家飲み 流行りのアイリッシュ・ウィスキー 見逃せない

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世界5大ウイスキーとは

世界的なウイスキー生産国である5つの国で造られるウイスキーは”5大ウイスキー“と呼ばれています。

5大ウィスキーは、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本で製造されるウィスキーで産地や歴史、製造法、味わいの違いがあります。

世界5大ウイスキーの特徴を知って家飲みで飲み比べしてみてはいかかでしょうか。

全盛期から負の時代へ

ウィスキー発祥の地とはどこですか?と尋ねたら多くの人はスコッチ・ウィスキーと答えるかもしれません。

正解は今回紹介するアイルランドで12世紀には既に穀物から蒸留されたお酒が飲まれていました。

1840年までアイリッシュの生産量はスコッチ・ウィスキーを上回っていました。

しかし、スッコチのブレンデッドの台頭や、アイルランド独立戦争、アメリカ禁酒法等の影響で世界市場から消えてしまいました。

最盛期1200以上とも言われていた蒸溜所も1980年代にはミドルトン蒸留所・ブッシュミルズ蒸留所2つだけにまで減ってしまします。

当時のアイリッシュの売上は年間で100万ケースかたやスコッチ・ウィスキーは1億ケースと100分の1まで落ち込みました。

アイリッシュ・ウィスキーブーム

それから40年たった今、アイリッシュ・ウィスキーが再び蘇ろうとしています。

その復興に尽力したのがクーリー蒸溜所を設立したジョン・ディーリングです。

ジョン・ティーリングはアメリカのハーバード大学でアイリッシュ・ウィスキーのマーケティングについて研究し、自ら再興の決意をしたのです。

ティーリングは1959年に閉鎖されたキルベガン蒸溜所を買収し、2007年に再開。一時期4蒸溜所となりました。

その後、ティーリングはクーリーとキルベガンを売却し、2015年新たにグレートノーザン蒸溜所を開設します。

また、首都ダブリンに125年ぶりにティーリング蒸溜所をティーリングの息子二人が開設します。

ティーリング親子の活躍で活気づいたアイリッシュ・ウィスキーにディアジオ社やビーム社など世界資本も参入していきます。

現在アイルランドでは30以上の蒸溜所まで増えている現状です。

スコッチにない独自の味わい

アイリッシュウイスキーは原料と製造過程かた大きく分けて次の3つに分かれます。

  1. ポットスチルウィスキー
  2. モルトウィスキー
  3. グレーンウィスキー 

細かな違いはありますがモルトウィスキーとグレーンウィスキーはスコッチ・ウィスキーのそれとほぼ同じつくりです。

ポットスチルウィスキーについてはアイリッシュ・ウィスキー独自の製法です。

ポットスチルウィスキーの製法

  • 大麦麦芽(モルト)と未発芽大麦(バーレイ)、そのほかの穀物(ライ麦、小麦、オート麦など)を混合して原料とします。
  • 単式蒸留器(ポットスチル)で2〜3回蒸留する
  • 大麦麦芽の乾燥にはピート(泥炭)は使用しない 

未発芽大麦やその他の穀物は殻が固いため、従来は石臼で粉砕してから糖化に用いていました。

さらに、大麦麦芽100%に比べて糖化に時間がかかります。

これが「オイリー」と表現されるアイリッシュ・ウィスキーの特徴です。

アイリッシュ独特のクリーミーな舌触りはこの製法から生み出されています。

そしてスッコチ・ウィスキーの特徴であるピート(泥炭)を使用していないので、軽く穏やかな味わいに仕上がるのも特徴です。

アイリッシュのブレンデッド

  • ポットスチルウィスキー+モルトウィスキー
  • ポットスチルウィスキー+グレーンウィスキー
  • モルトウィスキー+グレーンウィスキー
  • ポットスチルウィスキー+モルトウィスキー+グレーンウィスキー

スッコチウィスキーはモルトウィスキー+グレーンウィスキーのみなのでブレンデッドの組み合わせは1パターンです。

アイリッシュ・ウィスキーのブレンデッドのバリエーションの豊かさが現在多くのファンが増えている要因です。

現在のアイリッシュを代表する3蒸留所

この家飲みウィスキーブロクでも以前アイリッシュの蒸溜所を紹介しました。

前回、老舗のブッシュミルズ蒸留所とミドルトン蒸留所は紹介しましたので、よければそちらを御覧ください。

今回は前回紹介しなかったタラモア蒸溜所について紹介します。

タラモア蒸留所

ダブリンから西へ車でいったタラモアの町に蒸溜所はあります。

1829年創業で1897年にリリースした「タラモアデビュー」が好評で業績は順調でした。

1954年に一度閉鎖なりましたが、「タラモアデビュー」の生産は旧ミドルトン蒸溜所に引き継がれました。

2010年に「タラモアデビュー」のブランドをスコッチメーカーのウィリアム・グランド&サンズ社が買い取ります。

「タラモアデビュー」というブランドを守るため蒸溜所を復活。2014年新生タラモア蒸溜所がオープンしました。

タラモア蒸溜所の特徴は、ポットスチルウィスキー、モルトウィスキー、グレーンウィスキーのすべてをつくっていることです。

さらに原料穀物はすべてアイルランド産にこだわり、伝統的な3回蒸留を行っています。

「タラモアデビュー」の売上はジェムソンに次いで2位の人気です。

アイリッシュウィスキーらしいウィスキーを試されたい方はまずは「タラモアデビュー」からデビューしてみてはいかがでしょうか。

紹介蒸溜所 ティーリング蒸溜所 グレートノーザン蒸溜所

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