SDGsの17の目標と169のターゲット
SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
今回は目標2. 「飢 餓 を ゼ ロ に」について紹介します。
飢餓をゼロに
世界を生徒40人の教室と考えると、その日食べるものがない、明日以降も食べ物をえられるか
分からない状態の人が4人もいます。
飢餓の中で暮らす人は増加している
飢餓の中で暮らす人は増加しているというのが、世界の現状です。
下記のデータを見ると、栄養不良で苦しむ人は確実に増えていることがわかりますよね。
栄養不良に陥っている人の数
- 2015年:7億8,400万人
- 2017年:8億2,100万人
8億2,100万人というのは、世界人口の9人に1人の割合です。
この数字を見れば、食べ物に困らない生活をしている人でも、飢餓は軽視できない問題であることを理解頂けると思います。
食品ロスを考える
私たちが暮らす日本では、年間2,842万トンの食品を捨てていて、その内、食べられるのに捨てている食品は646万トンもあります。
本当は食べれる食品が、毎日ゴミとして捨てられています。
本当は食べられるのに捨てられている食品。これを食品ロスと言って、私たち日本の食品ロスの量は、なんと世界の食品援助量320万トンの2倍もあります。
(参照元:消費者庁消費者政策課 食品ロス削減関係参考資料(平成30年6月21日版)
私たち自身が原因ということは、私たち自身に解決できるということ。
賞味期限や消費期限切れで捨ててしまうことを無くしたり、食材を無駄なく使ったり、食べ残しは捨 てずに別の料理に作り替えたり。
そんな家庭でできる工夫を一人一人がすることで、この問題は大きく解決できるはずです。
有り余る食品が本当に困っている人に行き届かない仕組みや、経済発展を優先した過剰な供給と消費の仕方を改善することが「食品ロス」を無くすために必要とされています。
達成のための目標
2−1 2030年までに、飢えをなくし、貧しい人も、幼い子どもも、だれもが一年中安全で栄養のある食料を、十分に手に入れられるようにする。
2−2 世界の国ぐにが約束した、2025年までに、栄養がとれない、または栄養のバランスが良くないことによって、成長がさまたげられる5さい未満の子どもを減らす目標を達成するなどして、2030年までに、いろいろな形の栄養不良をなくす。妊娠していたり、赤ちゃんがいたりするお母さん、お年寄りの栄養について、よりよい取り組みを行う。
2−3 2030年までに、小規模の食料生産者(特に女性、先住民、家族農家、牧畜や漁業をしている人々)の生産性と収入を倍にする。そのために、土地や資源、知識を得たり、金融サービスを使ったり、食料を売ったり、農業以外の仕事に就いたりするチャンスを平等に得られるようにする。
2−4 2030年までに、食料の生産性と生産量を増やし、同時に、生態系を守り、気候変動や干ばつ、洪水などの災害にも強く、土壌を豊かにしていくような、持続可能な食料生産の仕組みをつくり、何か起きてもすぐに回復できるような農業を行う。
2−5 2020年までに、作物の種子、栽培される植物、家畜の遺伝的な多様性※を守る。そして、作物や家畜の利用に関して、人類がこれまでに生み出してきた知識や、そこから得られる利益を、国際的な話し合いのもと、公正に使い、分配できるようにする。
栄養不足で苦しんでいる人の数は、8億1500万人 世界人口の9人に1人の割合です。彼らが必要としている食糧は320万トン。日本で「食べられるのに捨てている食糧」は643万トンだそうです。/世界の飢餓と私の食一部抜粋
「ありあまるごちそう」は、120億人分の食料が生産されていると同時に10億人が飢えに苦しんでいる歪んだ食の世界経済に迫ったフードドキュメンタリーです。
徹底した利益追求とコスト削減主義から生まれた流通のグローバル化の影響を受けた食の分野において、需要と供給のバランスを大きく崩して貧富の差が拡大している現実を追った内容です。
食品会社、漁師、農家、家畜業者に取材し飢餓のメカニズムを解明しています。
まずは情報に目を向け、自分たちにできることからはじめてみてはいかがでしょうか。
めざせ!食品ゼロ 消費者庁
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] SDGsの2番の目標「飢餓をゼロに」(飢餓を終わらせる)も到達が遠のいてしまいます。 […]