家飲みでは、全国の美味しい地酒を厳選して、紹介します。
お店で飲んだ日本酒や酒蔵や酒店で買った地酒を紹介します。
本日紹介する「桂月 原酒」は高知市を訪れた時に行った「個室四季料理 くらり」で頂きました
個室四季料理 くらり
折角高知市を訪れたので土佐の郷土料理が個室で楽しめる個室四季料理 くらりを訪れました。
皿鉢料理(さわちりょうり)事前に予約し後は訪れた時に注文することにしました。

高知県の代表的な食文化といえば「皿鉢料理」である。
特定の料理名ではなく料理の様式のことを指し、36cmから39cmの大皿に高知県の恵まれた自然が生む山の幸、海の幸が贅沢に盛り付けられる。
皿鉢に盛られる料理の種類はさまざまである。
刺身や「かつおのたたき」などの旬の生ものの皿鉢、「姿ずし」や「田舎ずし」などのすしの皿鉢、組物と呼ばれる、すしと煮物、和え物、揚げ物、甘い物、果物などを盛りつけた皿鉢、そのほかに「蒸し鯛」やそうめん、ぜんざいといった一品盛りの皿鉢がある。
皿鉢料理 農林水産省サイト
皿鉢料理を食べるの初めてで、一緒に訪れた高知市在住の方に聞くと土佐の郷土料理を中心に大皿で盛られています。
有名なカツオのたたきは関西で食べるより新鮮で、塩のみやニンニクスティックだけで食べる方も多い様です。
ウツボの唐揚げや串で取り出すバイ貝も初めて食しましたがとても美味で、土佐の日本酒によくあいました。
土佐酒造 桂月
宿泊先からタクシーでお店に向う際、運転手の方に好きな日本酒銘柄を聞くと「土佐鶴」を好んで飲む人が多いとのことでした。
その他にはと尋ねると「桂月」が好きという事で土佐鶴はお土産で購入することにして、お店で扱う桂月を頂くことにしました。
土佐酒造の銘柄「桂月」は明治、大正期の文人で、酒と旅を愛した大町桂月にちなんで命名されたそうです。
土佐酒造の事を調べてみると久しく普通酒のみを造る蔵として、地元でも知られざる存在でしたが、松本宗己社長の就任を機に大きく変化したことが分かってきました。
松本宗己社長は、東京工業大学出身で、自ら起業したソフトウェア会社を経営する傍ら、ご実家の酒蔵を「お願いして」承継しました。
その時の物語は、以下で詳しく書かれていますので興味があれば読んでみて下さい。
ワインを好きか高じて鍛えた知識と前例に囚われない合理的な思考で、日本酒業界に次々と新風を吹き込んでいます。
今まで純米大吟醸を醸したことのなかった酒蔵が押しかけ酒づく特定名称酒造りに舵を切りました。
純米大吟醸を造るテクノロジーを手に入れなければならず、自分なりに本を読んでかなり勉強しましたが、実際に経験のある人に手伝って貰わないと無理だと思い、兵庫県にいた「ミスター大吟醸」と呼ばれていた先生を見つけ出しました。その方は、昨年亡くなられてしまいましたが、元々国税局の鑑定官室にいた方で、ご実家も酒蔵で、日本における大吟醸造りの権威みたいな方です。
その方にうちの純米大吟醸造りの指導をお願いしたら、いきなり「あんたのところは難しいよ」とにべもなく断られます。実はその方、高松国税局にいらした時にうちの酒蔵を見たことがあるらしく、「あんたのところは(純米大吟醸造りには)程遠い酒蔵。無理や」とはっきりと言われました。
諦めきれず、兵庫まで押しかけたり、先生が出席されていたロータリークラブの例会にアポなしでお邪魔したり、3回お願いしたら向こうが根負けして「諦めました、やりますわ」と言ってくれました。
そこからはうちの顧問、家庭教師として色々教えて頂き、それこそ専用タンクを作ることから多くの試行錯誤を繰り返しました。
世界的品評会で頂点に!ソフトウェア会社社長の手がける日本酒とは 高知県土佐酒造
手ごろな価格のスパークリング・タイプ「匠(ジョン)」はある台湾人との出会いから生まれたスパークリング清酒を発売するなど、現在のラインナップはスマートで洗練された、スタイルの酒質が主体です。
最初に造った純米大吟醸スパークリングがIWCで最優秀賞を受賞する快挙もあり、スパークリング・タイプ「匠(ジョン)」は一躍有名となります。
かつては300石足らずだった生産量も、いまでは1000石を超え、さらに新蔵を建設する準備も進めています。
蔵のある土佐町山間部に位置し、周辺の棚田では県オリジナルの酒造好適米「吟の夢」の栽培も盛んです。
町内産酒米だけを用いる、ワインでいう‟テロワール”の実現をめざしています。
なるほど、高知の人にとって馴染みの普通酒が変化してきている事をタクシーの運転手さんはよく知っていて教えて頂けた様です。
桂 月 原 酒
アルコール度19度の原酒は後切れが非常に良いので、スイスイ飲み進めてしまいます。
飲み過ぎ注意で「和らぎ水」(やわらぎみず)と一緒に頂きました。
オンザロックにしても薄まる気配を感じさせませんので、柑橘類やハーブなどを添えて、爽やかに楽しむのもいいかもしれません。
土佐の皿鉢料理と一緒に日本酒もすすみました。

名称 | 桂月 原酒 |
商品説明 | すっきりとした口当たり、軽やかな味丸みのある柔らかい刺激で喉ごしさわやか |
容量 | 300ml |
原材料 | 原料米/アキツホ他(国産米100%) |
精米付合 | 65~70% |
アルコール度 | 19度 |
お召し上がり方 | 冷やして、常温 |
時代が流れインターネットで多くの情報を手に入れれる様になった現在は折角お酒を飲んで楽しい時間を過ごすのであれば、作りての物語も一緒に味わう様になりました。
株式会社齋彌酒造店 | 住所 高知県土佐郡土佐町田井418 |
酒 銘 | 桂月 匠 |
ホームページ | http://www.keigetsu.co.jp/ |
創業年 | 1902年(明治35年) |



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コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 今回は高知市内を観光で訪れた時「個室四季料理 くらり」に向かうタクシーの運転手さんが勧めてくれた土佐鶴を家飲み用に購入しました。 […]