ザ・ドリーム・マネージャー / マシュー・ケリー
今回紹介する『ザ・ドリーム・マネージャー』は『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊』で以下のように紹介されていて購入しました。
不人気業界で、毎月大量の人を採用するのですが、同じ数だけ離職してしまします。
この本から学ぶポイント
1.リーダーはメンバーの夢を把握しよう
2.リーダーはメンバーの夢の実現を支援しよう
3.そのようなリーダーがいる会社を、メンバーは辞めるわけがない
「本当に役立った」マネジメントの名著64冊
離職率400%だった会社がしたこととは?
この本のモデルとなった会社がアメリカオハイオ州にある清掃会社、ジャンコア社です。
オハイオ州にある清掃サービス会社、ジャンコアは数億円の売り上げを上げ、経営者であるトニーとメリーの夫妻は、成功しているように見えた。しかし、彼らはそうは思っていなかった。
人材の問題を抱えていたからだ。いつも30人くらい人が不足していた。清掃業に就きたい人は少ないし、入社してもすぐに辞めてしまうからだ。彼らは問題を解決するために、ありとあらゆる人事の本を読んだが、結論として導き出したのは、とてもシンプルなことだった。
彼らは社員が住んでいるところから会社まで、シャトルバスを運行しようと考えた。
社員が住んでいるところにいって気がついたのは、会社が抱えているのは、人材の問題ではなく、社員が人生の希望や夢を持っていないということだった。
清掃会社で働くことを夢見ている人はいないから…
そこでトニーとメリーは、社員の夢を実現できる会社にしようと考えた。
もし社内に、社員の夢を支援することを目的としている人、ドリームマネージャーがいたら?
彼らはそれを実行に移し、いまでは社員数300人、年商12億円以上に成長している。
自分たちを”清掃サービス業”として考えるのではなく、「人々の夢を叶える会社」として考え、その目的にコミットしたのだ。
あらすじ
「ザ・ドリーム・マネジャー」はジャンコア社というアメリカの清掃会社がモデルとなっています。
ジャンコア社は離職率400%という人が全く定着しない会社でした。
ジャンコア社は高い離職率によって、採用コスト、教育コストは上がり、生産性、顧客の信頼、社員のモチベーションは下がるという悪循環に陥っていました。
こんなひどい状況の中、経営者のトニーはあることを行いました。
社内に「ドリームマネジャー」を置くということです。
ドリームマネージャーの役割は、社員一人ひとりに夢を持たせ、その夢の実現をサポートすることです。
夢は仕事に限ったことではありません。
「家を買いたい」「休暇を取って旅行に行きたい」「家族でクリスマスパーティーをしたい」「外国語を学びたい」など、社員から出てきた夢は様々です。
著者について
マシュー・ケリー
「組織を動かす人間が理想に近づこうと努力するとき、その組織もまた理想に近づく」という信念を実践するフロイド・コンサルティング社の経営者。同時に国際的に高い評価を受けている講演家でもあり、これまでに2500回以上、300万人以上に講演。その中には「フォーチュン500」の一流大企業も含まれている。著書に、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー『The Rhythm of Life(人生のリズム)』などがある。
amazon 抜粋
実践ガイド
本書はジャンコア社をモデルに物語で展開していきます。
本書の最後に著者が開発したドリーム・マネージャーのコンセプトを応用できるように実践ガイドが書かれています。
詳しくは本書を購読し実践してみることをお勧めしますが一部紹介します。
最初のステップ
夢とは人生を形作るためのビジョンです。
①ドリーム・ブックを用意する
②夢を書きはじめる
③夢に制限を設けない
④ドリーム・ブックに書きこむ時には日付を入れる
⑤夢が実現したら、その日付も書き加える
本書 実践ガイド
夢リストにあらゆる夢を網羅できるよう12のカテゴリを上げていく
①肉体 ②感動 ③知性 ④精神世界 ⑤心理 ⑥心理 ⑦仕事 ⑧経済 ⑨創造性 ⑩冒険 ⑪後世に残すもの ⑫性格
本書 実践ガイド
『ザ・ドリーム・マネージャー』は、リーダーシップに興味がある人、ビジネスに携わる人などにおすすめの一冊です。
マーシュー・ケリー氏のコンセプトの応用から、励まされたり、勇気づけられたりすることができると思います。
ぜひ一度手に取ってみてください!
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 私自身も今関わるプロジェクトで課題と感じているチームづくりの課題について第3章の『ザ・ゴール』と『ザ・ドリーム・マネージャー』を購入し大変参考になりました。 […]
[…] 私自身も今関わるプロジェクトで課題と感じているチームづくりの課題について第3章の『ザ・ゴール』と『ザ・ドリーム・マネージャー』を購入し大変参考になりました。 […]