家飲みでは、お店で飲んだ日本酒や酒蔵や酒店で買った全国の美味しい地酒を厳選して紹介します。
今回は静岡県掛川市にある土井酒造が醸す『開運 純米吟醸』について紹介します。
この日本酒は鳥取県智頭町にある美味しい料理と日本酒が飲める「真 菜 板」で初めて飲んだお酒です。
姫路市にあるやまの酒店を初めて訪れたときに購入しました。
やまの酒店は3月頃には新酒の日本酒が多く入荷するとのことでしたので、また訪れてみたいと思います。
土井酒造
土井酒造については「真 菜 板」店主杉田さんの著書『「究極の日本酒」マリアジュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』にも紹介されていて、前杜氏に取材もされていました。
土井酒造の以下サイトからも有名な杜氏であったことが伺えます。
平成15年~21年の全国新酒鑑評会において、7年連続金賞受賞という快挙を成し遂げている。
当時、これだけの連続受賞は、全国2000社余りの酒造会社の中でもわずか十数社しかない。
しかし、この連続受賞も7回で途絶えることとなる。
長年、土井酒造場で杜氏として酒造りの指揮を執ってきた波瀬正吉氏が急逝されたのである。
波瀬杜氏は能登杜氏四天王のひとりに数えられる名人であった。
能登杜氏四天王:農口尚彦(鹿野酒造/常きげん)・三盃幸一(桝田酒造/満寿泉)・波瀬正吉(土井酒造場/開運)・中三郎(車多酒造/天狗舞)波瀬杜氏亡き後、土井酒造場の杜氏職を継いだのが棒葉農氏だ。
地元掛川市出身の自社杜氏。棒葉杜氏は波瀬氏の元で酒造りに携わり、長くその薫陶を受けてきた、もちろん波瀬杜氏と同じく、能登流の酒造りを受け継ぐ能登杜氏である。
土井酒造サイト 訪問記 引用
「開運」四代目当主、土井清幌前社長と故・波瀬正吉杜氏と二人三脚で、「開運」と現代の静岡吟醸酵母の発展に貢献された事は有名で「真 菜 板」の亭主も著書で紹介されていました。
現在の土井酒造場を率いるのは、平成29年に5代目蔵元を継いだ土井弥市社長。
そして、弥一社長の右腕として、酒造りを取り仕切るのは棒葉農(しんばみのり)杜氏。
榛葉杜氏は地元掛川の出身で、能登杜氏四天王として名高い波瀬正吉氏に長く師事、その能登流の造りを受け継いでいます。
土井酒造場では平成23年の酒造りから、能登からの季節雇(出稼ぎ)の蔵人を招かず、直接雇用の若い社員たちによる酒造りへと体制を移行させました。当時専務だった弥市社長の決断です。
「人材の安定確保や労働条件の変化、季節労働者の減少など、酒造会社として将来に備えるため、変えるべきは変えて行かなければなりません」そう語ってくれました。
静岡県酒造組合 サイト 引用
日本酒造りに若き蔵元が全国で活躍されるようになり、お酒造りも大きく変わってきています。
「十四代」の高木酒造の様に蔵元自ら酒造りを行う酒造や「獺祭」の旭酒造の様に季節労働者でなく通年雇用に舵を切る酒蔵も増えています。
日本酒がワインやウィスキーの様に世界の市場で流通するには良いところの残しながら再現性を高めるための改善も必要なかもしれません。
開 運 純米吟醸
波瀬正吉氏が長年の経験を生かして醸してきた伝統の味が引き継がれた絶妙なバランスの辛口です。
雑味が少なく上品で味、香りのバランスがいいお酒です。
家のみではもっぱら熱燗で飲んでいます。熱燗の旨味とまろやかさの中にも辛さがしっかり残っています。
どんな料理にも合うような気がしますが、我が家では刺身や焼き魚などと一緒に飲んでいます。
後この時期ポン酢で食べる鍋料理にも欠かせません。
名称 | 開運 純米吟醸 |
商品説明 | この純米吟醸酒は高天神城の湧水を用い長年積み重ねた吟醸造りの技術を生かしたお酒で、発酵で生まれた味香りをそのまま残したお酒です。 |
容量 | 1800ml |
原材料 | 米・米麹 全量国産米使用(兵庫県特A地区産山田錦使用) 静岡酵母 |
精米付合 | 50% |
アルコール度 | 16度以上17度未満 |
お召し上がり方 | 冷 常温 |
時代が流れインターネットで多くの情報を手に入れれる様になりました。
美味しい日本酒を飲んで楽しい時間を過ごすのであれば、作りての物語も一緒に味わう様になりました。
株式会社 土井酒造場 | 住所 静岡県掛川市小貫633 |
酒 銘 | 開 運 |
ホームページ | https://kaiunsake.com/ |
創業年 | 明治7年(1874年) |
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コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 静岡県ではこのブログで紹介した「開運」や「磯自慢」など多くの酒蔵が「静岡酵母」を用い、「静岡吟醸」と称されるすっきりとした爽涼な特徴があります。 […]
[…] その後、姫路市にあるやまの酒店で「開運 純米吟醸」も購入するほど好きな酒蔵です。 […]