SDGs「オリラジ」中田敦彦のサステナブルアパレルブランド

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

今回紹介は、芸能人YouTuberとしてトップクラスのチャンネル登録者数を誇る、人気お笑いコンビ「オリエンタルラジオ(オリラジ)」の中田敦彦が発表したサステナブルブランドについて紹介します。

目次

大量廃棄社会の闇

8月8日、YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」でサステナブルをコンセプトにしたアパレルブランド『CARL VON LINNÉ / カール フォン リンネ』について発売を発表しました。

ブランド発表の番組「に先駆け番組でアパレル業界の構造上の闇について丁寧に解説する番組を前・後2回放送しています。

具体的解説は是非番組をご覧頂きたいと思いますが、世界では不買運動が起こっているような現実をわかりやすく解説されています。

ここでは番組解説で使用されているホワイトボードのタイトルを紹介し是非番組を見て頂きたいと思います。

  • 新品の廃棄 (年間10億枚 4枚に1枚廃棄)
  • 構造上の闇 (ファストファッション)(中国・バングラディシュ
  • 拡大する被害 (生産者・地球

(大量生産)

  • 価格競争(最小ロット数・国内工場減少
  • 予測不能(不足・苦情

(大量廃棄)

  • ブランド価値(2017年バーバリ41億)(新商品の価値
  • 節税(在庫=資産)(廃棄=処分費用) 

(人権問題)

  • 国外 2013年 バンクラディシュ事故
  • 国内 外国人技能実習生 

(未来への対策)

  • 原価公開(15%~30%→セール・廃棄) 
  • 過程公開(品質への目・人権問題)
  • 少量生産(エバーレーン・10YC) 

中田敦彦のYouTube大学

番組内で話されている事実は大手スポンサーにアパレル業界を抱えるテレビでは扱いにくい内容である事実も解説しています。

元ZOZO社長前澤社長がツイッターでつぶやいた「いまお店で約1万円くらいで売られている洋服の原価がだいたい2000~3000円くらいだということを、皆さんはご存知ですか?」は失言ツイートとして、業界のタブーにふれたとも解説されていました。

大勢が購入しているファストファションブランドが日本の裁縫技術を持つ町工場をここ20年で消滅させてしまった事実についても解説しています。

現在の流通システムやファッション性、気候変動による売れ行き予測が立ちにく業界の課題についても分かりやすく解説されています。

アパレルブランド『CARL VON LINNÉ / カール フォン リンネ』

2回に渡るアパレル業界の課題に関する「中田敦彦のYouTube大学」放送の後半では、この課題に正面から取り組んでいるエバーレーン10YCというブランについて紹介しています。

未来への対策として紹介されている原価公開・過程公開・少量生産事例として取り上げられたこのブランドの事やミレミアム世代・一部の有名人に一定の支持を受けていることを初めて知りました。

この2回の放送の文脈で中田さん自身がサステナブル アパレルブランド『CARL VON LINNÉ / カール フォン リンネ』を立ち上げる経緯も丁寧に説明されていました。

今回の日本の生産者を守る「アパレル界の下町ロケット」を目指すというコンセプトを話す前にシンガポールに移住し、外から日本を見たとき日本のよさを再認識したことを話しています。

外から見た日本のモノづくりの技術が失われないためにアパレル業界に一石を投じる今回行動は称賛に値すると思います。

放送されて間がありませんが、現在アパレル業界の放送が798,000再生され、新ブランドの放送が528,000再生され反響をよんでいます。

消費者への透明性を約束し、原価率や原料、生産者を開示するブランドコンセプトは支持されが予約販売した商品は即完売しています。

現在のアパレル業界の流通で課題となっている事を丁寧に調べ、中間流通を省き、オンラインで消費者と直接つながり販売する手法は製品の物語を買うことに繋がります。

このブログで紹介した「ファンベース」とうい本の一部のコアなファンがその会社や個人の売上の多くを作るパレートの法則が活かされた格好です。

中田敦彦のYouTube大学」 には400万人以上が登録していて、コアなファンについてのリサーチもされていたことが想像でき、ブランド立ち上げのスタートには勝算はあったと思います。

すべての工程をブランド自らがコントロールできるこの手法は、品質や透明性を確保しながらも、価格を抑えたことが実現しました。

今回は、話題性もあり小ロットは予約完売となりましたが、今後はブームに踊れされず、確実に定期購入されるブランドいなっていくよう応援したいと思っています。

ネット動画ビジネスという新たな販路を用いることで受注生産で余剰在庫のリスクを抑えながらもブランドとして育っていき新たなビジネスモデルとして進化していくことに期待したいと思ってます。

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