本を読む習慣について
小さい頃から本を読むことが好きで、時間を忘れて読むこともありました。
それでもこの時代沢山の魅力的なことがある中、本を読むことの良さを人に伝えることは難しいと思っています。
社会人になって本を読んでいる人と読んでいない人に違いがある事は今後紹介する本にも具体的に紹介されています。
テレビやインターネットで沢山の情報を集めたとしても、本を読むことによる優位性があると感じています。
最近多いい電子書籍と紙の本についてどちらがいいかという意見も多く聞こえます。
両方のメリット・デメリットよりも先に「そもそもなぜ本を読むといいのか」それを子供や若い人たちに自分の言葉で伝え、少しの方でも読書の楽しみが伝わればと思っています。
今世界はいまだかつて人類が誰も経験したことがないほどの多量の情報に囲まれいる。(略)
世の中に流れている情報量は、2011年の段階で「世界中の砂浜の数(1セダバイド)より多い」そうである。(略)
2020年には(45セダバイド)流れると予測されている。
ファンベース p61引用
情報量が増え続ける中、読書の優位性について語られている本やネット記事も多くあります。
自分にとって有益な情報として読書が人生を切り拓くため、一人ひとりが幸福をつかむためのに教養を獲得する手段だと思います。
平成 30 年度文化庁による「国語に関する世論調査」の結果において1ヶ月に1冊も本を読まない人は47.3%にも達しています。
学生の多くも読書よりもインターネットで調べたほうがすぐに調べられるのでスマフォで情報を取ることに時間がとられてしまう現実もあると思います。
ジャーナリストの立花隆氏はネットだけだと、どうしても掘り方が浅くなる。
もう少し深い情報を得たいと思ったら、本なりその他もろもろの手段がありますから、それを通してより深い情報を得ることが必要なステージに必ずいくんですね
はNHKTV番組クローズアップ現代[2014年12月10日]
インターネットにも本だけで得られない有用な情報にアクセスできますが深く論理的な思考をする力を身につけるには読書は欠かせないと思います。
読書によって想像する力を身につける
情報を手に入れる際TVやユーチューブ等映像は脳の視覚野でとらえ言語野で理解した言葉をもとに場面の意味を理解します。
情報量が多い映像に関して脳は理解することを最優先するために表層を理解することにとどまりがちです。
一方読書の場合は文書を読み、活字は、現神経でとらえらえ、その後視覚野に入る特性があります。
視覚野に蓄積された過去の映像から引き出されて、場面のイメージを脳が想像します。
カナダ出身のメディア学者マーシャル・マクルーハンはテレビを「クールメディア」と呼び、日常生活の中の約7割以上は視覚からの情報だという研究結果を発表しています。
これに対しラジオは声と音という限られた情報しか与えていないので、感情が刺激されるので「ホットメディア」と呼んでいます。
読書はラジオ同様に想像力をかきてる情報であり、更に主体的に読むという動作も加わりますのでより想像的な力が身につくと思います。
読書によって身につく力 集中力
読書は集中力が付き、忍耐力が養われることが最大のメリットです。
本を読むことは文字を追い続けるため、漫画やテレビと比較するとかなりの集中力が求められます。
周りの雑音等を遮り文章に入り込んで自分の世界に浸り、集中して読み続けないと、内容を理解することが出来ない為集中力が養われます。
集中力が養われると、脳にも良い影響を与えるのです。
考え方が前向きになり、自分自身が普段使わない表現、語彙についても、意味がわからなくても前後関係から推測できます。
多くの単語や漢字、表現・言い回しに触れることで、読解力が身に付き、語彙力も蓄積されるのがメリットがあります。
読書によって身につく力 脳が活性化する。
読書には、脳を活性化する効果もあります。
医学博士の川島隆太教授によると、本の黙読により、視覚情報を処理する「後頭葉」や思考・創造性に関わる「前頭前野」など、脳のさまざまな部位が活性化するのだそう。
川島教授が2003年に発表した資料によると、音読も脳を活性化させ、学習効果を2~3割向上させることが期待できるのだそうです。
音読では「発声する」「自分の声を聞く」というプロセスが加わるため、黙読よりも複雑な情報処理が必要になり、脳をまんべんなく刺激できると考えられています。
そして、音読の速度が速ければ速いほど、脳はいっそう激しく活性化するのだそうです。
