紹介本『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』

目次

「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた 中尾隆一郎

今回紹介する本はマネジメントについて学びたい方にお勧めの『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』です。

本書は、著者が23年間、年に100冊の読書を続けた中で、経営する株式会社中尾マネジメント研究所の「Nakao Library」https://nminstitute.jp/nakao-libraryなどでも紹介しています。

その関係でどんな本を読めばいいかアドバイスを求められることが多くあり、その人の状況により適切な本は異なるため本書は以下の基準で選ばれた様です。

①事業運営・会社運営の参考本

著者は29年間リクルートに勤め、自分自身の経験から事業運営や会社運営に役立った本を選んでいます。

②管理職育成の「中尾塾」での経験

著者が運営する「中尾塾」は9か月かけて、管理職に必要なスキルを身に付ける際に毎月2冊課題図書として有効な本を把握し選んでいます。

③グループコーチングでの活用効果測定

著者が運営する「中尾塾」に参加する経営者と行うグループコーチングで具体的な課題にアドバイスを行い、参考になる本を紹介し、活用し、効果がでた本を選んでいます。

上記の選定方法から本書で紹介されている本は単に多く読まれいるビジネス書を取り上げているのではなく、様々な立場のリーダーが実際のビジネスで役立てられる可能性が高い本がピックアップされています。

本書で取り上げらる課題解決本の一部紹介

本書は様々な立場のリーダーを想定し、今までの具体的な課題解決に役立った本を紹介しているので、実際読む人が自らが現在抱えている課題を中心に読み、紹介されている本のポイントを理解し、購入するにも役立つ本です。

それぞれの本のポイントを分かりやすく紹介されているので、本選びに役立つと思います。

私自身も今関わるプロジェクトで課題と感じているチームづくりの課題について第3章の『ザ・ゴール』と『ザ・ドリーム・マネージャー』を購入し大変参考になりました。

以下が本書で紹介されていたポイントで購入を決めたきっかけです。

3-4大量離職への対策   『ザ・ドリーム・マネージャー

不人気業界で、毎月大量の人を採用するのですが、同じ数だけ離職してしまします…

この本から学ぶ3つのポイント

  1. リーダーはメンバ―の夢を把握しよう
  2. リーダーはメンバーの夢の実現を支援しよう
  3. そのようなリーダーがいる会社を、メンバーは辞めるわけがない

「ウォール・ストリート・ジャーナル」ビジネス書ベストセラーに輝いた、画期的マネジメントの書、待望の翻訳!

本当の意味で人を動かすものは何か?その答えが、ここにある。

シンプルかつ効果絶大の画期的マネジメント術「ドリーム・マネジメント・プロジェクト」、その理論と実践法をビジネスストーリーと実践ガイドの二部構成でわかりやすく解説

ビジネスのエキスパートたちも絶賛

本書は、「会社は従業員のことをどう考えるべきか?」「管理職にとっての仕事とは何か?」といったことに対する概念を根本から変えてしまうだろう。―パトリック・レンシオーニ『あなたのチームは、機能していますか?』著者

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3-10経営判断のよりどころを見つけたい  『 ザ・ゴール

短時間で重要な決断をしなければならない時、何かをよりどころにした

この本から学ぶ3つのポイント

  1. 「部分最適」ではなく、「全体最適」の事業運営がポイント
  2. 「制約条件」を発見し、そこを組織全体で強化しよう
  3. 組織は、「個別最適」な目標や管理制度を導入していることが多い

かつて17年間も日本での出版だけが禁じられた「幻のビジネス書」!!
本書の原著「The Goal」の初版が発売されたのは1984年。

全世界で1000万人以上が読んだベストセラーにもかかわらず、長い間日本で翻訳出版が許されなかった。

著者のエリヤフ・ゴールドラット博士は、出版を拒否し続けた理由について、次のように語っている。

「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。

その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」

元気がないと言われて久しい日本企業が再び力を取り戻し、世界のトップを走るためのヒントがここにある。

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どちらも物語で読み物としても読みやすく、マネジメントに必要な事例が具体的に書かれています。

