1%の人になる方法 /藤原 和博 / 東洋経済
このブログのテーマとしている事は、読書習慣のない方にも読書の楽しさや自身の成長の効果などが伝わればと思っています。
この本では、時間をマネジメントし、出来た時間を読書に投資することを勧められています。
本を読まない人は一次情報、自らの限られた特殊な体験でしか話すことができないと評価されています。インターネット、テレビ、新聞は第三者を介した二次情報は断片的になりやすく、情報を体系的、重層的につなげるには難しいと書かれてます。本にもよるという前提で、あるテーマに関して著者が人生のかなりの時間をかけて獲得した様な本にふれると、世の中の断片的な情報をタテ・ヨコ・ナナメにつなげていけるようになる事が本を読む魅力1つ評しています。
本書 p52
著者藤原和博さんの著書「本を読む人だけが手にするもの」はBOOK BLOGの最初の投稿「人生得する本読み習慣」でも紹介しています。
私が感じたこの本の3つのポイント
①ビジネスパーソンの2極化
②すべての人に共通する三つの条件
③作業する人、仕事をする人
ビジネスパーソンの2極化
現在の日本のビジネスシーンは一握りのスーパーエリートとそれ以外の大多数に二極化しています。
著者は二極化は国内外で進んでいて、中間層がなくなっています。
今までのビジネスパーソンは一流企業に入り出世を目指す権力思考が強かったが、今の組織だけでなくどこでも通用する力を身につけようとするプロ志向が増えて行っています。
お金を重視する「経済的価値」から友達・家族、個人的活動など重視する「経済以外の価値」求める生き方も増えていっています。
実際のお金の金額でなく、どれだけあれば自分らしい生き方が出来るかは人それぞれです。先に見えにくい現在の状況では、「リベラルアーツ大学」など経済的自由を求めた生き方の紹介はブームとなっています。
全ての人に共通する3つの条件
4つの領域で自分にあったキャリアプランを立てていけばいいですがまずはじめに全キャリアプランの前に共通している3つの条件があります。
その最初に紹介する3条件は最低限のものであり、言い換えれば3つをクリアしないと即刻退場となります。
【3つの条件】
①パチンコをするかしないか
②携帯ゲームを通勤電車の中で日常的にしてします。
③作業をする人か仕事をする人か
パチンコをするかしないか
平日の朝からパチンコに並ぶ人に違和感を覚えます。
パチンコなど駅前の店で待っています。成熟社会でギャンブルは支配層の思惑通りで、ギャンブル自体を最下層位置する人たちのパチンコがスタートします。
作業する人か 仕事をする人か
この本では4つの価値観・志向から4つのタイプ分けしています。
そのタイプの1つで「経済的価値賭け✖️権力志向」タイプの説明章でそのタイプが成功する条件の一つとして「作業する人から、仕事をする人になる事」を上げています。
NewsPicks | という「経済を、もっとおもしろく。」をテーマーの情報サイトの番組で「キャリア」積むのに大企業とスタートアップ企業のどちらがいいかという番組をやっていました。
その番組においても仕事を任せてくれるとう意味ではスタートアップ企業の方が成長スピードをあげれると説明されていました。
その人のタイプにもよると思いますが情報を集め、多種多様の働き方を知ると自分の裁量出来る仕事が多いのは中小企業で成熟社会の隙間で輝く成長企業に可能性がある様に思います。
また、今の時代はクラウドファンディングなど活用し支持者が集めれる環境が整っているのでいきなり起業を目指すチャンスは多くあります。
「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本でも、地方の優良企業であっても、後継者不足で会社を売りたい社長の事例を多く紹介しています。
まとめ
この本のあとがきで著者はグローバル・スーパーエリート以外のすべての日本人に、10年後も食える仕事の仕方を提案していると書かれています。
ビジネスパーソンの間では非常に人気のある著者。働きはじめの新卒者だけでなくキャリアを積んだマネージャーにも役立つ内容が盛りだくさんな一冊だと思います。
ユーチューブで藤原和博さんを知った西野亮廣さんが自身のオンラインサロンなどで紹介し多くの人に知られるようになっています。
旧来の日本社会においても、成功の条件は以下の7つあったと藤原さんを伝えます。
「男性であること」「都市に住んでいること」「正社員であること」「若いこと」「容姿がいいこと」「英語ができること」「年収が数百万円以上あること」
バブルが崩壊し、その後のネット社会の変化で、人々の生き方や価値観が多様化し、成功の定義が一人ひとり異なるようになっています。
7条件をクリアすればよいという状況ではなく成功と定義しない生き方を自ら望むなってはなってはいます。
この時代に人々がめざす領域を分かりやすく2軸で表現しています。
横軸を「経済的価値(給料、年収、お金)を重視する」か「経済以外の価値(家族、友達、個人的な活動、社会貢献)を重視する」かで分けています。
そして縦軸を「権力(サラリーマン)志向」か「プロ(独立)志向」という方向性で区切っています。
このマトリックスで4つのタイプに分類し、タイプごとに7つの条件を詳しく紹介していますので、自分の価値観と志向に合った領域で必要な条件をクリアし、1%の人をめざすことに役立つ本だと思います。
コメント
コメント一覧 (4件)
[…] 藤原和博さんは著書で読み終わったビジネス書は近くの図書館に寄付することをお勧めされています。 […]
[…] 以前紹介した「1%の人になる方法」の通り肩書を複数掛け算することでレアな存在になり得ます。 […]
[…] この本ブログでも紹介しました「1%の人になる方法」 を紹介し、一つのことに1万時間、つまり1日6時間として5年間取り組めば「100人に1人」の人材には誰でもなれるといいます。 […]
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