1%の努力 / ひろゆき
お勧め本紹介では今までに読んだ本の中で自分なりのお気に入りの本を紹介したり、人に紹介してもらって今後読みたいと思っている本なども紹介していきます。
今回は2ちゃんねるの創始者であるひろゆきさん、新著「1%の努力」について紹介します。
コロナ禍で行く末もまだ見えず、これからの働き方について子供と話合うとときの参考となります。
世の中のニーズを考える
好きなことで生きていくことをメッセージとして伝えている方は沢山いてて、子供達にもそのような生き方をしてほしいと望んでいます。
反面深く熱中した体験の記憶がない自分が、寝食を忘れとことんのめり込んでいる子供にブレーキをかけずにいられるか、自信はありません。
変化が激しい現在において、同じ環境下で働き続けることが難しい中、自分の体験だけで子供の未来へ価値観を押し付けるのもナンセンスです。
自分の好きなことと、世の中のニーズとの違いがあればお金を稼ぐことが出来ない話は私自身も前から考えてた価値観なので、伝えやすい内容です。
本書では、ペタンクというスポーツを紹介し、いくら好きなことでも世の中に知られていなく、興味・関心が少ないスポーツでいくら頑張ってプロになってもお金を稼ぐことが難しいかもしれません。
船井総研の創始者船井幸雄さんも時流にのることの必要性を伝えています。
スポーツの世界で言えば露出が多く、スター選手が現ればブームになることも多いですが、一方、潜在的なプレー人口が少なければ一過性のブームで終わる可能性もあります。
壺の話 優先順位について
本書である大学の教授の壺の話が紹介されています。
先に大きな岩を壺の中に入れ、その後砂利を入れます。
教授は生徒に問います。「壺の中にはもう入りませんか?」
生徒は「砂が入る」と答え、教授は頷きながら砂を入れます。
また教授は生徒に問います。「もう入りませんか?」
生徒は悩み「多分違う」と答えます。
その後教授は壺の中に水を入れ、こう問いかけます。
「僕が言いたいことが分かっただろうか?」
この例は「まだまだ詰め込める」という事でなく、「先に水や砂利を入れると、後から岩は入らない」という事です。
すべての人にに平等に与えられた、かけがえのない時間を自らにとって重要なことから優先順位をつけて時間を使うということです。
努力がすべて報われるわけでもなく、効率よく自らのやりたいこと、興味があることにで行動していきたいと感じます。
自分にとってストレスと感じることで努力する生き方は報われないことが多くあります。
人間にはキャパオーバーする瞬間がある。たとえば、寒くて凍死するようなとき、ずっと寒さと戦って、死にそうだ、死にそうだと思い、どこかの瞬間で、「ああ、もう無理だわ」と諦めたときに死ぬのだという。
努力が結果に結びつく割合は、他の要素に比べて低い実例もあげています。
「教育格差」という本でも書かれていますが、例えば東大生の親で、年収450万円以下は1割しかいなくて、6割は950万円以上です。
都市部とそれ以外の地域での大学進学率に大きな差もあります。
生まれた場所や家庭の環境が学歴格差に数字として出ている事実もあります。
やればできる。夢は叶えられる。死ぬ気になれば何でもできる。など根性論よりも好きなことに夢中になることや必要なスキルはいかに効率よく学べるかが大切と感じます。
まとめ
同調圧力が強い日本において、ひろゆきさんやホリエモンさんのような生き方をしていくために行動することは躊躇してしまいがちです。
これからの時代ひとつの仕事・ひとつのスキル・ひとつの肩書で仕事人生を終える確率は更に減っていきます。
インターネットが普及し、あらゆる産業が盾の壁がなくなり「水平分業」になる時代にはひとつの誰にでもできる仕事で自分自身の価値を高めることは難しくなります。
以前紹介した「1%の人になる方法」の通り肩書を複数掛け算することでレアな存在になり得ます。
肩書とは専門性でその人から話しを聞いたり、仕事を依頼できるレベルです。
多様性な社会がより進んでいく中、固執せず興味・関心があることに行動し、飽きればまた新たな興味にハマる生き方が自らの価値を高めてくれると感じます。
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