家飲みでは、お店で飲んだ日本酒や酒蔵や酒店で買った全国の美味しい地酒を厳選して紹介します。
今回は久しぶりにネットで注文した山形県天童市の出羽桜酒造が醸す『出羽桜 純米酒』を飲んだ感想を紹介します。
このお酒は「家飲み 飲みたい日本酒 IWC SAKE部門 チャンピオン」でも紹介したとおり、2016年にチャンピオン・サケを受賞しています。
「出羽桜 純米大吟醸 一路」が2008年に受賞しており、史上初の二度目のチャンピオンとなっています。
GI 山形
GI日本酒とSAKEについてはこのブログ「家飲み 日本酒 世界戦略 GI日本酒」でも詳しく紹介しています。
「シャンパーニュ」「ボルドー」「スコッチ」「テキーラ」など、特定の地域名がお酒の呼称として使用されています。
これは世界的表示(G1/Geographical Indication)といい、その産地固有の地理的条件と規定の製法や品質基準などを満たすことで指定されるものです。
県単位の日本酒の地理的表示では山形が唯一指定されています。
このブログでは、「G1播磨」についても詳しく紹介しています。
出羽桜酒造株式会社について
以下は東北経済産業局の出羽桜酒造株式会社紹介を参考に掲載しています。
出羽桜酒造では1892年の創業以来、厳選した米をよく磨き、手作りで清酒製造を行っています。
1980年に鑑評会用にのみ醸造されていた「吟醸酒」という言葉をラベルに記載し、他社に先駆けて「桜花 吟醸酒」を発売し、吟醸酒という名前の普及に貢献しています。
また、全国新酒鑑評会において12年連続金賞を受賞するなど全国的にも有名な、日本を代表する酒を造り続けています。
地域の中の企業
1970年代をピークに全国、山形県共に日本酒の消費量が減っていく中で、全国に向けて山形をチームとしてアピールすることが求められていました。
その一つとして、出羽桜酒造株式会社も参加する勉強会「山形県研醸会」の活動を行っています。(出羽桜酒造の社長は四代目会長を歴任)。
山形県研醸会は山形県内酒造メーカーと山形県工業技術センターが立ち上げ、一丸となって醸造技術を磨き上げてきた。加えて、同センターには、若手社員等の育成のための研修受け入れ制度もあり、この官民一体となった取組により、醸造技術の向上や人材育成を図ってきた。
そのおかげもあり、2016年12月、特定の地域で造られた酒類や農産物などの品質を国が保証する制度であるGI(地理的表示)制度に「山形」が県として認定されました。
現在日本酒においてもオンラインでの販売が増加しています。
出羽桜酒造も2020年6月からオンラインストアを開設しています。
ただし出羽桜酒造は卸会社とのつながりの中で成長してきたため、卸を飛ばして利益を得ることはできないという想いあり、オンライン商品はあくまでも商品を知ってもらうきっかけとなるよう、小容量のお試しセットの日本酒販売に力を入れています。
出羽桜 純米酒
家のみブログでは普段のみのお酒を紹介いたいと思っていますので、4合瓶では2000円以下をベースで考えています。
大吟醸の「出羽桜 純米大吟醸 一路」が日本酒 IWC SAKE部門 チャンピオンに選ばれたこともすごいですが、純米酒で再度選ばれたことに意義があると思います。
地元山形県のオリジナル酒造好適米「出羽の里」100%で醸した純米酒での受賞は、「G1播磨」が地元産の山田錦のみで醸した日本酒を「G1播磨 認定酒」としていることと同様、GI 山形にとっても意味のあることだと思います。
飲みやすく綺麗な味わいの純米酒がお手頃な価格で楽しめるのはありがたい事です。
香りにも定評ある出羽桜らしく、ほのかにやさしい香りもするお薦め純米酒です。
名称 | 出羽桜 純米酒 |
商品説明 | 味のコンセプトは「大味必淡(たいみひったん)」、時代を超えて愛される大いなる味わいは、濃すぎず、必ず程良い淡さがある、という意味です。 |
容量 | 720ml |
原材料 | 麹米: 掛米: 出羽の里 |
精米付合 | 精米歩合60% |
アルコール度 | 15度 |
お召し上がり方 | 冷やしてすっきり味わいをお楽しみください。 お燗で、まろやかな味わいをお楽しみください。 |
時代が流れインターネットで多くの情報を手に入れれる様になりました。
美味しい日本酒を飲んで楽しい時間を過ごすのであれば、作りての物語も一緒に味わう様になりました。
羽桜酒造株式会社 | 住所 山形県天童市一日町一丁目4番6号 |
酒 銘 | 出羽桜 |
ホームページ | https://www.dewazakura.co.jp/ |
創業年 | 明治25年(1892年) |
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