家飲みでは、お店で飲んだ日本酒や酒蔵や酒店で買った全国の美味しい地酒を厳選して紹介します。
今回は岡山県赤磐市にある利守酒造を訪れ直売所で購入した『 酒一筋 山廃純米吟醸 時代おくれ』を飲んだ感想を紹介します。
利守酒造 酒一筋
利守酒造
利守酒造には兵庫県上郡町の「ヨット」を訪れた日に足を延ばし岡山県赤磐市までドライブし、直売所を訪れました。
高速山陽自動車道路の山陽インターから車で北へ15分ほど走れば到着しますが、急ぐ事もなかったので上郡から下道で向かいました。
岡山県和気町から吉井川沿いに北へのどかな田園地帯を通りぬけるルートで向かいました。
このあたり一帯の田園で赤磐雄町が収穫されていると思うと感慨深いものでした。
山あいを抜けると大きな酒蔵の看板が見えてきて迷うことなく酒蔵を訪れる事が出来ました。
酒一筋 直売所
酒蔵のある”軽部”は、昔から「雄町米」の中でも特に良質の物が採れる地域として知られ、いつしか幻となっていた軽部産「雄町米」の復活に立ち上がったのが利守酒造です。
当時の農家にとって、「雄町米」の栽培は簡単に着手出来るものではありませんでした。
しかし、利守酒造の熱心な姿勢に賛同する人々が徐々に増え当社が農家に所得保証をするなどのリスクを背負うことで「雄町米」の栽培がスタートしました。
その後、良質米推進協議会を発足させ酒蔵と農家、農協、農業試験所さらに行政が一体になって「雄町米」の栽培を推進。
この復活させた軽部産「雄町米」を「赤磐雄町米」と命名し純米大吟醸「赤磐雄町」として世に知らしめました。
岡山酒造組合サイト 抜粋
「雄町」は酒造好適米の一品種
「雄町」は、酒造好適米の品種のひとつです。
酒造好適米とは、日本酒造りに適するように品種改良されたお米のことです。
食用米に比べて粒が大きく、吸水性がよく、また粒の中心にある「心白(しんぱく)」と呼ばれる白くて不透明な部分が大きいのも特徴です。
心白は醪(もろみ)に溶けやすく、麹菌が入り込んで発酵を促進するため、日本酒造りに向いています。
「雄町」は岡山県を代表する酒造好適米
現在、酒造好適米として栽培が奨励されている品種は、都道府県ごとに決められ、農林水産大臣により公示されます。
「雄町」は広島や福岡、香川などでも生産されていますが、もっとも栽培が盛んなのは、発祥地である岡山で、その生産量の9割までを占めています。
「雄町」は成長が遅い晩生(おくて)の米で、稲の背が高く倒れやすいうえに、病気にも弱いなど、栽培が難しいとされています。
このため、他県ではあまり栽培が広がらず、近年になって酒造好適米としての人気の高さから、ようやく広がりを見せています。
「雄町」のブランド米「赤磐雄町」
「雄町」のなかでも特別な存在が「赤磐雄町」。
岡山県赤磐市の軽部産雄町のことを指し、この地に蔵を構える慶応4年創業の老舗、利守(としもり)酒造が商標登録しています。
四代目当主の利守忠義(ただよし)氏は、「雄町」が“幻の酒米”と呼ばれていた1970年頃、この地で「雄町」を復活させようと心血を注いだ人物として知られています。
今日の「雄町」の復権は、岡山県の蔵元や米の生産者の並々ならぬ情熱のたまものなのです。
たのしいお酒 抜粋
酒一筋 山廃純米吟醸 時代おくれ
雄町米の酒は本当にふくよかで、しっかりとしたボディーのある味が特徴です。
芳醇。酒蔵によっては旨口とも表現しますが、もっとわかりやすくいうと甘いとも言えます。
東北のお酒は、淡麗で水のようにすっきりとした、辛口なものが多いですが、岡山のお酒は、お米の旨みがよく出ていることが特徴です。
熱燗で頂くと旨味が広がり“燗上がり”するお酒だと思います。
今年は寒さが和らいでももう少し熱燗で美味しい日本酒を頂きたいと思います。
名称 | 酒一筋 山廃純米吟醸 時代おくれ |
商品説明 | 通常の倍以上の時をかけ、自然のままの乳酸菌や酵母を増殖させ醸したものです。山廃造りならではの豊かな奥深いコクと、山廃ならではの酸味と旨味のバラスが絶妙な逸品。 |
容量 | 1800ml |
原材料 | 麹米: 掛米: 雄町 |
精米付合 | 精米歩合60% |
アルコール度 | 15.5度 |
お召し上がり方 | 冷酒 常温 熱燗 |
時代が流れインターネットで多くの情報を手に入れれる様になりました。
美味しい日本酒を飲んで楽しい時間を過ごすのであれば、作りての物語も一緒に味わう様になりました。
利守酒造株式会社 | 住所 岡山県赤磐市西軽部762-1 |
酒 銘 | 酒一筋 |
ホームページ | https://www.sakehitosuji.co.jp/ |
創業年 | 1868年(慶応 4年) |
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