SDGs 目標13.気候変動に具体的対策

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

17の目標と169のターゲットについて子供にも理解しやすいようにまとめて、ぞれのターゲットについて考えていきたいと思います。

目次

13.気候変動に具体的対策を

この目標13は、「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講 じる」のテーマのもと、5個のターゲットから構成されています。

目標13のターゲット

13-1 すべての国々において、気候変動に起因する危険や自然災害に対するレジリエンスおよび適応力を強化する。

13-2 気候変動対策を国別の政策、戦略および計画に盛り込む。

13-3 気候変動の緩和、適応、影響軽減、および早期警告に関する教育、啓発、人的能力および制度機能を改善する。

達成のため方法

13-a 重要な緩和行動や実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同動員するという、UNFCCCの先進締約国によりコミットメントを実施し、可能な限り速やかに資本を投下してグリーン気候基金を本格始動させる。

13-b 女性、若者、および社会的弱者コミュニティの重点化などを通じて、後発開発途上国における気候変動関連の効果的な計画策定や管理の能力を向上するためのメカニズムを推進する。

※国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。

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温暖化は本当に深刻か

温暖化の危険ラインを知る

温暖化にはこれ以上気温が上がらないように決められた世界共通の長期目標があります。

その長期目標で示されている具体的な温度上昇抑制の目安は「世界的な平均気温上昇を産業革命前(1880年)に比べて2℃以下に抑えることを目標とし、1.5℃以下に抑制することを努力目標とする」とされており、

この温度は2015年11月30日〜12月13日にフランス・パリで開かれたCOP21にて「パリ協定」として採択されました。

(参照:内閣官房公表資料

COP21とは

気候変動枠組条約締約国会議(Conference oParties)の略称で、英単語の頭文字をとってCOP(コップ)と呼びます。「21」という数字は第21回目のCOPのことを指しています。

パリ協定とは

2020年以降の地球温暖化対策に関する国際的枠組みを定めた協定のことです。

温暖化の現状

IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の報告書によると観測事実は以下の通りとされています。

  • 温暖化については「疑う余地がない」
  • 1880~2012年において、世界平均地上気温は0.85℃上昇
  • 最近30年の各10年間の世界平均地上気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温。
  • 海洋は人為起源の二酸化炭素の約30%を吸収して、海洋酸性化を引き起こしている。
  • 1992~2005年において、3000m以深の海洋深層においても水温が上昇している可能性が高い。
    (引用:IPCC )

つまり、パリ協定で定められた数値に対して残されている温度少々幅は、

  • 長期目標2℃ラインまであと  1.15℃
  • 努力目標1.5℃ラインまであと 0.65℃

しかありません。

IPCCとは

人間が引き起こす気候変化の現状や影響、評価を行うことことを目的に、1988 年にUNEP(国連環境計画)とWMO(世界気象機関)により設立された組織のことです。

危険ラインを超えるとどうなる?

SDGs 危険ライン表

(出典)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより)

危険ラインの2℃は、人間がなんとか自然と共存して耐えられる限界レベルといわれており、極めて危険な状態です。

大型台風の頻発、海面水位の上昇により高潮の発生、食糧不足による飢餓、環境変化に耐えられず絶滅する生物の増加、マラリアなどの伝染病が蔓延等々。

温度上昇に伴い、人類存続に関わる深刻なリスクが発生します。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • […] この度は自由研究の中に「Honda eといっしょに「防災ぼうさい」や「電気」を学ぼう」と題してSDGsの目標「11.住み続けられるまちづくりを」と「13.気候変動きこうへんどうに具体的な対策たいさくを」に関する自由研究テーマを用意しました。 […]

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