家飲み日本酒では、お店で飲んだ日本酒や酒蔵や酒店で買った全国の美味しい地酒や今後飲んでみたいお酒を紹介しています。
今回は以前このブログで紹介したWAKAZEがパリで爆売れしている記事を紹介します。
日本酒 世界戦略 バックナンバー
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クラフトSAKE WAKAZE
日本酒が今後更に世界へと広がり、真の国際酒になるには、日本からの輸出がもっと伸びることと、世界各地で現地でクラフトSAKEを造る必要があります。
前回紹介したようにWAKAZEは「日本酒を世界に」をビジョンに掲げて創業当時よりブランド展開を行っています。
2016年に日本で起業してから、最初からフランスで酒を造り、フランスで売ることを目指し、パリの近郊に「KURA GRAND PARIS(クラ・グラン・パリ)」という醸造所を建て、酒を造りはじめたのが2019年です。
翌年2月から販売開始しています。
wakaze代表取締役CEO稲川琢磨氏は2019年よりフランスに移住しフランスでの日本酒のイメージ刷新に努めています。
「なぜフランスで日本酒を販売するのか?」という問いにに稲川氏は『「花の都パリ」は同時に「食の都パリ」でもあって、世界の食文化の中心地はやはりフランスです。そこで勝負したい』』という想いがあったようです。
もうひとつは、残念なことに、ほとんど日本の酒が知られておらず、前職で美味しい日本酒に出会った機会に「いい酒をフランスで造る」ことがビジネスとして成り立つのではないかと考えたそうです。
フランスでは白酒=日本酒になっていた
創業時から「日本で造った酒をフランスに輸出する」という選択肢がなかったのは、それではフランスで飲まれないと稲川氏は考えたからです。
フランスでも和食は食べられますが、もともと中華料理店だったところが、寿司ブーム、和食ブームに乗って、「エセ和食店」にくら替えしているケースも多い様です。
そういう店で「日本酒ください」と言うと、出てくるのはアルコール度数60度ぐらいの白酒(パイチュウ)で、フランスでは「日本の酒=白酒」というイメージができあがってしまっている様です。
それを覆さない限り、「あの度数のきついやつでしょ」と敬遠されて、日本酒飲んでもらえないと考えたそうです。
また、フランスはワインの国で、その事にプライドがあるので、外から来たものをいいものだと、いきなりは認めてくれないという感覚もあったようです。
それでもローカルで造っているクラフトビールはすごく伸びていて、ワインに誇りを持っているのと同時に、環境意識も強いので、フランス人にとっては地産地消もすごく重要と推測し、フランス国内で日本酒を造ることを選んだ様です。
「伝統文化を学んだ日本人が、フランス人と一緒に、現地の米と水を使って、現地の醸造所で酒を造る」。これがフランス人に刺さったのは読みどおりだったそうです。
醸造所のメンバーは半分くらいがフランス人で、彼らが口コミで広めてくれ、パリ近郊で造ることで、周りのフランス人からも応援してもらっています。
WAKAZE THE CLASSIC
実際日本で販売されているWAKZEを取り寄せて飲みました。
今まで飲んだ日本酒のイメージをあっさり覆す変わったテイストです。
ワインやイタリアのカンパリなど好まれる方には違和感はなく、フレンチや洋食に合うように醸造されています。
2019年に設立したWAKAZEのフランス・パリ醸造所「KURA GRAND PARIS」の看板商品が「THE CLASSIC(ザ・クラシック)」です。
カマルグ米、硬水、ワイン酵母で仕込んだ100%フランス産の清酒。
透明感がありスッキリとしたキレの良さと、柑橘を感じる香りが特徴的な1本。
和食やアジア料理と合わせたり、アペリティフとしてカルパッチョなどとの相性も抜群。
THE CLASSICに使用している米は日本産ではなく、南フランスのカマルグ地方で生産された米を使用しています。
「日本酒を世界酒に」というWAKAZEのVISIONを体現するため、現地の米を使用した醸造を行っています。
ラベルデザインを担当したのは、ロンドンのクリエイティブエージェンシー「OUR FRIENDS」。
彼らには実際に醸造所に足を運んでもらい、WAKAZEの造るSAKE、目指す世界を伝え、ブランドメッセージからともに創り上げました。
WAKAZE CLASSIC HP 抜粋
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