介護情報 改定デイサービス新入浴加算 ケアマネの壁

このブログでは「介護役立つ情報」を紹介します。

介護保険制度は3年に1度改定されます。2021年改定で物議を醸しているデイサービス新入浴加算について紹介します。

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目次

2021年デイサービス入浴加算 ケアマネの理解進まず

今回の改定でデイサービスの入浴加算が実質マイナス報酬となりました。

在宅サービスにおいて利用者数もサービス利用額構成比の高いデイサービスは、改定の都度、新たな方向性が多く示されます。

LIFE科学的介護の予算捻出のためデイサービスの加算で算定が多い、入浴加算と個別機能訓練加算が狙い撃ちされた格好です。

入浴加算算定には入浴設備に莫大な初期投資が必要であり、加算算定ありきで初期投資している事業者の反発を交わす意味でも上位の入浴加算を創設した様にも感じます。

第一段の改定情報で新入浴加算の説明が少なく、自宅での入浴の訓練が行えて初めた算定できると捉えるケアマネも多くいます。

その後制度設計の矛盾が多く寄せられ厚労省は4月26日にQ&Aで具体的事例を示しました。

ただし最初のインパクトが強く、ケアマネが理解を示さず加算算定できない事例が多く起こっています。

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ケアマネ算定に理解を示さない事例

この度日本デイサービス協会は会員の116事業所を対象に調査を実施しました。以下は地域で起こっている加算に関するトラブル事例です。

今年5月に入浴介助加算を算定した利用者4024人の状況を探った結果、「デイサービスとケアマネとの間でトラブルが発生していることが分かった」と報告した。

「加算(II)の算定にあたって問題になったこと」を尋ねたところ、ケアマネから次のように言われた事業所もあったことが判明したという。

○ 従来の加算とどう違うのか、私が理解していないから算定させない。

○ デイサービスを使う意味とこの加算は矛盾している。今後は紹介しない。

○ これ以上加算を算定するなら他の事業所に変える。

○ 自宅を訪問して評価するなんて不可能。

日本デイサービス協会の森理事長は声明でこうした現状について、「今回の報酬改定に対応しきれていない。制度の目的から逸脱している大きな問題」と指摘。

「加算(II)はより効果的な自立支援に取り組む事業所を評価するもの。

協会としてはしっかりと個別ケアを精査し、できる限り算定していくよう推奨している」と改めて呼びかけた。

オンラインの取材に対しては、「声明はデイサービスとケアマネの対立を煽るものでは決してない。両者の分断は高齢者の在宅生活を守るうえで何らプラスにならない」と強調。

「今後は丁寧な説明や好事例の共有などにも努めていく。加算の趣旨への理解を深めるため、デイサービスとケアマネの合同勉強会なども開催したい」と話した。

新たな入浴介助加算(II)は55単位/日。

専門職らが利用者の自宅を訪問して浴室環境を確認すること、それを踏まえた個別計画を多職種連携のもとで策定すること、計画に沿った入浴介助を事業所で行うことなどが要件だ。

厚生労働省は加算の目的を以下のように説明している。

「利用者が自分自身の力で、あるいは家族やヘルパーなどのサポートを受けながら、それぞれの住まいで入浴できるようにすること」

今年4月に発出された通知には、そもそも浴室が無いなど自宅での入浴を想定できない利用者や、心身機能を大幅に改善しなければ自宅で入浴できない利用者らも、条件付きで加算(II)の算定対象になると記載されている。

こうした加算(II)の新設と引き換えに、従来の区分に相当する加算(I)は単位数が引き下げとなった経緯がある。

介護のニュースサイトJOINT 抜粋

まとめ

このブログにおいてケアプラン有料化ケアマネ担当件数緩和などで一部、質が担保できないケアマネのマネジメント力を課題に伝えたきました。

介護保険制度が始まってから20年が過ぎ、ケアマネの相対的な年齢も高くなっている傾向を感じます。

また、新たにケアマネを目指す場合もケアマネ資格取得のハードルが上がりました。

以前は実務経験5年で受験出来ていたものが、国家資格取得後5年に変更され実務経験のみの受講であれば最短(介護福祉士事務経験3年を足す)で8年かかります。

子育て終了後、実務経験を積み受験合格する年齢が40代~50代が想定され、3年に1度の制度改定の中身を十分理解できない方がいることも否めません。

もちろん大学・専門学校等で介護・社会福祉士等の資格取得者であれば20代でケアマネ資格取得も夢ではありませんが、全体の数からすると少ない様に思われます。

大卒で社会福祉士資格取得者者が社協や病院の地域連携室・地域包括支援センターで活躍されている事実があります。

制度改定を行い社会福祉士有資格者が居宅ケアプランを立てれるように変更された方が、有能な方がそれぞれの地域で活躍し、古いしがらみに囚われに改革が進むとも感じます。

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