純米大吟醸との出会い
純米大吟醸や大吟醸は日本酒の中でも最高峰でキリッとうまくお値段もお高いですが製造工程を知ればその理由も納得です。
日本酒を飲むきっかけは堀江貴文さんが自分が面白かった漫画を紹介する「面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた」を読んだことです。
その本で「夏子の酒」を紹介しており、醸造の奥深さや獺祭のことをしって日本酒に興味を持ち始めました。
この「夏子の酒」の漫画を読んで諏訪泉にも訪れるきっかけとなりました。
「夏子の酒 」主人公は酒造の娘で酒豪の夏子。
酒造を継ぐはずだった兄が突然亡くなり、兄が夢見た幻の酒造好適米である「龍錦」を復活させ幻のお酒を造ることに邁進する。
山田錦や五百石などのメジャーな醸造好適米に敵わないと思われたいたのだが、夏子は女性というハンデもはねのけ、農大の醸造学部を出て蔵人として働いていた青年の助けを得て龍錦を復活させようとする。
実はこの龍錦のモデルとなった酒造好適米は実在する。「亀の尾」という品種がそれであり、久須美酒造が「亀の翁」として商品化している。
面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた p67−68
私はかつて「獺祭」醸造元の旭酒造株式会社の桜井博志さんにインタビューをしたことがある。
桜井博志さんは、まるで夏子の酒を体現しているような存在だ。
「獺祭」は精米歩合23%の日本酒だ。それはつまり、米の77%を削ってしまうことを意味している。
精米歩合で言えば日本一だ。旭酒造はこれを品質がよく、芳醇な酒が造れる山田錦でやってのけているところがすごい。
桜井さんによれば、雑味を取り除くためには50%も磨けば十分という。
しかし米は自然のもの。中心がいつも真ん中にあるとは限らない。だから獺祭は、酒質をもっとあげるために、23%という高い水準を自らに課している。
面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた p67−68
この本を読んで昔TVドラマ化もされていた「夏子の酒」をメルカリで取寄せ読みました。
漫画の時代背景は少し前ですが、この漫画で三倍増醸清酒のことや純米酒のことを知り、美味しい日本酒を知りたいという好奇心が膨らみました。
旅先で酒蔵を訪れたり、本やインターネットで情報を集める様にもなり、美味し日本酒と料理を提供するお店に足を運ぶようになりました。
純米大吟醸酒・大吟醸酒の特徴
大吟醸とは酒米を50%以上削って醸すお酒で厳寒期に仕込み、低温で長期発酵させて製造されます。
きれいな酒質でフルーティな吟醸香があります。
いろんなチャレンジをする蔵がありますがなぜそこまで削るかというと、玄米の外側の糠(ぬか)部分にはタンパク質や脂質なので栄養分が多く含まれています。
ワインにはぶどうをつぶす工程のみで削る工程はありません。日本酒づくりは日本人の繊細とお酒づくりにおける情熱で多くの手間がかかっています。
削ったあとの米粉がもったいないように思っていましたが、さすが日本人のもったいない精神は息づいていています。
赤糠は家畜の飼料や田んぼの肥料、米油の原料、ぬか漬けなどに使われています。白糠は糊やせんべいなどに使われすべて有効活用されています。
獺祭 ふじた
兵庫県加東市のゴルフ場に向かっているとき道路脇の圃場に獺祭酒米の看板を見ました。
調べるてと、獺祭は地元ではなく全国のから購入した高品質の山田錦のみで造られていて、特に加東市藤田区で作られる山田錦は特A地区で限定酒も製造されていました。
日本酒「獺祭」で知られる旭酒造(山口県)が、兵庫県加東市藤田地区で収穫された山田錦だけを使った純米大吟醸の限定酒を製造する。その名も「獺祭 ふじた」
今秋に出荷する予定で、同市は4月からふるさと納税の返礼品として予約受け付けを始めた。
地元の生産農家らは「山田錦の古里で育まれたお酒を味わって」とアピールする。(中西大二)
獺祭は全国から購入した高品質の山田錦のみで造られ、海外でも人気が高い。
藤田地区は優れた山田錦を生産する特A地区で、12年前から栽培米を同酒造に卸す「村米契約」を唯一結んでいる。
一方、旭酒造は獺祭について、山田錦の産地ごとの製造はしていなかった。
このため、同地区の生産グループ「山田錦部会」は「自分たちが育てた山田錦だけで醸した日本酒を飲みたい」との思いがあった。
この願いに加東文化振興財団が尽力。同財団と同部会が旭酒造に依頼し、昨年に収穫した山田錦から限定酒を醸造することが決まった。
昨年6月の田植えには地元の三草小学校の児童やJAみのりの新人職員らも取り組んだ。
高品質の山田錦を精米歩合39%まで削り、雑味を取り除きフルーティーな味わいを実現するという。
限定酒は今秋に開催する「山田錦乾杯まつり」の前日に、やしろ国際学習塾(加東市上三草)で完成披露の試飲会を催す。
まつり当日には100本程度を販売。ふるさと納税(寄付額1万4千円、720ミリリットル)の返礼品でも700本を出品する。インターネットの市ふるさと納税サイトなどで予約できる。
ラベルには「加東市藤田産」と産地も表示される。市の担当者は「味はもちろん、まちが誇る特産品を全国発信し、広く加東の名をアピールしたい」と話す。市まちづくり創造課TEL0795・43・0507
神戸新聞NEXT 更新日:2020年04月06日
コメント
コメント一覧 (8件)
[…] 薄めのガラス酒器は純米大吟醸など繊細な味の日本酒を冷たくして味わうのにぴったりです。エレガントな味わいの純米大吟醸を繊細なガラスの薄口もので味わのがおすすめです。 […]
[…] たのしいお酒.jpによると、山口県の日本酒は、「獺 祭」「雁木」「貴」「東洋美人」「五橋」など、全国的な知名度を持つ実力派ぞろいです。 […]
[…] 鳥取県八頭郡智頭町の「諏訪泉」には、「夏子の酒」の作者尾瀬あきらさんも取材に訪れていたと聞き早速訪れました。諏訪泉の直売店梶屋には、尾瀬あきら原画ギャラリーが設けられていました。 […]
[…] 桶売りついては漫画「夏子の酒」でも詳しく書いてありましたが小さな酒屋作りが自ら販売すれば酒税の計算を自らやる手間などから大手に造った原酒を売り渡すことです。 […]
[…] 家飲みブログで紹介した「磨きを極めた大吟醸」で紹介した獺祭の多くも山田錦を使用しています。 […]
[…] また、日本酒の獺祭とコラボし、酒米の山田錦の生産者支援など、日本酒愛飲家としても折角増えたきた美味しい純米酒を造る酒蔵やお米の生産者への支援にもなります。 […]
[…] 伝説の酒造米「亀の尾」は漫画『夏子の酒』で知りました。漫画では「亀の尾」の復活は新潟県の久須美酒造が中心に描かれていましたが、山形県の鯉川酒造も同時期に復活栽培に尽力した様です。 […]
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