紹介本 『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』

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2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全 堀江 貴文

今回紹介する本は堀江 貴文の『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』です。

以前のこのブログで紹介した成毛眞さんの『2040年の未来予測』が発売されたとき、成毛眞さんと堀江貴文さんの対談で未来予測本は売れるからいつか堀江さんも出版することを話していました。

「AIの爆発的進化で、ついにシンギュラリティが来た。この5年で『社会』の在り方は様変わりし、10年後には『人間』の定義も変わる。それを怖いと取るか、楽しみと取るか――。まずは未来を知ることだ」(著者)

本書の冒頭で堀江さんはAIのような革命的なテクノロジーが生まれるとひととき世界は混乱するが、やがてそれを受け入れていき、テクノロジーにはあらがえないと述べます。

激変に適応できない人は生き残れないが人は変化を恐れます。積み上げてきたものが無駄になると考えるからです。

目先に囚われず変化の本質を理解することに努め次のフェーズに進むよう行動する必要性を伝えています。

本書は幅広いジャンルの全58トピックをあえて要点だけ絞って簡潔に記しています。

堀江さんの発信をチェックされている方はよく話されている内容もありますが、あまり伝えれてはいないトピックもあります。

興味のあるトッピクを深掘りするにも最適な本だと思います。

もくじ

■目次
Chapter1 AI
シンギュラリティ到来。恐れるのか、それとも楽しむのか

・ついに「ドラえもん」が誕生した!
・AIは人間を侵食するのか
・あなたの「個性」が増殖する
・亡くなった人が甦る
・AIデスクワーク元年 ほか

Chapter2 お金・経済
史上空前の人口減、少子高齢化。あなたがいまやるべきことは?

・円安は続き、円安が起爆剤になる
・がん保険料は大幅に値上がりする
・投資形成の鉄則
・銀行が見境ない営業をはじめる
・中国人は二束三文の土地も買っていく ほか

Chapter3 仕事・暮らし
あらゆる局面でパラダイムシフトが起きる。本質を見抜け

・タイパ格差が拡がる
・満員電車は不滅だ
・オフラインが最強という新常識
・老人の定義が変わる
・全国3万の橋が一気に崩れる  ほか

Chapter4 産業
スケールするもの、縮小するもの。その明暗を読み解け

・日本の産業は三極化する
・「会話」が付加価値になる
・自動車界の日本包囲網が加速する
・ガラケーで起きた惨劇が繰り返される
・電気代値下げのキーマンは外資 ほか

Chapter5 テクノロジー
すべての常識が覆される。未来は希望と興奮に満ちている

・廃れるメタバース
・「人工の太陽」がいよいよ稼働する
・通信の破壊的革命
・人工冬眠の現実味
・健康寿命がさらに延びる ほか

トピックの中から気になったトピックをいくつか紹介します。

AIデスクワーク元年

今から10年近く前に野村総合研究所と英オックスフォード大学の共同研究で、2035年前後に日本の労働人口の49%にあたる職業がAIに代替されると指摘されました。

本書で堀江氏は今後、ホワイトカラーの9割がAIによっていまの職を失う。それは徐々にではなく一気に失っていく、と述べています。

数年後には各種資料の作成もメールの送受信もAIが瞬時に片付けるようになります。

そして会社員の大半は自分の持ち場を失っていきます。今のうちに自分の強みに磨きをかけ、人材価値を高めておくべきです。

例えばコンサルのおもな業務の経営課題に関するデータの収集、分析、解決策の掲示は生成AIがもっとも得意とする領域です。

資料性で勝負してきた職種から順にAIに代替されていきます。

「Microsoft 365 Copilot」という新しいサービスでは全ソフトにGPTが組み合わさり、ChatGPTのようなチャット形式でAIに指示でき、WordもExcelもPowerPointも実務の大半はAIが担うようになります。

資産形成の鉄則

手っ取り早くお金を稼ぎたいひとが投資に関する質問を堀江氏することが多いようですが、マネーゲームより自己投資と大きなリターンを得たいなら起業がベストと述べています。

投資には確実性はないので「長期・分散・低コスト」という3つの鉄則をまもることが10年後の未来でも不変です。

注意しないといけないのは銀行などかつて融資と預金金利の「利ざや」で大きな収益を上げてきたが超低金利で減益の一途をたどっています。

人件費や店舗運営コストを抑えるネット銀行がシェアを伸ばしている中、経営悪化に苦しむ店舗型銀行が新たな収益源として手数料をたっぷり上乗せした運用商品の販売にやっきになっていることです。

老後の生活を心配する人が増える中なかば欺くような商品も平然と売りつけられることへの注意が必要です。

銀行は私たちのお金の流れを把握しています。退職、こどもの進学など折にふれて手数料が高い運用商品を勧めてくる可能性は高くなります。

店舗型銀行の存在自体がリスクとなりうるので自ら調べ対面営業のないネット銀行へシフトすることをお勧めします。

タイパ格差が拡がる

コロナ禍でリモートワークが拡がったが成果を出せるのは自分自身をしっかり管理できる人に限らえます。

リモートワークだとチャットツールなどのテキストを介したコミュニケーションが増えます。

このテキストベースのやりとりは高い集中力でタスクをこなせる人にはいいが、多くの人はストレスを感じてしまいます。

文章化で伝えるのが苦手で、加えて相手の感情が読めずにやりにくなどテキスト弱者は口頭で答えれるオフィス勤務が性にあうのです。

リモートワークによって生産性が向上する人はその恩恵に浴し、タイムパフォーマンスを高め、高水準なのワーク・ライフバランスを獲得していきます。

リモートワークで自由度の高い働き方をする人、昔ながらの管理・拘束された働き方を継続する人の二極化が顕著になっていきます。

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