チーム作りで課題を感じているマネージャーは是非手に取って頂きたい本でした。

それぞれの本がいかにマネジメントに役立つかは本書でポイントが要約して紹介されていますので、一部抜粋して紹介します。

詳しくは、本書を購入して、今抱えている課題に沿った本を探してみて下さい。

きっと今のビジネスに活かせることがあるように思います。

本書で取り上げらる課題解決と一部


第1章 人に関する課題を解決する7冊

1-1 「当たり前」や「常識」のズレ 『正しく生きるとはどういうことか』

部下と電話で話したのに、部下からの連絡はチャットばかり・・・

という人に関する課題を解決する本が『正しく生きるとはどういうことか』です。

この本から学ぶ3つのポイント

  1. 自分が納得した規範に従って生きるのが重要
  2. 他人も、他人が納得した規範に従って生きている
  3. 対人関係は、自分の都合だけでは決められず、試行錯誤から構築する

1-2 『紛争の心理学』対立・揉めごとの解消

同じプロジェクトに、元上司と元部下で、今はそれぞれ別の部署のリーダーを務めているメンバーがいるのですが、
それぞれの部署の利益を主張して対立し、関係が悪化しています・・・

という人に関する課題を解決する本が『紛争の心理学』です。

この本から学ぶ3つのポイント

  1. すべての人に異なる個人の力がある
  2. 表に出る言葉とその裏に隠された言葉がある
  3. 感情の対立は、ランクとダブルシグナルと結びついている

1-3 『愛するということ』人から信頼されたい

もっと周囲から信頼されたいと思っているのに、
それが実現できず、悶々としています・・・

という人に関する課題を解決する本が『愛するということ』です。

1-4 『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』

組織を壊す人への対応

中途採用した管理職が派閥を作り、昇進させるよう迫ってきています・・・

という人に関する課題を解決する本が『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』です。

1-5 不機嫌さを周囲にばらまく人の取り扱い

常に不機嫌な顔をしている先輩がいて、周囲に嫌な気分が伝播しています・・・

という人に関する課題を解決する本が『組織を壊す人への対応』です。

1-6 どんな人を信用すれば良いのか

様々な人が様々な意見やアドバイスをくれます。
どの話ももっともらしく聞こえてしまします・・・

1-7 適切なコンサルタントの選び方・付き合い方

コンサル会社は強みも価格も様々。どうやって選べば良いのか・・・

第2章 チームマネジメントの課題を解決する11冊

2-1 「働く」に関する事実を知る

どんな人材を採用し、どうやって離職を減らせば良いのでしょうか?

2-2 メンバーを褒めるか?叱るか?

メンバーを褒めることが、うまくできません・・・

2-3 メンバーへの権限移譲

メンバーに権限移譲したいが、うまくいかなければ、逆に仕事が増える。
誰にどう権限移譲すれば良いのか・・・

2-4 多様なメンバーのマネジメント

マネジメントしなくてはならないメンバーの雇用形態がバラバラで困っています。

2-5 ダイバーシティ&インクルージョン

海外人材と一緒に働くことになりました。
何を学んでおけば良いでしょうか?

2-6 組織の不正隠蔽への対応

大企業での不正隠蔽が相次いでいます。
当社で不正隠蔽は起こらないでしょうか?

2-7 過去には成果を出していたが、今は出していない幹部の処遇

組織が大きくなり、幹部に求まられる能力が変化しました。
でも、今の幹部に辞めてもらうのは・・・

2-8 チャレンジする風土づくり

メンバーにチャレンジをしてほしいのですが、なかなか動いてくれません・・・

2-9 新しいことを始める時の「無意識の非協力」への対応

新規事業を立ち上げようとしているのですが、既存事業のメンバーの協力が得られず、困っています。

2-10 大きな環境変化への対応

売上が大幅に減少しています!

2-11 存在意義を示したい

私の組織は存在価値が高いのに、過小評価されています・・・

第3章 チームづくりの課題を解決する10冊

第4章 人材育成の課題を解決する5冊

第5章 商品・サービスづくりの課題を解決する8冊

第6章 事業運営の課題を解決する9冊

第7章 トラブル発生時・環境変化の課題を解決する11冊

第8章 お金の課題を解決する3冊

1章・2章の課題や学べるポイントを抜粋して紹介しましたが、手にした本は数冊でまだ途中の書籍もありますが、失敗はありません。

それぞれの人にとっての課題はまちまちなので、自分が思う課題について紹介されている本があれば是非手にとって欲しいと思います。

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