紹介本 「父親のための人間学」/良書は普遍

目次

父親のための人間学 森 信三

この本は著者森信三氏の「人生二度となし」の後に購入した本です。父親として我が子に残せるものは何か記された本です。

帯に書かれている

父親の権威とは人間的香気ともいえる。人格と品位によって自ずから発するものである 

と記されています。子をもつ父親に読んで欲しくて紹介させて頂きます。

森信三氏の経歴は著書から、京都帝国大学文学部哲学科に入学し、主任教授西田幾多郎の教えを受け、卒業後は同大学大学院に籍を置きつつ天王寺師範学校(現:大阪教育大学)の専攻科講師となる。1939年(昭和14年)に旧満州建国大学に赴任する。敗戦後の1946年(昭和21年)に帰国、1953年(昭和28年)、神戸大学教育学部教授に就任。同大学退官後の1965年(昭和40年)には神戸海星女子学院大学教授に就任。

人生二度なし 著者 紹介より

私は森氏の信条や活動を「雑誌致知」で知り、その教えに感銘を受けて「人生二度となし」を買った経緯があります。

雑誌致知では、森氏の理論「立腰」論などを紹介していました。

森氏の教えは実践から生まれた具体的なものが主で、その最たる例の一つか「立腰」です。

「立腰」論とは「腰を立てる」の意で、森氏はこれを「人間に性根を入れる極秘伝」としています。

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「子どもたちの教育を母親にまったく一任というのは、今の時代の価値観とは少し違うように思いますが、父親がこと細かに小言や叱りつけを連発することは、『父親軽視』の種をまくようなものというも理解できます。

父親の役割は
「家庭のあり方と子どもの育て方の根幹となり、その方向を明示」することであると説いています。

その大きな方向性を示しながら目次にあるように、「一生の見通しと設計」「職場の人間関係」「健康管理と立腰」「夫婦のあり方」「子どもの教育」「親の老後と自分の老後」といった内容が詳しくことわかりやすく解説されています。

目次

1  新たなる人間学を
2  叡智と実践力
3  一生の見通しと設計
4  仕事に賭ける
5  職場の人間関係
6  読書と求道
7  健康管理と立腰
8  財の保全と蓄財
9  家づくりの年代
10 夫婦のあり方
11 子どもの教育
12 娘・息子の結婚
13 親の老後と自分の老後
14 地位と名声
15 趣味と教養
16 異性問題その他
17 日常生活の智慧と心得
18 逆境と天命
19 生死と心願
20 日本民族の運命と教育
21 二十一世紀への日本的家庭主義

この本の3つのおすすめポイント

私自身がこの本から学んだ3つのポイントについてご紹介します。

①仕事に賭ける

②読書と求道

③地位と名声

仕事に賭ける

仕事に取り組む姿勢について語られています。古来より男性が狩りに出て食料を捕獲し、女性が家庭を守り生活スタイルの中心に語られています。

この本が書かれた10年前よりも共働き世帯が増え、男性の正規雇用割合が減っていっている現状もあいります。

時代と共に生活スタイルや価値観は変化していっています。それでも普遍的と思える仕事への取り組み姿勢については以下の通り大変参考になります。

  • 男女同権・男女機会均等法等の姿勢を知りながらも男性の「家族を養う」が鍵です。
  • 「家族を養う」事を西洋の神父避け、独身制が厳しく守られていた。
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読書と求道

 このブログtakamyu本棚のテーマであるいかに読書の素晴らしさを伝えるにあたって、森信三氏が読書について語られたことを紹介します。

読書とは無雑多彩な人生並びに現実界の一端について知る上での最適な方法であることを伝えています。

主観的には読書は人間の生き方を学び、職業の専門知識を吸収し、広く豊かな教養を身につけることであると述べています。

興味本意の読書好きも多くいますが、著者は人生の深い味わいを得る真の良書を読書することを勧めています。

子供の教育

子供の教育には「夫婦」のあり方が大切です。家庭環境のあり方が子供成長にとって甚大な影響を与えます。

家庭は子供にとっても夫婦にとっても安息所でなければならず、人間形成の躾の場所といえます。

躾は人間教育への軌道であり、以下の3つのことを徹底する事が重要です。

  • 必ず朝の挨拶をする子にすること
  • 親に呼ばれたら「はい」とはっきり返事出来る子にすること
  • 履き物を脱いだら必ず揃え席を立ったら、必ず椅子を入れる子にすること 

まとめ 

一般書店であまり出版されていない森信三氏の本は先に述べた通り雑誌致知で知りました。

この本も雑誌致知でしり、勧められ購入しました。私にとって人間学を学ぶ雑誌致知で多くのこと学ぶことになりました。

時代が流れ、より変化が激しくなっていますが、普遍的な教えは心に響来ます。

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