家飲み ウイスキーの味は偶然から生まれた

目次

ウイスキーの味は偶然から生まれた

スコッチ・ウィスキーの産地でもあるスペイサイドは今でも良質な水が湧き出る場所です。

ピート(泥 炭)もふんだんにありました。そのおかげで、原料となる麦芽の乾燥にピートを焚くという習慣が定着しました。

イングランドに併合されたスッコットランドではウィスキーは密造されていました。

政府の目を盗んで命懸けでつくっていたので良質の穀物でピートで乾燥させ、おいしい水で仕込み、持ち運び可能な蒸留器で2回蒸留を行いました。

密売し運ぶ際に馬で運ぶ大きさにシェーリ樽をサイズダウンし山奥に持ち帰りウィスキーを詰め、樽を隠したのが始まりです。

蒸留したてのウィスキーは荒々しいだけのお酒が樽に入れて寝かせることで熟成される事がわかったのです。

ウィスキーの歴史はグリンリベットの歴史

ジャコバイト軍の敗北から始まった密造酒時代は70年も続き、合法的なウィスキーよりも密造されたウィスキーの方がおいしい状況になりました。

密造ウィスキーの人気が高まるほど密造の密告も続いて行きます。政府は密告者に報奨金を出し密造を更に取り締まりました。

密造と報奨金欲しさに自らが偽装密告を行う事が相次いだ結果、密造を減らすべく政府は酒税法の改正に乗り出しました。改正内容は政府に申請して行う免許制とすることです。

そして、今では「モルトウィスキーの代名詞」と言われる「グレンリベット」が免許を取得し密造酒として政府公認第一号の蒸溜所になりました。

グレンリベットはスペイサイド地方の地名で「リベット川の谷」という意味です。

良質な水と豊富なピート、清涼な空気に恵まれたグレンリベット地区は密造酒作りの一大中心地でした。

グレンリベット地区にはたくさんの密造酒があり、その中にジョージ・スミスが造るグレンリベットがありました。

スミスは第4代ゴートン公爵アレクサンダーの勧めと後ろ盾でウィスキー製造の免許を取得しました。

取得当初は、地元密造仲間は激怒し、命を狙われるぐらい衝撃的なことでした。

その後ジョージ・スミスが成功していく姿を見てその他の蒸溜所も次々に免許取得に動きます。

大成功を収めるジョージ・スミスあやかろうと同業他社は次々「グレンリベット」名を冠したウィスキーを出しました。

これに対してスミス家は訴訟を起こし「グレンリベット」名乗る事が出来るのはスミス家のグレンリベットのみとなり、唯一無二の存在を示す定冠詞「THE」をつけた「ザ・グレンリベット」となりました。

「ザ・グレンリベット」蒸溜所は現在自分たちのウィスキーを「すべてのシングルモルトの原点、ザ・グレンリベットがウィスキーの歴史と謳っています。

シングルモルトは基本的には、蒸溜所が所有している複数の樽の原酒を混ぜて味を均一にしています。

現在のシングルモルトのブームの影響で、スコッチウィスキー=シングルモルトというイメージを抱いている人も多いですが今も昔もスコッチウィスキーの主流はブレンデッドが占めています。

密造酒時代時代からつくられたウィスキーは大麦麦芽100%でつくるモルトウィスキーです。

したがってザ・グレンリベットはシングルモルトの原点と謳っているわけです。

ザ・グレンリベット すべてのシングルモルトの原点

にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 酒ブログ 家飲みへ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次