家 族。 / カジサック(梶原雄太)
この お勧め本紹介を通じて本を読むことの楽しさや色々な価値観を知り、成長に繋がることを紹介したいと思っています。
今回は、あまりこのブログでは紹介してこなかったカテゴリーの本で、芸人カジサック(梶原 雄太)さんの自叙伝です。
あまり芸能関係のYouTubeを見る事はないのですが、「毎週キングコング」はキングコング西野さんの『映画 えんとつ町のプペル』公開前からチェックしています。
お笑い芸人として、キングコングを追っかけていた事はなかったのですが、「毎週キングコング」を見る様になってから、伝わるコンビ愛や、お互いがお互いをリスペクトしている空気感に好感を持てるようになりました。
その「毎週キングコング」内で、梶原雄太さんがコロナ陽性になった際に、梶原さんの著書「家族。」を紹介している西野さんのメッセージが感動的で購入して読む事にしました。
若手人気ナンバーワンに上がっていく頃の鮮明な描写、期待に答えれない葛藤や想いを自分の言葉で書かれれています。
その絶頂の頃、期待に答えれない自分の想いを人に伝えられず、精神衰弱となり、現実から逃避した際の描写は、仕事や人間関係で悩む人へのメッセージにもなると思います。
作品の描写には、梶原さんの人となりが伝わり、周囲への気遣いが表現のひとつ、ひとつににじみ出ています。
芸人として、若手人気ナンバーワンになった二人の早すぎる成功による、妬みや嫉妬、
その四面楚歌の状態で上手に立ち振る舞えず、挫折を味わった後、ユーチューブという新たなフィールドで自分らしさ取り戻していく描写はビジネス書としても役立つ内容です。
作品紹介・あらすじ
第一章 甘くない卵焼きとオカン
かつて若手人気ナンバーワンと言われた「キングコング」ボケ担当の梶原雄太さんの生い立ちを母親への感謝の想いを中心に描かれています。
母子家庭で育ち、忙しく子供たちの為に働き、苦労ばかりかけた母親に楽をさせたくてデビューします。
第二章 濃ゆいたこ焼きと相方
別々のコンビを結成していた梶原さんと西野さんがコンビを組むまでが描かれています。
元相方への気遣いや西野さんとコンビを組むと決めた時のシーンは、二人にとってもかけがえのない出来事で、西野さんが本の紹介動画で涙をこらえながら作品を紹介されたのも頷けます。
活躍のフィールドが違っても二人が今でもお互いを気遣う原点が描かれています。
第三章 「0分あかいきつね」とはねトんだボク
実力のない若手のホープがスターダムに上り詰めた過去を「0分あかいきつね」と表現し、精神衰弱で逃避していったときの負の過去を今だからこそ素直に振り返れるのかもしれません。
そんなときに支えてくれた人への感謝の想いと相方西野さんへの素直な感謝の想いが伝わります。
第四章 食べられなかったアルフォートと守りたい人
芸能界に復帰するも、絶頂の「はねるのトびら」も陰りをみせ、移り変わるテレビ業界で自分をうまく生かせない葛藤が綴られています。
相方・西野さんは、絵本作家として独自の道を切り拓き、ひな壇バラエティで結果を出せない自分の事やそんなとき知り合った奥さんとの出会いについて描かれています。
第五章 離乳食とYou Tubeの世界
テレビで結果が出せない芸人がYou Tubeと出会い、自らを分析、戦略を立てていく描写は、やはりそれぞれが才能のあったコンビであったことが分かります。
ビジネスの世界においても結果を出せていない自分があれば、自分を丁寧に分析し、自らを活かせるフィールドを探していく必要があると思います。
一度は成功した人が新たなフィールドに向かうとき、小さなプライドを捨ててすぐに行動されていく姿はビジネスに役立つ内容です。
第六章 ウチの弁当とボクの家族
家族への想い、子供への接し方など、「自分が自分らしくいられる場所」を大切にしていることが綴られています。
多くの方に視聴されているYou Tubeに関して、初めは自分を中心に成功してという想いだけで走り続けていたところから、今は世の中のことを考えるようになったという事です。
家族にもいろいろな形があったとしても「こういう選択肢もありかな」と思ってもらえる番組づくりをしていきたいとの事でした。
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