今このブログをご覧頂いている方は何らかの事情で介護施設を探されているか、又は、検討されていること思います。
たくさんある情報からいかに介護施設を探せばいいか悩まれている方も多いと思います。
まず、現在たくさんの老人ホーム選びのサイトがありますので紹介サイトについて少しご説明致します。
たくさんある介護施設紹介サイトは基本介護施設を探されている方からは、情報提供料の様な費用を請求することはないとおもいますのでご安心下さい。
但し、運営サイトもビジネスですので、サイトから問い合わせされた方が入居された場合は、その施設に紹介手数料を請求することが定番です。
その事を踏まえるとオープンして何年も経過した施設が上位に掲載されている場合は、たまたま空床が出来て、掲載しているのか、常時掲載されている事業所なのかは、見極める必要があると思います。
よく不動産投資で言われるますが、人気物件は市場に出回る前に既に誰かが手にしていてなかなかいい物件を一般の方が手にするのは難しと聞きます。
人気の介護施設に関しても何人も待機がいるというのはよくある事です。
自らで調べて見て担当ケアマネ に相談しましょう。
介護施設には色んな種類があります。
このブログをご覧いただいていているあなたに、少しだけ介護施設の特徴をお知らせしてから、私が思う実際の選び方をお伝え致します。
下の表が一般的に介護施設といわれる施設です。
私見は私の抱くそのサービスのイメージです。中にはそのイメージと合わない施設もあると思いますのでご了承下さい。
名 称 | 概 要 | 介護保険サービス | 前払い金 | 私 見 |
有料老人ホーム | 【介護付き】 介護保険法で 特定施設入居者生活介護 の指定を受けた施設 | 施設が提供する サービスを利用 | 0円~1億円超 | 運営会社によって違いますがかなり高額からリーズナブルなものまで幅広いラインのがあります。介護付きは、入居後重度化しても安心です。 |
有料老人ホーム | 【住宅型】 食事などの 生活支援サービス を提供する施設。 | 外部サービスを利用 | 0円~1億円超 | あくまで住居としての役割が主です。 外部ヘルパーや外部又は併設デイサービスを利用するイメージです。 |
サービス付き 高齢者向け住宅 | バリアフリー構造の住宅。 | 一般的には 外部サービスを利用 ※特定施設入居者生活 指定も有り | 敷金(賃料2~3ヵ月分) | 外出や外泊が可能で夫婦で入居したり自由度が高いのが特徴。 外部サービスは住宅型有料老人ホーム同様です。 |
グループホーム | 要介護1(一部要支援2) 以上の認知症の方が対象。 9人が1グループで共同生活を送る。 | 施設が提供するサービスを利用 | 0円~20万円 敷金(賃料2~3ヵ月分) | 認知症の方には少人数のケアなので混乱なく過ごせる施設です。 地域密着サービスの範囲なので、市町を跨いで利用できません。 |
ケアハウス | 入居者の収入に応じて 低額で基本的な生活支援サービスを提供。 | 一般的には 外部サービスを利用 ※特定施設入居者生活 指定も有り | 0円~数百万円 | 介護保険制度前からの施設もあり、低所得者の公費施設のイメージです。制度が始まった後に積極的に設立計画を行う市・町は少ないように思います。 |
特別養護老人ホーム | 要介護3以上が対象 介護保険施設。 | 施設が提供するサービスを利用 | 不 要 | 世間一般で老人ホームと言えば特養だと思います。医療的ケアがない限り看取りまでのサービスを実施します。従来型の特養(カーテンで仕切った病院の大部屋のイメージ)は特に費用が安いイメージです。 |
介護老人保健施設 | 要介護1以上が対象 介護保険施設。 | 施設が提供するサービスを利用 | 不 要 | 自宅と病院の中間的な位置づけで、介護・看護・リハビリが受けられるます。 医療法人しか運営出来ず、急性期からリハビリを行い在宅復帰を目指す施設です。制度的にも3ヶ月を超えると単価引き下げ等特養とは差別化しています。見た目にはわかりません。 |
介護医療院 | 要介護1以上が対象の介護保険施設。 | 施設が提供するサービスを利用 | 不 要 | 医療・生活・看取り体制が特徴。 介護保険制度前からの措置入院等療養病棟(医療から介護に組み入れ)として存在していました。制度的にはなくす方向で何度も議論されていますが形をかえ残っています。 |
介護療養型医療施設 | 要介護1以上が対象の介護保険施設。 | 施設が提供するサービスを利用 | 不 要 | 手厚い医療・リハビリ体制が特徴。 介護医療院と基は同じ経緯 |
介護付きと外部サービス型の違い
なぜ介護付きとそうでない施設があるかについて説明致します。
介護保険サービスは介護度によって、月にサービスを利用出来る上限があります。以下が利用出来る限度額です。もちろん一番介護が必要な介護度5が一番公費で使用出来る金額が多くなります。
公費の9割相当は国と県とそれぞれの市町で決まった予算割合で賄っています。
