前回に引き続き介護施設選びについてお伝えします。サービスの種類や特徴から自分なりにサービス種類を漠然と決めれればまずは資料のお取り寄せをしましょう。
入所を検討される場合、急な入院から退院先の受け入れ先を探されている場合と在宅でサービスを受けれながら、そろそろ次の生活場所を探されている場合では、施設探しの時間的制約に違いがあります。
また、長年在宅で生活されていて入居を検討される場合であれば信頼のおけるケアマネとの関係もあり、本人にとってベストな生活スタイルについて親身に相談にのってくれることと思います。
もしあなたが、入居を検討されている親御様と離れた生活していて、急な病気や怪我で要介護状態となり、自宅での生活が困難になった場合をイメージしてみて下さい。
病院は急性期の治療が終わり医療的処置が終了して時点でリハビリを含め介護サービスの領域と変化していきます。
もちろん病院に地域連携室というような名前の入退院の支援室はありますが、入院から退院までの猶予期間は3~6ヶ月が基本ですので、在宅復帰・入所施設を探すといっても時間的に制約があります。
特に離れて両親が住んでいる場合などは日頃からその地域の介護サービスの情報を入手していくことをお勧めします。
厚生労働省管轄の介護保険サービスには情報の公表が義務付けられていまので、まずは両親の住む市・町又は自身の居住地域の介護サービスの情報に目を通しておくことをお勧めします。
(※サービス付き高齢者住宅で有料老人ホームの指定がない場合は情報がない場合もあります。)
自分は両親と離れて住んでいますが、親戚とか情報を聞ける人が入れば相談しておくのも手です。
地域に詳しい方であれば、施設の評判は何らかな形でご存知です。
見学をお勧めする訳
たいていの施設は身内の入居施設を探している言えば見学をさせて頂けます。
(※現在はコロナ感染症対策の為見学を控えている事業所が殆どです。)
感染症が収束し、日常生活を取り戻したにも関わらず、理由を付けて見学を断る事業所は入居希望見学リスト順位を下げてみていいと思います。
見学前に施設のホームページを見て以下の点について確認してみて下さい。
①料金、サービス内容等知りたい情報を入手することができます。費用面で条件面に合わないところも入居見学希望リストから削除下さい。
②施設までのアクセスも重要です。社会福祉法人が運営する特養は事業継続しない場合は建物・土地が公有地となりますので、市街地・人里から離れた所に建設されているケースもあります。
③採用募集ページがあれば必ず見て、研修体制はチェック下さい。介護人材不足の為ほとんど事業所が人員不足です。その中でも介護経験のない職員への研修体制は重要です。
少しイメージを悪くされるかもしれませんが、施設における虐待案件の調査で知識不足は上位の理由になります。法人の人材育成の姿勢は重要です。
見学・体験入居で分かるポイント
短期間で老人ホームの良し悪しを見抜くのは難しいもの。
見学希望リストが出来れば積極的に見学や体験入居を希望してみましょう。(※体験入居は全ての事業所で行えるものではありせん)
老人ホームは自宅での生活と異なるため、食事や入浴の時間など、実際に入居すると不自由に感じるところもあります。以下に見学、体験入居でのチェックポイントをまとめたので、参考にしてください。
①部屋・食堂など
- ・異臭はないか 特にトイレは注意
- ・食堂の椅子やテーブル、床などに食べ物のカスが付いてないか
②入居者の状況
- ・髪型が画一でなく個性的か 乱れていないか
- ・服装の乱れや汚れはないか 上下のコーディネートに違和感はないか(認知症対応)
- ・爪、髭は伸びてないか
- ・身体は清潔に保たれているか
- ・尊厳に配慮した入浴介助がなされているか(浴室は清潔か)
③職員の状況
- ・身だしなみに不快感はないか
- ・笑顔はあるか、忙しく走りまわっていないか
- ・利用者への声掛けの口調は優しい口調か
まとめ
このたびは老人ホームの選び方は実際見学を想定してお伝えしました。
一番大切な事はあなたが初めてその施設に入られた時に感じた感覚は大切です。
施設の雰囲気はそこで働く職員さんと入居者で形成されていきます。
パンフレットやホームページでいくら法人の理念が素晴らしかったとしてもと実際に働く職員に笑顔がない事業所は入居希望リストから外して下さい。
たくさんの事業所をみることでそのあたりの感覚は分かってくると思います。そのためにも急な施設にならない様に今のうちから調べていかれることをお勧めします。
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コメント
コメント一覧 (1件)
[…] サービス利用を検討される場合は高齢者サービスと同様に見学をする事をお勧めします。 […]