SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
17の目標と169のターゲットについて子供にも理解しやすいようにまとめて、ぞれのターゲットについて考えていきたいと思います。
Society 5.0とは
以下は内閣府ホームページに記されたSociety 5.0の考え方の抜粋です。
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
内閣府Hp Society 5.0
Society 5.0で実現する社会
これまでの情報社会(Society 4.0)では知識や情報が共有されず、分野横断的な連携が不十分であるという問題がありました。
人が行う能力に限界があるため、あふれる情報から必要な情報を見つけて分析する作業が負担であったり、年齢や障害などによる労働や行動範囲に制約がありました。
また、少子高齢化や地方の過疎化などの課題に対して様々な制約があり、十分に対応することが困難でした。
Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。
また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。
社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。
内閣府Hp Society 5.0
「Society 5.0」が目指す未来とSDGsとの関わり
「Society 5.0」が目指すのは、SDGsでも提唱されている「誰一人取り残さない」社会を実現することと同様です。
そのために、最新のテクノロジーを活用し、人々の快適な暮らしとあらゆる社会課題の実現を目指しています。
近い将来 IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術の進展で経済発展と社会的課題の解決を両立していくことをSociety 5.0は目指しています。
逆説的に考えると世界的な枠組みのSDGsと日本の抱える課題にはテクノロジーを活用しない限り解決出来ないという事でもあります。
Society 5.0 新たな価値の事例(医療・介護)
このSDGsのブログと並行して「介護 役立つ情報」ブログもアップしていますので、Society 5.0 が提唱する新たな価値の事例として「医療・介護」分野について紹介します。
以下も内閣府ホームページによるSociety 5.0 新たな価値の事例(医療・介護)の考え方です。
Society 5.0では、各個人のリアルタイムの生理計測データ、医療現場の情報、医療・感染情報、環境情報といった様々な情報を含むビッグデータをAIで解析することにより、「ロボットによる生活支援・話し相手などにより一人でも快適な生活を送ること」「リアルタイムの自動健康診断などでの健康促進や病気を早期発見すること」「整理・医療データの共有によりどこでも最適な治療を受けること」「医療・介護現場でのロボットによる支援で負担を軽減すること」といったことができるようになるとともに、社会全体としても医療費や介護費などの社会的コストの削減や医療現場等での人手不足の問題を解決することが可能となります。
内閣府 HP
世界各国でも経験したことがないスピードで日本の高齢化は進んでいます。
ひとっり子政策の中国においても6年後には「人口減少社会」へ陥り、今後の経済成長を阻むほどの規模とスピードで高齢化が進んでいくと予測されています。
先進国、北欧諸国においても移民受け入れ以外の地域では少子高齢化は徐々に進んでいく状況です。
世界各国は日本の少子高齢化、人口減少の社会問題の解決策を注視しています。
安宅 和人さんの著書「シン・ニホン」で紹介されていた通り、「ウチ」から変革する事が苦手な国民性の日本ですが、外圧には否応なしに変化してきた歴史があります。
今回のコロナ禍という大きな社会変化も多くの規制から進められなっかったことが大きく変化していく予感もします。
特に社会保障に関してはまったなしの状況が続いていますので、テクノロジーで解決出来る課題は早急に進めていく必要があります。
まとめ
経団連もSDGsの達成に向けて、革新的な技術を最大限に活用することで経済発展と社会的課題の解決を両立させるコンセプト「Society 5.0 for SDGs」を提唱しています。
日本政府や企業は今、SDGsとSociety5.0を連携させた“日本独自の成長モデル”を作り上げて、経済成長と社会課題の解決の両立に取り組んでいます。
経団連も国の提唱する「Society 5.0 for SDGs」に沿って日本独自の成長モデル”を作り上げていこうとしています。
しかしながら現在は残念ながらGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)に比肩する力を持つIT企業もプラットフォーマーもいません。
世界を二分して、陣取り合戦をするかのごとき構図の激烈な競争と今後の更なる米中貿易摩擦を見据え独自の成長モデルを世界に発信していく可能性はあると思っています。
SDGsやESG投資など世界基準やルールの沿って日本のSociety 5.0の考え方をうまく発展させ、人口減少対策が世界モデルになることを期待したいです。
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