その為、介護付き入所施設の定員数がそのままその市・町の介護予算に組み入れられる為、各市・町は今後の人口推移や介護認定割合、中学校区単位ぐらいで計画的に施設を建設していっています。
裏を返せば介護付きの方が経営的にも安定するので、外部サービス型の施設においても、市・町に介護付き施設の計画があれば、公募に申請するケースも多くあります。
有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅の違いについて経緯とあわせて説明します。
有料老人ホームは労働省管轄の介護保険制度の枠組みで指定を受けています。その為サービス提供事業所に対して管轄する県又は市・町が利用者の権利擁護の立場で指導を行なう事ができます。
サービス付き高齢者住宅は団塊世代が高齢者世代となり、高齢者世帯が賃貸契約出来ない等、住宅事情の課題がありました。
そこで、国土交通省の管轄で補助金を付け高齢者世帯の住居を確保する為建設が始まりました。
利用者の権利擁護の立場からその後有料老人ホームの指定を受ける事が建設条件になるなど、制度も複雑に変化して行ってます。
介 護 度 | 利 用 限 度 額 | 自 己負担額(1割負担の場合) |
---|---|---|
要支援1 | 49,700円 | 4,970円 |
要支援2 | 100,400円 | 10,040円 |
要介護1 | 165,800円 | 16,580円 |
要介護2 | 194,800円 | 19,480円 |
要介護3 | 267,500円 | 26,750円 |
要介護4 | 306,000円 | 30,600円 |
要介護5 | 358,300円 | 35,830円 |
どの視点で施設を選ぶか
入居者視点と運営事業所視点で選ぶ施設は違ってきます。
入居される方がある程度自分の自由意志で行動したいのであれば外部サービス型となります。
住居型で住んでいて介護の必要性が多くなると生活支援や介護サービス利用料、住居費、食費と合算すると月20万以上の費用は否めません。
介護付きの場合は、施設側は24時間の連続した介護提供を基本としていますので、人員の少ない時間帯に利用者のみの外出等は契約内容にもよりますが対応できない事業所も多くあります。
介護付きでお値段がお安いのは特別擁護老人ホーム【以下特養】(従来型)です。プライバシーの観点からユニット型特養は個室料金等が加算されます。
特養では、入居者の収入等(年金額や資産・扶養等)の条件により、住居費や食費に公費負担がありますが、有料老人ホームやグループホームにはありません。
この違いも月々の利用料金の大きな違いとなります。
費用面で圧倒的に有利な特養は、入居希望者が多く希望しても入居出来ないケースもありましたので、前回の改訂から入居条件が介護度3以上となりました。
利用者全体が要介護3以上ということで、特別擁護老人ホームの職員採用は専門性と介護負担が高まりより困難となっています。
複数の職員で連携しサービス提供しますので、外国人の介護スタッフも多くなっています。
又特養は社会福祉法人が運営していますので、一定割合、地域の課題解決の為、家族虐待の措置入所受け入れなど等利用者層は千差万別です。
入所までの経緯・生活歴にも大きな違いもあり、共に生活する上でのトラブルもあります。
まとめ
このたびは老人ホームの種類やお値段などの視点からご紹介しました。
国の予算における社会保障費は莫大ですが、2030年の高齢者人口のピークに備え限られた予算の中で在宅サービス・施設サービスの特徴にあわせ日々変化しています。
ピーク後の箱物管理や介護保険制度が始まり20年が過ぎ運営事業所者の事業継承の問題も出てきています。
地域における介護サービスの包括的役割の運営事業者は少なからず施設系サービスの運営を行いながら在宅サービスを行っているケースが多くなっています。
療養病棟、病院、特養等の延ベット数が統計上足らない事から、サービス付き高齢者住宅の計画が出てきています。
特に地方の過疎地では、在宅サービスを賄うには人の移動時間が課題となり、サービス付き高齢者住宅等への住み替えはある意味必要となっています。
世界一の超高齢化の日本でテクノロジーを活用しながら、今後歩む介護サービスの仕組みに世界は注目しています。
家族ロボット lavotは認知症高齢者のQOLを向上させる事にある一定の効果が認められています。
コメント
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[…] 【施設系】現在ある感染対策委員会の開催、指針の整備、研修の実施に加えて訓練(シュミレーションの実施を義務付けました。 […]
[…] 施設の種類についてはこのブログの「失敗しない施設選び 【種類編】」で詳しく紹介していますので参考にして下さい。 […]
[…] 施設の種類についてはこのブログの「失敗しない施設選び 【種類編】」で詳しく紹介していますので参考にして下さい。 […]