SDGs関連本 小中学生の理解がすすむ選書図書ランキング

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

昨年より認知度が一気に広がっているSDGsに関する売れ筋関連本を紹介します。

年間図書ランキング

日販図書館選書センターでは、当センターに来場した学校図書館関係者によって選書された図書を、選ばれた回数によってランキング化し、毎年発表しています。

日販図書館選書センターは、小中学校の児童・生徒向けの図書を学校図書館関係者に図書見本として紹介する施設です。

SDGSへの関心が高まる中、続き昨年に引き続き、SDGsへの関心の高さがうかがえる結果となりました。

◆年間人気図書ランキング <セット部門(小・中学校)>

1位「SDGsのきほん 未来のための17の目標」(ポプラ社)

シリーズ「SDGsのきほん」では、第1巻『SDGsってなに? 入門』でSDGsの基礎知識を解説し、第2巻から第18巻で1巻につき1目標ずつ丁寧に紹介します。
ページ数は32ページとコンパクトながら、巻頭に絵本がついていたり、さまざまなデータ資料がついていたりなど、子どもにもわかりやすく、なおかつ詳細な情報ものっているので、中身の濃いシリーズです。

2位「SDGsでかんがえよう 地球のごみ問題」(童心社)

ごみ問題を語る時、その向こうに地球規模の環境破壊や、人類が直面する格差の問題があります。

それらを解決するための世界的な指標として「SDGs」が注目されています。

国内のごみ処理の仕組みだけでなく、それらが必ずしもうまくいっていないことを踏まえ、読者ひとりひとりに「私たちの出すごみのせいで、世界の誰かが苦しんでいるかもしれない」という意識を持つきっかけになるようなシリーズを目指します。

3位「調べてみよう!日本の伝統工芸のみりょく」(ポプラ社)

小学校社会科の「伝統的な工業」はもちろん、国語の教科書掲載「伝統工芸のよさを伝えよう」の調べ学習にも役立つシリーズです。

1巻………衣にかかわる伝統工芸(1)織物
2巻………衣にかかわる伝統工芸(2)染物とアクセサリー
3巻………食にかかわる伝統工芸(1)焼き物と金工品
4巻………食にかかわる伝統工芸(2)漆器と木工品
5巻………住にかかわる伝統工芸(1)家具と仏壇
6巻………住にかかわる伝統工芸(2)文具と人形
7巻………伝統工芸のよさを伝えよう

4位「47都道府県なるほどデータブック令和版」(教育画劇)

楽しみながら47都道府県について学べるデータブック。

基礎的なデータに加え、「ここだけ!? 」「日本一」「ゆかりの人物」「難読地名」などのユニークなトピックも満載。

最新データで都道府県の今とこれからが見えてくる令和版です。

形と情報から、どの都道府県のことか考えながら読むクイズ形式でも楽しめます。 

5位「再生可能エネルギーをもっと知ろう」(岩崎書店)

人びとのくらしや産業に欠かせないエネルギーの使い道や、エネルギーを生み出す発電方法とその問題点、
再生可能エネルギーの利用が求められる背景などについて学べます。

6位「いま『水』を考える」(岩崎書店)

わたしたちの生活に欠かせない水。その性質と広い使われ方を考える。現在の水不足の問題と節水の方法、再利用の仕方。

上水、下水の仕組みや海へのもどし方についても解説。

7位「いろいろなとりのくちばし」(あかね書房)

鳥のくちばしは、大きさも太さも鋭さも様々。色や硬さも多様です。

その特徴は、何を食べて暮らしているかで決まります。

この本ではくちばしの形態と食生活を写真で紹介。くちばしがどうして「その姿」になったのかわかります。

8位「未来をつくる!日本の産業」(ポプラ社)

小学校の社会科で学ぶ、日本の産業のようすとその発展や、社会の情報化の進展についてをくわしく解説するシリーズです。

1巻………農業 上 米/畜産
2巻………農業 下 野菜/果物/花き ほか
3巻………水産業・林業
4巻………軽工業
5巻………重化学工業・エネルギー産業
6巻………貿易・運輸業
7巻………情報通信業・流通業・医療と福祉・観光業

