分のための活動だと思うし、それでいいのだと思います。
――長谷川さんが力を入れていらっしゃるサステナブルに関する情報発信も、「自分がハッピーになるため」にやっていらっしゃる……?
はい、もちろんです。
疑問に思ったこと、純粋に自分が関心を持ったことを、取材して、発信しているだけ。
好きなことを思い切りやらせていだいています。
また、自分の周囲にジェンダー論を学んでいる友人や、素晴らしい活動をしている友人がたくさんいて、そういう人たちから得た「自分がよいと感じた情報や活動」をもっともっと多くの人に知ってほしいなと思いました。
それがたまたまSDGsやサステナブルに関する情報だったというだけ。
自分としてはそれほどSDGsやサステナブルという言葉にこだわりはないですね。
私、人を変えるのは情報だと思っているんです。
Z世代に素晴らしいアクティビストやアイデアを持った人が多くいるのは、中学時代ぐらいからスマホを使いこなしているからだと思います。
多くの情報にアクセスできる環境があり、いろいろなことを知っているから、臆することなく行動ができるんだと思うのですよね。
一方で、Z世代・ミレニアル世代の6割は社会問題に対して「行動をしていない」というデータも出ています。
行動していない人は、持っている情報が少ない、知らない、多くの情報をしっかりと判断する材料や考え方を持っていないのではないかなと思います。
だからこそ、積極的な情報発信を続けたい。
常に取材をし続け、その内容を多くの人に伝えたいと思っています。
なんてったって、私が、わからないことだらけのなかで生きていますから。
とにかくわからないことに片っ端からアクセスしていって、人に届けて、答えはみんなで探していきたいなあと思っています。
「SDGsウォッシュ」になってもまずは行動を
――多くの情報にアクセスしているからこそ考え付くような、なにか未来につながるようなサステナブルアイデアはお持ちでしょうか?
そ、それは難しい質問ですね……。
残念ながらアイデアは全然ありません(笑)。
それがあったら苦労はしてませんから!
ないから探すための活動をしているんです。
ただ、強いていうなら、もうちょっとジャパニーズスタイルの活動が出てくるといいなとは思っています。
例えば、「ヨーロッパにはゴミの集積場をつくるための土地がなく資源も少ないからコンポストがエコの文化が根付くようになった」とか、人種の坩堝と言われるアメリカの場合は人権やLGBTQIAに関する意識が高い」とか。世界各地でお国柄やバックボーンに支えられた特徴的な活動が進んでいるので、なにか日本でも、日本らしいサステナブルアクションが生まれると盛り上がるんじゃないかと思っています。
――Z世代やミレニアル世代はテクノロジーにも明るく協創が得意ですから、テクノロジー×日本の文化×協創で、なにか面白いサステナブルアクションが生まれそうな気もしますね。
はい! 最近は「SDGsウォッシュ」と呼ばれるうわべだけのSDGs活動が問題になっているようですが、行動しないよりは断然いい。
企業のSDGsウォッシュは大きな社会的責任や経済活動が伴うため問題だと思いますけれど、個人レベルであれば、にわかでもなんでもいいので、とにかく気軽に、自分の興味や得意を生かして、できることを始めてほしいな。
SDGsやサステナブルって、全然難しいことじゃないと思うんですよね。
「どれだけ自分がハッピーでいられるか」とか「人を大切にしよう」とか、そういうことを誠実に考えて行動すれば、それが自ずと、サステナブル的な動きにつながってくるはず。
まずは私のYouTubeを見ていただくとかでもいいので(笑)、無理せず、気楽に、一歩踏み出していただけると嬉しいです。
AMPのインタビュー記事 抜粋
オンラインコミュニティ「mimo」
また、長谷川ミラさんは”ファッション× 環境問題”について発信するミレニアル・Z世代中心のオンラインコミュニティ「ミーモ」も主宰しています。
以下はHanakoの取材の紹介です。
ーーサステナブルについて発信するオンラインコミュニティ「mimo」も主宰していますよね。これはどんな経緯で始めたのでしょうか。
「日本に帰国して環境・社会問題について発信し始めた頃に、『こういう話題は友人同士でも話すのがなかなか難しい』という声をもらったんです。
でも、私のフォロワーさんの中には環境問題について積極的に調べたりボランティアに参加したりしている人がいるから、そういうフォロワーさん同士をつなげることができたらもっと盛り上がるんじゃないかなって。
そのための場所として『mimo』を立ち上げました。
今は約30人のメンバーがいて、それぞれ興味のある分野について調べたものを要約して発信しています」。
ーーメンバーはどのように集まったんですか?
「InstagramやTwitterを通じて募集しました。
みんなちゃんとした目的を持って入ってきた子たちなので、どんなトピックを扱うのかは任せています。
私は仕事柄SDGsについて活動している方と出会う機会が多いので、そういった方々をお招きしてイベントを開催することもできるかもしれないし、メンバーにはいつも『私をうまく利用してね』って言っています」。
Hanakoの取材 抜粋
取材インタビューや番組での発信をみても無理せず、気軽に発信している姿に共感がもてます。
「SDGsウォッシュ」と呼ばれるうわべだけのSDGs活動が問題になっていても、行動しないよりは断然いいって言いきれるのもポジティブです。
マザー・テレサの言葉に「愛の反対は憎しみではない。無関心だ。」とありますが、長谷川さんが、自ら情報を取りにいき関心を持ったことを発信し、今以上に大きなムーブメントとなっていくことを応援したいと思いました。
このブログでは小学生の頃から環境問題などに関心を持って貰うための「SDGs 小学生向け自由研究」なども紹介しています。
小さなうちから社会課題や環境問題などに関心を持ち気軽に自分の想いを発信できることが更に進めばひとつの小さな声が、次第に大きな波になり世の中の流れを変えるうねりになると思います。
コメント
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[…] 最近では「サステナブル」と向き合うZ世代が明らかに新しい価値観で気軽に自分の想いを発信するようになりました。 […]