紹介本 『心を鍛える』

心を鍛える / 藤田晋 堀江貴文

この お勧め本紹介を通じて本を読むことの楽しさや色々な価値観を知り、成長に繋がることを紹介したいと思っています。

今回紹介する「心を鍛える」は変化の激しい時代にストレスや生きづらさを感じる人すべてに「頭のよさ」ではなく「ハートの強さ」が必要と語られた本です。

「ハートの強さ」は努力や意識の持ち方次第で、後天的にどんどん伸ばしてくいくことができるエピソードを同世代の盟友で「動と静」「熱狂と冷静」とも称される凸凹コンビの二人が語っています。

二人の経験をベースに人生を時系列で追体験できるよう10代~40代までの章立てで読みやすく書かれています。

環境を変えたいひとへ 10代

夢中になったパソコンとの出会い(堀江貴文)

幼少期に周囲から大きな楽しみや喜びを与えてもらった記憶がなく、文化や遊びの欠落した環境で育ったと堀江さんは語ります。

人気になり始めていたコンピュータを中学校の入学祝いという口実で購入してもらい、ゲームやネートサーフィンでなく「プログラミング」にハマっていきます。

1年経った頃にはスキルが向上し、徐々に複雑なプログラムも構築できるようになります。

中学2年の時、小学生時代に通っていた塾から「パソコンの買い替えに伴う教材の移植」を頼まれます。

試行錯誤を重ね、期日内にシステムの移植に成功し、10万円という報酬を得ます。

この初めての成功体験が報酬金額の多寡でなく、自分という存在が他人に認められ「働くという意味」を知った体験でした。

この経験から好きなことでうまくいく秘訣を言語化しています。

ニッチなジャンルでもいい、自分がハマれる「沼」的な対象をみつけること。そのためには自分の感性ともいうべきセンサーを研ぎ澄ますしかなく「心を強くする」にはその後です。

心を強くするには次のフレーズを繰りかえすことで鍛えれます。

  1. 「こんなことをしている人間は周りに誰もいないけど気にしないでいい」
  2. 悪条件(例:納期がないなど)だけど、考え続ければ秘訣を思いつくはず
  3. 「難しそうだけど、自分なら成し遂げれるだろう」

上記の言葉をくりかえしているうちに「好き」「楽しい」という「快」の感情がネガティブな感情を打ち消し目のまえの作業にはまらせてくれます。

泥臭く粘れるのは若さの特権(藤田晋)

若い頃から麻雀にハマっていた藤田さんは、麻雀から多くのことを学んでいます。

18歳の頃、「稀代の勝負師」と称された桜井章一会長が設立した競技団体「雀鬼会」に通います。

「雀鬼会」の狙いは「若者の人間力を鍛える」というものでした。

桜井会長から最も必要なことは「忍耐力」とよく話をしてくれたようです。

仕事というレースで脱落していく人を順に挙げると、

  1. 忍耐力のない人
  2. 目標設定の低い人
  3. 固定概念が強くて変化できない人

と藤田さんは語ります。

麻雀で他の人と競り合っていると、無理をしてアガろうとしてしまいがちになる。

しかし、麻雀は「チャンスが来るまで待つ」という忍耐力を競うゲームでもああります。

実社会においても最後に生き残るのはやはり忍耐力のある人です。

会長からは「何が起きても自分のせい」というマインドも叩きこまれます。

藤田さんは言い訳をしないよう心がけ、ビジネスパーソンとしても経営者としても信用されるようになります。

  • 「忍耐力を養うこと」
  • 「言い訳をしないこと」

この2つの教えを守り粘ることで心の強化につながったと感じています。

勝負したい人へ 20代

ハードワークは自分の将来に対する”先行投資”(藤田晋)

大志はあるものの平凡な大学生だった藤田さんは「将来すごい会社を創る」という自分の目標に共有できるインテリジェンス(現パーソルキャリア)に新卒で入社しました。

宇野康秀社長の下なら思い切り働ける気がしたからです。

入社後、毎日終電ギリギリまで残り、土日祝日や夏休みも返上して、文字通り「1日も休まず」に猛烈に働いた結果、1年目にして稼いだ粗利益額は5000万円に上る。

このハードワークは自分の将来に対する「先行投資」と位置付けていたの、同期の周りと競争するのではなく、「将来すごい会社を創る」という目標に向かい自分と闘っていたのです。

就職してから1年にも満たずに起業のチャンスを得え、宇野社長からも起業を後押しされ、出資までしてもらえました。

常に「目標」を意識し自分に負荷をかけて「心の筋力」を鍛えていたからこそ、大きなチャンスをものにできたと藤田さんは語ります。

まとめ

本書に登場するエピソードはどれも面白く多く取り上げたいという思いもありますが、やはり身銭を切ることで学びが深まるという想いもあり、是非書籍を購入し通読して欲しいと思います。

タイプは違う「凸凹コンビ」の波瀾万丈なストーリーはどれも魅力的です。

二人がふしぎと「ウマが合う」と感じている様子はユーチューブの番組と同様に本書からも伝わります。

これだけ正反対な二人も、「心の強さ」では多くの共通点があり、二人の人生や哲学が学べる貴重な共著だと思います。

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