家飲みでは、お店で飲んだ日本酒や酒蔵や酒店で買った全国の美味しい地酒を厳選して紹介します。
今回は青森県八戸市の八戸酒造ついての紹介と呑んだ「陸奥八仙 特別純米おりがらみ生原酒」の感想の紹介です。
八戸酒造 陸奥八仙 特別純米 おりがらみ 生原酒
八戸酒造の歴史
安永4年(1775)から酒造業を開始以来、蔵元代々酒を造り続けてきました。
現在、8代目庄三郎は青森県の地酒として県産の米と酵母にこだわり、仕込み水は八戸・蟹沢地区の名水を使用した、時代が求める環境と健康に配慮した安全で美味しい酒造りに挑戦しています。
八戸酒造 サイト
地元の漁師町で愛され続けている辛口酒の「陸奥男山」で知られています。
「陸奥八仙」は9代目にあたる長男の駒井秀介(ひでゆき)さん(43)と、弟の伸介(のぶゆき)さん(39)が中心となり、酒造りと販売を行っています。
販売と営業の責任者を兄の秀介さんが担当し、製造責任者の杜氏を弟の伸介さんが務め、業績は右肩上がりで伸びています。
国内外で開催されたコンテストでもっとも評価された酒蔵を選ぶ「世界酒蔵ランキング2021」では見事1位に輝いた酒蔵です。
その他にも多くの日本酒のまつわるコンクールや品評会で数々の賞を受賞し続けています。
全国に日本酒の生産量が減り続ける中、そこにたどり着くまでには、苦境を乗り越えた地道な努力がありました。
長男の駒井秀介(ひでゆき)さんが酒蔵に戻った当時の出荷先は青森県内が9割以上です。
8代目の父親が1998年に「陸奥八仙」ブランドを立ち上げ、販売に力を入れていたものの、全国的な知名度はほとんどない状況です。
高齢化と人口減少の進む青森県を中心に商売をしていては、将来が先細ることは明らかでした。
酒質の向上を目指すとともに、首都圏を中心とした県外市場での消費拡大を狙うことが、長期的な事業継続の道でした。
兄弟が作りたいのは、「一口で陸奥八仙とわかるインパクトのある酒」。
フレッシュでフルーティな香りを備えた陸奥八仙が世界中で飲まれる日を夢見て、醸造は弟、販売は兄の二人三脚が始まりました。
経験を積んだ弟の伸介さんは2013年に製造責任者である杜氏に就任し、理想の酒作りは加速しました。
弟の伸介さんは、透明感のあるお酒を実現するために、原料である米・米麹・酵母・水以外の要素を可能な限り排除すべく、衛生管理を徹底しました。
蔵内のどこにでもいる野生酵母、乳酸菌、様々な雑菌の影響を受けないよう、蔵内環境や製造方法、作業手順を見直しました。
さらに、フルーティであるために、華やかな吟醸香を作ってくれる青森県オリジナル酵母をメインで使用するなど、レシピや仕込み手順、温度経過や発酵管理を見直しました。
そして、フレッシュであるために、お酒を搾った後の迅速な火入れ、火入れ後の急冷、その後の低温管理を徹底しました。これにより、火入れしたお酒でも搾りたてに近いフレッシュな状態を長期間維持できるようになりました。
兄の秀介さんは首都圏の居酒屋や地酒専門の酒販店を地道にまわり、ほとんど知名度のなかった陸奥八仙の魅力を伝え続けました。
また、流通を限定することで温度管理などを徹底し、消費者の口に届くまでの品質管理に努めました。
並行して、国内外の品評会に積極的に出品し、少しずつ評価を高めていきました。
2016年、駒井さん兄弟の努力が大きく実を結びました。
自信作の「陸奥八仙 大吟醸」がインターナショナル・ワイン・チャレンジにおいて、大吟醸部門の最高賞であるトロフィーを受賞しました。
青森県以外では飲まれていなかった酒が、世界に認められた瞬間でした。
それ以降も陸奥八仙はコンテスト入賞の常連になり、メディアに取り上げられる機会も増えました。
今では観光客や地元の人が毎日のように蔵を訪れるようになり、陸奥八仙を買い求めます。
世間の日本酒ばなれに逆行し、出荷量は右肩上がりで増加を続けています。
青森県が9割以上だった消費状況も様変わりしました。
現在の出荷先は、地元向けが4割程度、首都圏や輸出など、それ以外が6割を占めます。
経営が安定した現在も、兄弟のスタンスは変わりません。
250年近く受け継がれてきた酒造りの伝統と日本酒文化を次代に伝えるというシンプルな目的が、日々の原動力です。
ツギノジダイ 抜粋
陸奥八仙 特別純米 おりがらみ 生原酒
青森の米、水、酵母を使い、なめらかな口当たりとみずみずしい甘さとキレのある後味が料理とよく合います。
日本酒離れが続く中初めて日本酒を味わう方にも飲みやす日本酒だと思います。
新酒ならではのピチピチ・チリチリ感がありました。
おりが絡む事により、生原酒ながらもまろやかさも感じられました。
しっかりとした飲みごたえと、甘み・旨味。そしてキレの良さがある為料理との相性も良し!
名称 | 陸奥八仙 特別純米 おりがらみ 生原酒 |
商品説明 | お米の旨味をダイレクトに感じられる1本です。おりと絡むことにより、生原酒ながらもまろやかさを感じすっきりとした味わいとなります。 |
容量 | 720ml |
原材料 | 麹米:青森県産米 掛米:青森県産米 |
精米付合 | 55/60% |
アルコール度 | 16度 |
お召し上がり方 | 冷酒 |
時代が流れインターネットで多くの情報を手に入れれる様になりました。
美味しい日本酒を飲んで楽しい時間を過ごすのであれば、作りての物語も一緒に味わう様になりました。
八戸酒造株式会社社 | 住所 青森県八戸市大字湊町字本町9番地 |
酒 銘 | 陸奥男山、陸奥八仙 |
ホームページ | https://mutsu8000.com/ |
創業年 | 1775年(安永4年) |
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