紹介本 『夢と金』

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夢と金 西野 亮廣

今回紹介する本は以前このブログで紹介した「革命のファンファーレ」の西野 亮廣さんが4月19日に出版した『夢と金』です。

初版が8万部で発売日には重版され10万部を超すヒットとなっています。

お笑いコンビキングコングとして唯一のレギュラーがユーチューブの「毎週キングコング」で二人の飾らないトークが好きで視聴しています。

そのユーチューブ番組で新刊に合わせて授業形式で西野さんがコンビの梶原さんと構成作家のトンボさんにお金の話をしているのが面白くて本書をすぐに電子書籍で購入し一気に読んでしましました。

インパクトの強かった話がインディアンのことわざで「父が無知だと貧乏になる。母が無知だと病気になる。」でした。

所説ある中で日本でお金の話がタブーなったのは、過去からの国の古くは家康の時代、治安のため国民に武器をもたせないよう「国民がお金を欲しがらない」政策をとるようになったのが始まりではないかとのことです。

その後も「貴穀賤金」「士農工商」「ものつくりを尊ぶ」商人を蔑む様に仕向けた一面もあります。

ただ江戸時代の大阪では世界初の先物取引が行われたり、戦国時代の楽市・楽座などおおらかな部分も見受けられます。

政策や風潮で、お金儲けやお金の話をするのは品のないことだという考えが広まっていき、今でもその風潮に影響を受ける人も多くいます。

本書では、そのような風潮もバッサリ、まえがきで「夢か?金か?」という議論に耳を傾ける必要はない。

「夢とお金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。

「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これは真実だと言っています。

今、この国に足りていないのは「希望」だ。

希望を持つためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。

子供はもちろん、子供に背中を見せなけらばいけない大人もだ。

「金の話ばかりしやがって」と言うなら、分かった。

だったら、僕よりも大きな夢を語り、行動している人間を連れてきてくれ。

それができないなら、話を聞いて欲しい。

耳障りの良い話はしない。

夢を繋ぐための本当の話をする。80分もあれば十分だ。

本書 まえがき

この授業形式のユーチューブ番組を一緒に聞いていた高校生の息子が珍しく本を読んでみようかなと言う気になっています。

本書でも10代、20代の若い時の優位は年齢と共にその差は広がる一方と伝えています。

早い時期に行動できるか、出来ないかは人生の大きな分岐点なる事を強いメッセージで伝えています。

この本のおすすめ

ラグジュアリーの価値が高い理由

ラグジュアリーの価値が飛び抜けて高くなっている理由は、ラグジュアリーが「夢」だからだ。

「夢」とは何か?

これは算数で説明がつく。

「夢」=[認知度]ー[普及度]

皆が知っているけれど、誰も持っていないというものが「夢」です。

イメージしやすいい例で「モナ・リザ」は世界で一番知られている絵で1枚しかないので、値段はつけれませんが、”推定価格”では、1000億以上と言われ、京セラ大阪ドーム建設費の2個分相当です。

誰もが知るラグジュアリーブランド戦略で言うと、たとえば誰もが知る「ルイ・ヴィトン」で買い物するのに「ついで」に行く人はあまりいない。

目的買いであるはずの「ルイ・ヴィトン」であれば、わざわざ家賃の高い場所に店を構えなくても必ず店に訪れるはずで、フラット訪れなくても多くの人に認知され、「買えない人」の割合が多い方が望ましいという事です。

「顧客は『機能』を買い、ファンは『意味』を買う

「顧客」とは「商品を買ってくれる人」で「ファン」というのは「サービス提供者を応援してくれる人」のことです。

ファンサービスについてはこのブログで紹介した「ファンベース」が参考になります。

「お客さん」をひとまとめにせず、「顧客」と「ファン」にわけて考えます。

顧客の中から「ファンの作り方」は「応援シロ」を作らなければファンは生まれないということです。

応援シロの明確な計算式は

[応援シロ]=[目的地]ー[現在地]

ファンを作りたければ、「自分がどこに向っていて、今、どれくらい足りていないのか?」を周囲に共有する必要があります。

「みっともない自分を晒したくない」という理由から「現在地を隠す」という自己保身に走ってはいけない。

夢を追うことと、ビジネスで成功することには密接な関係があると語る西野さんの姿勢に、多くのビジネスマンが共感することでしょう。

この本を読めば、夢を追い続けることがビジネスで成功するためにどれだけ大切かが、明確になります。

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