家飲み 厳選日本酒 『 而今(じこん)純米吟醸 八反錦火入』

家飲み厳選日本酒では、お店で飲んだ全国の美味しい地酒を紹介します。

今回は姫路市にある「喰い処 音松』で頂いた「而今 純米吟醸 八反錦火入」を紹介します。

目次

喰い処 音松

「音松」は姫路の飲み屋街から少し離れた姫路駅南のオフィス街からほど近くの外堀川沿いにあります。

こだわりの食材と和食を中心に手作りで料理が美味しいお店です。

詳しくは家飲み 厳選日本酒 『豊 盃 特別純米酒』で紹介しています。

お客さんのオーダーに合わせて全国の入手困難な日本酒を取り寄せてもくれます。

以前から而今(じこん)は飲んで見たいと思っていましたが通販ではプレミアム価格でなかなか手に届く値段ではありませんでした。

木屋正酒造 而 今(じこん)

而 今(じこん)を知ったのは『日本酒ドラマチック』と言う本で、「若手スター杜氏」として「七本鎗」の冨田康伸さん、「」の永山貴博さんと共に大西唯克(ただよし)さんが紹介されていたからです。

七本鎗」や「」は兵庫県明石市の 岩井寿商店で購入できましたが播磨で「而今 米吟醸酒」を販売しているお店を知りません。

「而今(じこん)」をつくる木屋正(きやしょう)酒造は、1818(文政元)年に創業した酒蔵です。

かつては「高砂」「鷹一正宗」を製造し地元・伊賀地方を中心に販売してきたが、現在の杜氏兼社長である6代目・大西唯克(ただよし)さんが実家である蔵に戻ってから改革が行なわれた。

大手食品メーカーで就業し日本酒には無知だった彼が家業を継ぐべく勉強のため酒類総合研究所に行ったとき、鑑定官の先生から実家の酒の味を「美味しくない」と一蹴されます。

その頃「高砂」は近隣の旅館や居酒屋で「熱燗くれ」と頼まれば出てくる安い地酒で、銘柄で呼ばれていませんでした。

大阪の近鉄百貨店で催事の販売員を唯克(ただよし)さんがしている時に試飲客として来ていた日本酒マニアに、大阪の居酒屋に連れて行かれ「お前もこんな酒を造れ」と言われて飲んだのが、山形県の酒「十四代」でした。

心から美味しいと思った日本酒は初めてだったので素直に感激したのと同時に蔵元としての現実に引き戻され暗澹とした思いに包まれたそうです。

やかで嘆きは闘志に変わっていき、「質のいい酒を造れば絶対にわかってくれる人がいる。何としても自分が納得できる酒を造って味で勝負せきる場所で戦おう」と誓ったのです。

それから酒造や設備に関する様々なことを学び、衛生管理を徹底したなかで「而今」という特約店限定流通の新しい銘柄を誕生させます。

そして杜氏になった1905(平成17)年、全国新酒鑑評会において「而今」はいきなり金賞を受賞し注目を浴びます。

「而今」の名は、禅宗の言葉が由来で「未来にも過去にも囚われず、今できる最善のことをする」という意味がこめられています。

而今(じこん) 米吟醸酒

今回紹介する「而今 純米吟醸 八反錦火入」は八反錦という「八反35号」と「秋津穂」を交配させた品種を使用しています。す!

「秋津穂」といえば「風の森」の代表酒米です。

広島県の酒米生産地は県の中山間部であるため、高所での栽培が向く「八反錦」の栽培が半数を占めているそうです。

大西唯克(ただよし)社長は広島県にある酒類総合研究所で酒について学んだ経緯があり、自ら杜氏を始めた時も予期せぬ事態が起きた時には酒類総合研究所の指導官に電話してアドバイスを受けました。

そのようなことから広島県に愛着があるため、「八反錦」と「千本錦」を使用する背景がある様です。

一口目で甘さが伝わりましたが甘ったるさはなく、綺麗で、フレッシュな味わいでした。

「十四代」との出会いで美味しいお酒を造ることを誓われたそうですが、初めて「十四代」を飲んだ時のように「而今 純米吟醸 八反錦火入」は美味しいお酒でした。

名称而今 純米吟醸 八反錦火入
商品説明グレープフルーツやパイン、リンゴの柑橘系の甘い香りが生きているお酒。                
容量 720ml
原材料米 (国産)米こうじ (国産米)八反錦
精米付合55%
アルコール度16度
お召し上がり方冷酒

時代が流れインターネットで多くの情報を手に入れれる様になった現在は折角お酒を飲んで楽しい時間を過ごすのであれば、作りての物語も一緒に味わう様になりました。

木屋正酒造     住所 三重県名張市本町314-1                
酒 銘而今
ホームページhttps://kiyashow.com/
創業年1818年 文政元年
日本酒 而今 純米吟醸

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