SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
今回は企業はSDGsを促進する際のSDGsウォッシュと揶揄される事例や現象を紹介します。
SDGsがもたらす企業経営のメリット
SDGsは企業に求めれている様々な社会課題、変革を先取りしています。
SDGsを進めることが企業にとっての持続可能な発展目標にリンクすることが多くあります。
現行ルールから新たな価値への移行には、新たな経済価値が生まれる可能性があります。
また、SDGsの取り組みは世界の投資家の投資に影響しているESG投資においても資金調達しやすい環境となります。
ESG投資 は、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。
経済産業省 HP
企業によるSDGsの発信の留意点
企業がSDGsを謳う際は一過性のものにならない様に経営理念や中長期目標とリンクする形で進める必要があります。
また、個別の取り組みについては発信する場合は、自社の規模に応じた施策に取り組む必要があります。
また、取り組み成果は具体的に経過も踏まえ発信することがベストです。
社内では共通言語となり、それぞれの行いが伴う必要があります。
SDGsウォッシュとは
SDGsウォッシュ(SDGsウォッシング)とは、SDGsの17の大きな目標を取り組んでいるように見えて、実態が伴っていないビジネスのことを揶揄する言葉です。
実際はそうでないにも関わらず、広告などで環境に良いように思いこませる「グリーンウォッシュ」が由来となっています。
企業の多くは、自社のCSR(社会的責任)活動を報告する「CSR・サステナビリティレポート」または「統合報告書(アニュアルレポート)」を発行しています。
近年では多くの企業がSDGsに言及することが増えています。
このような社会状況もあり、会社が以前より行っていた事業から17の目標にあわせていかにも新たに「私たちはSDGsに取り組んでいます!」とアピールする事も多く存在しています。
SDGsに取り組むことは、新たなイノベーションを生む絶好のチャンスですが、そういう認識でSDGsを積極的に活用できている企業は、まだ少ない現状です。
SDGsウォッシュに気を付けるべきポイント
SDGsウォッシュの難しところはせっかく企業として真摯に取り組んでいたとしても、明確な判断基準が無いことです。
国や地域、考え方や社会の風潮などから発信内容や発信の仕方でSDGsウォッシュと揶揄されるリスクがあります。
そのリスクから守る為、企業向けのSDGsの導入指南書である「SDGコンパス」の要点を踏まえ、自社のSDGsの活動計画を立てることをお勧めします。
SDGsウォッシュを回避するためのポイントとして、以下の様なことに留意することをお勧めします。
- 根拠がないものは発信しない。
- 事実に基づいて発信する。誇張表現は避ける。
- 言葉の意味をきてしにくい内容は避ける。
- 事実に基づかないイメージ写真等は使用しない。
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