精米歩合80%の純米酒
昔は本醸造酒と同様精米歩合70%と規定がありましたが、今は撤廃され玄米100%で仕込んでも純米酒が名乗れる様になりました。
発酵道の出版で有名になった寺田本家には発芽玄米酒「むすひ」など発芽玄米からのお酒も販売されています。
玄米の表層は脂質やタンパク質で覆われ、お酒にすると味が重く、糠くさくなったりします。
「むすひ」musubiの様にぬか漬けのような香りの独特の風味の酒を売りに、通常の日本酒とは別の提案としてのお酒となります。
元々精米歩合の規定が70%だったので、今での精米歩合70%の純米酒が多い中、蔵内の環境改善や醸造技術が上がり酒質が向上しています。
酒専用に開発された山田錦のような酒米はタンパク質の含有量が少なくあまり削らなくてもきれいな味に仕上がります。
精米歩合80とは
日本酒はお米の外側を削って中心部分を使って醸されるお酒です。
「お米をどこまで削ったか」を表すのが精米歩合です。
精米歩合が80%というのはお米の周りを20%削ったお米を使っているということです。
普段私たちが食べる白米は大体精米歩合は90%から92%ほどです。
一般的な純米酒が精米歩合65%程度であることから考えても精米歩合80%というのは、食べるお米に近い状態のお米で醸したお酒だと言えます。
龍力 純米酒80 山田錦
2割しかお米を削らないため米力が全面にでます。
兵庫県で開発された山田錦は酒米全国一。誕生から80年を記念して醸した純米酒です。
以下本田商店ホームページ抜粋です。
名称 | 龍力 純米80 720ml |
商品説明 | 山田錦生誕80周年を記念して製造した純米酒。 磨いていないながら山田錦の性能のにより、味わいに深みがあり、きれいな味わいです。 |
容量 | 720ml |
原材料 | 兵庫県特A地区産山田錦 |
精米付合 | 80% |
アルコール度 | 16度 |
お召し上がり方 | 冷酒~ぬる燗まで |
製造者 | 株式会社 本田商店 兵庫県姫路市網干区高田361-1 |
七本槍 純米80% 精米火入れ
精米を80%に抑えた酒米を用い、米本来の旨みを引き出したお酒です。低精白の純米酒です。
低精白ならではの旨み、穀物感が感じられ、力強い酸が全体をキュッと引きしめます。
骨太なお酒が好きな方には、たまらない充実感。山田錦とは違った、滋賀県産の玉栄ならではの滋味あふれる味わいです。
やはり米本来のうまみがたっぷり味わえます。
冷やで飲んでも十分美味しいのですが、燗をすると表情が変わり抜群の旨さです。
秋鹿八八八
緑豊かな山里、田園風景の美しい大阪府能勢町にて、『米作りから酒造りまで』の『一貫造り』で純米酒だけを醸す蔵元「秋鹿酒造」です。
“秋鹿”には珍しい、広島県産の〈八反錦〉を使用した純米酒。そのお米を80%精米し、協会8号酵母で仕込んだ、とてもレアな1本です。
これ意外に「秋鹿酒造」では山田錦を使用した純米酒。そのお米を80%精米し、協会8号酵母で仕込んだ、秋鹿山八八もあります。
協会8号酵母は、協会6号酵母の変異株です。
酸が多く濃淳な味わいが特徴でしたが、かつての淡麗辛口ブームに押され、昭和53年に時代の流れに合わないということで発売中止となりました。
標本のようなかたちで日本醸造協会に眠っていました。このたびこの8号酵母に再度注目し、醸したのがこちらのお酒です。
かすかに爽やかな香りがあり、〈八反錦〉ならではのふくよかな米の旨味は絶品です。
酸も非常に上品で、味わい豊醇な純米酒といえます。
まとめ
醸造技術が上がり、地元固有の品種米を100%使用し、その酒米の特徴生かした精米歩合80%のお酒を飲み比べれてみてはいかがでしょうか。
お米本来の旨味が味わえる純米酒には吟醸や大吟醸にはない旨味を味わえます。
美味しい料理と日本酒が飲める「真 菜 板」で純米無濾過生酒を冷やと熱燗で飲み比べた時の様に丁寧いにつくられた純米酒は熱燗にすればあまみや旨味が広がります。
それぞれの地元固有の酒米のよさが味わえる精米歩合80%のお酒を熱燗で楽しんでみて下さい。
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