介護サービス 排泄予測機器を保険適用で検討

このブログでは「介護役立情報」を紹介します。

今回は以前このブログ「生産性の向上 テクノロジー」で紹介した排泄予測機器が保険適用で検討されているニュースを紹介します。

目次

介護の「特定福祉用具販売」で検討

高齢者らの排泄のタイミングを事前に通知する排泄予測支援機器について、厚生労働省は介護保険の特定福祉用具販売の対象に新たに加える方針を固めています。

メーカーから寄せられた有効性のデータなどを評価し、保険適用の容認に踏み切る方針としています。

19日の検討会では「有効に活用できる利用者と必ずしもそうでない利用者を、適切に見極めることが重要」「福祉用具専門相談員への技術的なサポートが必要」などの声があがった。

厚労省は販売の際の留意点などを通知で示す考え。

老健局の担当者は会議のなかで、「買ったのに結局は十分に使われない、ということにならないようにしたい」との意向を示した。

今後、社会保障審議会・介護給付費分科会に報告して正式に決める。

取材に応じた担当者は保険適用の時期について、「調整中。現時点では明言できない」と述べるにとどめた。

介護ニュースJOINTO 抜粋

19日に開催した「福祉用具評価検討会」で検討継続提案されたのは、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社が開発した「DFree」などです。

「 DFree 」については、その効果の高さを このブログ「生産性の向上 テクノロジー」で紹介しました。

加齢とともに、「トイレが近い」「尿漏れがある」「尿が出にくい」など、排尿のトラブルを抱える人が増えてきます。

尿漏れや頻尿などのほとんどは重大な病気ではありませんが、QOL(生活の質)を大きく損ないます。

40歳を過ぎたころから、頻繁に排尿したくなる頻尿や尿漏れ(尿失禁)など、排尿の悩みを持つ人が増えてきます。

頻尿や尿失禁の原因は、膀胱が過敏になって急な尿意を覚えてしまう「過活動膀胱」や感染による「膀胱炎」、骨盤の中で内臓を支える「骨盤底筋のゆるみ」「前立腺肥大」など様々です。

その様な悩みを解消出来る商品がDFreeです。DFreeは下腹部にセンサーを取り付け、膀胱の膨らみ具合をデータ処理した上で、アプリ上で10段階で表示することが出来ます。

この事によって、尿のたまり具合に応じて、排尿前(そろそろ通知)と排尿後(でたかも通知)のお知らせがデバイスに届きます。

生産性の向上 テクノロジー

加齢による基礎疾患等で起こる尿漏れや頻尿などのほとんどは重大な病気ではありませんが、本人にとっては、羞恥心にさいなまれ、自己嫌悪に陥り、自律性の喪失にもつながっていきます。

こうした状況にある高齢者は、やがて、閉じこもりがちになり、自立への意欲を失ってしまうこともあります。

「排泄障害とはトイレが使えない障害」とも言えます。

トイレが使えなくなる原因は多くトイレ動作の問題もあります。

運動機能の障害によって、トイレに移動できない、便座に移乗できない、パンツの上げ下ろしができないことが原因で、おむつに排泄せざるを得ない状況に追い込まれてしまった高齢者もたくさんいます。

トイレで排泄する機能を取り戻すことができなくても、自分でトイレに行き、汚れたパッドの交換ができれば、誰にも迷惑をかけない社会的自立(ソーシャル・コンチネンス)は成立します。

また、介護者が適切なタイミングでトイレ誘導し、軽い介助で、トイレでの排泄が取り戻せるケースもあります。

今回のDFreeのような商品は下腹部にセンサーを取り付け、膀胱の膨らみ具合をデータ処理した上で、アプリ上で10段階で表示することが出来ます。

介護者が事前の尿量を確認できることで簡単な介護でトイレで排泄ができれば、自己嫌悪に陥りることを防ぐことも出来ます。

今回「特定福祉用具販売」は介護給付費で検討されているので、認定を受けれれない方は今まで同様自費となりますが、自尊心が保てるデバイスとしてはスマホと同様に使用される選択肢はあるようにも思います。

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