このブログ「介護役立つ情報」では、事業所選びや介護の仕事情報等を紹介します。
今回は介護の仕事探しにおいて採用担当者視点での転職サイト選びについて紹介します。
求職者視点の転職サイトランキングはよく見かけますが、施設側にとっていい人材が採用できるサイト比較はあまりありません。
今回は関西を中心に事業運営さてれいる株式会社の現役施設採用担当に聞いた求人広告を行うお勧め転職サイトを独断で紹介します。
求人広告費の高騰
介護事業所の運営は国の定める人員基準を上回る人員配置を行わなければ、人員欠如減算として介護報酬が30%カットされます。
月トータルの人員配置が100%を下回った場合、例えば介護報酬が100万円入ると仮定した場合70万円しか入りません。
公的介護サービスの2019年度の利益率は平均2.4%で前年度から0.7ポイント低下しています。
※日経新聞2020年10月30日 掲載 「介護の利益率0.7ポイント低下、19年度2.4%人件費増」
減算により30%も収益が減るということは企業にとって死活問題なので、無理をしてでも採用致します。
減算や運営基準違反等ペナルティがなければ紹介会社や派遣費用等の利益率を下げる要因はもう少し緩和されるはずです。
人員配置が無ければ以下の対応が柔軟に行えます。
- 少し人が足りていなくても能力の高いスタッフで運営し、いい人材が採用できるまで待つことが出来ます。
- 減算を気にして能力の低い職員を採用し指導者を付けた場合、同じ失敗を繰り返すことによる現任指導者のモチベーションが低下する恐れがある。
- 虐待や不適切ケアの背景に知識不足と知識理解不足があり、職場環境の悪化の恐れがある。
人に紐づいた人員基準・減算や加算算定に重きをおくよりもADL維持加算等結果に紐づけていく方が合理的と感じます。
あらゆる産業で人手不足が発生し、オートーメーション化や外国人労働者の活用など人材採用が競合する中、人員配置基準が介護業界の採用コストを更にあげています。
一部ICT活用による人員配置の緩和が今回の改定で行われましたので、更なる緩和政策を望むところです。
求人サイトが優位性の変遷
2000年の介護保険制度がスタートした時からの開設事業者の採用責任者の友人によると、業界スタート時の転職は圧倒的にSMSのカイゴジョブが圧倒的優位でブルーオーシャンでした。
その当時のクリック単価は5000円でしたが、現在は4倍以上です。
登録者の数の優位性で強気な運営でしたが、多くの求人サイトが出来ることにより、SMSサイトへの集客への広告コストが嵩みクリック単価を押し上げています。
その後に優位に展開していったのが介護求人ナビでした。複数の事業所を運営する友人の会社では職種・事業所・サービスごとにまとめて価格で掲載が出来スケールメリットと採用単価を抑えられる時期もありました。
その多くの求人をまとめて掲載で出来たメリットが裏目に出て派遣・紹介会社が莫大な数の求人を掲載しました。
A社のaデイーサービスの生活相談員求人にA社以外に 派遣・紹介会社が同様の求人を掲載します。
派遣・紹介会社に荒らされた介護求人サイトというイメージです。
5年ほど前からインディードの掲載は効果的でした。うまく掲載すれば上位表示され、無料でも応募がある時期もありました。
ただし募集求人が多い地域のクリック単価は年々高騰しておりインディードはハローワーク同様随時掲載していてもクリック上位広告は色々の試行錯誤しながら掲載する必要があり採用担当を選任できる規模の企業の優位性は変わりません。
そんな中、今限られた採用経費の中運営している介護事業者の採用担当にとって1番費用対効果がよくなっているのが採用するまで、費用は0円の成果報酬型求人です。
近年、有効求人倍率は上がり、採用が非常に難しい時代と言えます。採用経費を抑え必要な人材を紹介会社の紹介料よりも安価に採用できます。
2021年おすすめ成果報酬型掲載サイト
ジョブメドレー
ジョブメドレー介護は、医療介護に特化した求人を展開するメドレーが提供する介護士専門求人サイトです。
求人案件数は6万件以上で日本最大級。
業界でいち早く成果成果報酬型とお祝い金制度の掲載方式をとり入れています。
時短勤務や子育て支援を取り入れている介護施設の求人など幅広い求人を扱っています。
事業所からのスカウトメール機能があり、興味のある求職者には多くメールを送ることが出来ます。スカウト経由の応募は、なんと内定率が1.7倍です。
採用まで一切費用が掛からないところが企業側にとっては嬉しいことです。
デメリットとしては、企業の採用担当に魅力がないと競合他社と比較され応募者を獲得できない可能性があります。
その場合は更に高額な紹介会社に紹介料を支払うしかありません。
新しい求人サイト
新しい求人サイトはアクセス数は少ないですが検索順位をあげるグーグル広告やアフィリエイト広告など、販促費をかけているので、採用成功報酬型のサイトであればどんどん登録しましょう。
求人企業が少ない分問い合わせ率や反響は大手に比べて多い期間もあります。
今現在比較的反響が高いのは以下のサイトです。但し今後減っていく可能性は否めません。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 求人掲載サイトのそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。具体的な求人転職サイトの情報は独断で以前のこのブログで紹介しました。 […]