SDGs「ハローキティ」を使って国連のSDGs

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

今回はSDGs経営実践事例として「ハローキティ」について紹介します。

目次

「ハローキティ」を使って国連のSDGs

2021年8月21日日経新聞ニュースによるとサンリオが人気キャラクター「ハローキティ」を使って国連のSDGs(持続可能な開発目標)の普及に取り組んでいます。

You Tube HELLO KITTY/SDGS

1975年にデビューした、ハローキティ。誕生日は11月1日。身長はりんご5個分。体重はりんご3個分。明るくて、優しい女の子。音楽と英語が得意で、好きな食べ物は、ママが作ったアップルパイ。

そんな可愛らしいプロフィールで知られ、世界から長らく愛されてきた日本のキャラクターの代表格のハローキティが、最近、意外な分野で活躍している。ズバリ、世界の社会貢献分野だ。

2018年からYouTubeチャンネル「HELLO KITTY CHANNEL(ハローキティチャンネル)」を開設すると、多様なコンテンツとともに、SDGsについて発信を始めた。

その熱意が伝わり、2019年から国連本部と協働して「#HelloGlobalGoals」というプロジェクトを日本語と英語で展開している。

タイの島で海の豊かさを学んだり、ヨルダンの難民キャンプを訪問したり。ハローキティが学びながら、率直な思いをズバズバと語る、親しみやすい動画が話題になっている。

いまやハローキティチャンネルの登録者数は26万6000人に及ぶ。その活躍を裏で支えるサンリオマーケティング本部CMOの木村真琴に、ハローキティがYouTubeデビューした真意とキャラクター戦略について聞いた。

YouTubeハローキティ、誕生秘話

木村は2018年にサンリオに入社。もともとはP&G、ソニーマーケティング、INGダイレクト、ウォルマートジャパンなどで20年以上の経験をもつ、マーケティングのプロだ。

これまでサンリオのキャラクターたちとは全くと言っていいほど関わりのない人生だった。

そんな木村が、サンリオに入社し、新設されたばかりのマーケティング本部で最初に手がけたのは、キャラクターの「提供価値」を考え直すことだった。

かわいくて癒されるキャラクターたちは、それぞれ今後どのような所で活躍していくべきなのか、彼らはファンに何を提供できるのか。

突き詰めて考えていくと、ハローキティはサンリオを代表する「思いやり」の提供者だった。

「キャラクターを芸能人だとするならば、キティは46年活動しており、信頼も認知もあります。

サンリオのキャラクターは『かわいい、仲良し、思いやり』を大切にしていますが、キティはどのキャラクターよりも『思いやりの体現者』を担っています」

思いやりの心を人々に届ける上で、彼女自身の媒体が必要だと感じた木村は、2018年にハローキティ公式チャンネルを開設した。

Forbes 記事抜粋
SDGs-image

2018年9月からYouTubeチャンネルを通じて日本でSDGsのゴールに向かって活動している人たちを毎月取材し、応援する活動をしてきました。

これらの日本での活動が認められ、ニューヨークにある国連本部のSDGsメディアゾーンにて、女性や子どもたちをはじめとする世界中の人たちにSDGsを紹介する共同企画「#HelloGlobalGoals」を発表しました。

2019年からは、紹介の舞台を世界中に広げ、国連の様々な課題を担当するエキスパートへの取材や、様々な国でのSDGsの活動を取り上げ、英語と日本語でYouTubeの「ハローキティチャンネル」にて毎月紹介してます。

動画の対象範囲を拡大し、全世界のキティファン向けにSDGsをテーマとするコンテンツを制作しています。

例えば、「すべての人に健康と福祉を」というSDGsの目標に関連してバングラデシュの難民キャンプの診療所を訪問する動画を配信しています。

深海がどうなっているのかみてみよう

今年6月8日の世界海洋デーに合わせ、ユーチューブの「ハローキティチャンネル」ではプラスチックゴミが深海に与える影響についても取り上げています。

キティが、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の専門家に話を聞きながら学んでいく形式です。

SDGsの17あるゴール(目標)の「 目標14.海の豊かさを守ろ」をテーマに 「海の豊かさを守ろう」に関連した動画です。

この動画はこれまでに2万回以上視聴されています。

コメント欄には「いつもキティちゃんのチャンネルでお勉強させてもらっている」「キティちゃんはさすがですね。これからの環境についてまで勉強していますね」などコメントが寄せられています。

日経新聞の取材に対しキャラクター推進部ブランド1課・2課の前田南美課長は「45周年を次の年に控え、キティのブランディングを考えたときにファンとの心の距離ができはじめていると思った。(ユーチューブで)身近に感じてもらいたいと考えた」と説明。

SDGsのコンテンツの配信は、「生き物、自然、資源を大切にということは、すべてのことに思いやりが大切ということ。

SDGsを届けることがみなが仲良くくらせる世界につながると思った」からだという。

最後にハローキティからのSDGsのメッセージはと聞いたところ、以下の回答が来た「世界をもっと明るく幸せにサステナブルなものにしていきたいです」

2021年8月21日 日経新聞 抜粋

動画の構成は、キティが視聴者に教えるのではなく、様々な専門家を取材して学んでいくという形式をとっています。

こうしたキティのSDGsの取り組みは、企業とのコラボにも結びついています。

リサイクルペットボトルを使ったポッカサッポロフード&ビバレッジのミネラルウオーターにキティをあしらったり、デロイトトーマツグループと小学生向けにSDGsを伝える動画も作っています。

SDGs普及促進の歩みは着実に進んでいて、海外子会社からもキティの活動への期待は高く、コロナが落ち着けば、将来的には海外向けの発信も強化していく予定です。

過去のSDGSに関するブログ「SDGs 1日でできる夏休み自由研究」で多くの企業や団体のSDGsに関する自由研究を紹介しました。

ユーチューブの「ハローキティチャンネル」 も十分夏休みの自由研究に活用できます。


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