脳をトレーニングする効果については、黙読よりも音読のほうが高いことが分かっています。
黙読だけでも左右の前頭前野を中心として脳の多くの部位が活性化されますが、音読はそれに加えて発声やその音声を聞くことも伴うため、より広範囲に脳が活性化されるのです。
環境が許す場合は音読も取り入れるといいでしょう。より積極的に脳の負荷を高めてトレーニングするなら、音読のスピードを速くすればするほど前頭前野は強く働きます。
「活字を読む」というと「スマホでニュースなどを読んでいる」という方もいますが、ヘッドラインだけざっと見て「読んだつもり」になったり、動画ニュースに目を奪われたりしてきちんと読めていないケースが多いはずです。
また、スマホを使えばどうしてもスイッチングが起きますから、電子書籍アプリを使うのも勧められません。
脳のトレーニングのためには、紙の新聞や文庫本を読むといいでしょう。
通勤電車の中などで少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。
スマホをしまい、SNSなどを遮断した状態で活字を読む時間をいかにつくれるかが、脳のトレーニングの成否を分けます。
他人事だと思わず、できることからやり始めることが大切です。
(2019年7月29日 産業能率大学 取材 東北大学加齢医学研究所にて 医学博士の川島隆太教授 談 )
本を読む環境で人生が大きく変わる
今回は色々な文献やサイトを参考に私が考える本読む習慣によって得ることができる効果を紹介させて頂きました。
自分の子供や身近な方にも本の魅力を伝え切れていない中でお薦めすることはおこがましいとさせ思えます。
ここで環境により人の価値観や夢が大きく変化する例を紹介し、本を読むことで人生が大きく変わる可能性があることをお伝えてしたいと思います。
2020年6月21日放送 22:00 – 22:54 TBS「林先生の初耳学」で高学歴ニートたちを相手に授業で林先生が話された内容を紹介します。
番組で高学歴ニート達が色々働かない理由を述べた後に林修先生が話された話が印象的でした。
「一回きりの自分の人生をどう使うかは基本的には自由」と前提を述べた後に以下のように語られました。
「好きなことだけをやって生きていくことがいいという風潮ですが好きなことややりたいことという想いは環境によって大きく左右される」と事例を紹介されました。
何年か前の東大の試験でアイヌの長老に「やりたいこと」を聞いたところ、その答えは何と…「素手で熊を仕留めたい」ということだったという文章の紹介です。
このエピソードを聞いた彼らは「熊を素手でなんて!」と笑いました。
長老の思いとしては、熊はアイヌの世界では神の使いと崇められており、熊狩りも一つの宗教儀礼として考えられていました。
この事で林先生が伝えられたかったのは、環境は
ところが、ある時期から熊を鉄砲で撃つようになってしまった。そのことに、気が咎めるからということなのですが。
では、なぜこの文章を林先生は紹介されたかったのは、自分のいる環境によって「やりたいこと」は変わるという事でした。
それは、人間の「これがしたい」「これが好きだ」という願望は、環境や情報など外部の要因によるものだということを指摘するためだったのです。
今現在ゲームを作る仕事がしたいと言っても、百年前に生まれていたらゲームそのものが無かったわけです。
その願望も起こるはずがなく、アイヌに生まれていたら、熊を素手で仕留めたいと思うかもしれません。
「自分がやりたいことって、結局テレビや雑誌の情報に踊らされていたんじゃないか」「人の思いが、いつの間にか自分の思いにすり替わっているのではないか?」と、林先生は語られました。
林先生は自らの経験を通して語られ、「やりたいこと」「好きなこと」「こうありたい」という自分の思いや枠組みそのものにも疑問を持つことを話されてます。
逆説的に自分自身ではとても経験できないを沢山の経験を擬似的に体感出来るのが本の素晴らしい事です。
知らない価値観や生き方を本によって知ることにより、アイヌの長老と比較して、やりたいことや夢の可能性が広がるように思っています。
参考文献
藤原和博 本を読む人だけが手にするもの
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 著者藤原和博さんの著書「本を読む人だけが手にするもの」はBOOK BLOGの最初の投稿「人生得する本読み習慣」でも紹介しています。 […]
[…] 「本紹介 人生得する本読み習慣」 […]