9位「5回で折れる かざれる!あそべる!おりがみ」(汐文社)

たった5つのステップで完成!いちばんやさしいおりがみシリーズ続編。
ちょうちんおばけ、トイレの花子さん、ろくろ首など、人気の妖怪をつくろう。
壁面かざりやメッセージにも役立ちます。

10位「探してみよう!マークで学ぶSDGs」(ほるぷ出版)

SDGsには17の目標がありますが、範囲が多岐にわたるため、なかなか具体的に理解することが難しいところがあります。

この本では、身近なところで見かけるさまざまなマークを見開きで紹介し、それがSDGsのどの目標とリンクしているかを解説。身近なことからSDGsを学ぶことができるシリーズです。

この巻では、学校でみつけられるマークとして、「非常口マーク」「エコマーク」「ベルマーク」などを紹介。

11位「国谷裕子とチャレンジ!未来のためのSDGs」(文溪堂)

SDGsの17のゴールを5つに分類し、各ゴールの問題の説明の他、企業や団体の取り組みの紹介に加え、子どもたちでも取り組める「だれでもできるSDGs」も紹介。

12位「お札になった偉人たち新紙幣ウラオモテ」(ほるぷ出版)

2024年から新紙幣になる3人の伝記と、お札のデザインや機能も紹介するシリーズ。
渋沢栄一では、日本初の株式会社を設立などの華々しい表の面に加え、70歳を過ぎても大食漢だったなどの裏話も紹介します。

さらに、新しく3Dホログラムがつけられた新一万円札の機能や、過去のお札の福沢諭吉や聖徳太子の伝記も紹介。

13位「名文に学ぶ 授業に役立つ書くコツ!」(岩崎書店)

名文から「書くコツ」をつかもう!

著名な読書感想文や書評を解説し、読書感想文を書くヒントを紹介。

プロの文章のポイントや構成が一目でわかり「コツ」が伝わる。ワンランク上から学ぶ「書くコツ」!

14位「食卓からSDGsをかんがえよう!」(岩崎書店)

食べることから、SDGsを考えてみよう。

SDGs(持続可能な開発目標)は未来のための壮大な目標。

私たちはこれを達成するために何ができるのか<? br>まずは毎日3食食べている食べ物からみんなで考えてみよう。

料理評論家の服部幸應先生は、現在、SDGs(持続可能な開発目標)を食育を通して達成することを、本や講演などで
紹介することに力を入れています。

15位「妖怪の子預かります」(東京創元社)

ふとしたきっかけで、妖怪の子どもたちをあずかって子守をすることになった少年弥助。

最初は知らない人とは口もきけないほどの人見知りだったが、次々とやってくる子妖怪に手こずらされて大さわぎの毎日で、妖怪たちとかかわりいろいろな出来事を経験するうちに、弥助自身もだんだん成長し、人間にも妖怪に友人ができていく。

16位「今日からなくそう!食品ロス~わたしたちにできること~」(汐文社)

「私は食べ物を捨てたりしないから、あまり関係ない」もしかしたらそう思っているかもしれませんね。

コロナウィルスで私たちの生活は一変し、将来、「食べ物がある」ことが当たり前でなくなるかもしれません。

まだ食べられるのに捨てられてしまっている現状を考えます。

17位「いざというときに使えるために 緊急のものトリセツ図鑑(教育画劇)

消火器やAED、非常ボタンなど、いざというとき、私たちの身を守ってくれる緊急のものたち。

自宅や学校といった『たてもの』にも、駅やバスといった『のりもの』にも、『まちのなか』にも、いろいろな緊急のものが備わっています。

けれど私たちは、それを冷静に安全に使いこなすことができるでしょうか? 緊急のものを正しく使う方法を、わかりやすく図解説明する、今までにはなかった緊急のものを扱う『トリセツ本』です。

18位「教えて!感染症『かぜ』から『新型コロナ』まで」(小峰書店)

人類は、昔から多くの感染症とたたかってきました。

都市への集中など、人類の生活を一因とした感染症も増えています。

感染症を乗り越えてきた歴史を知ることで、これからの世界での生き方を考えましょう。

19位「ユニバーサルデザインでみんなが過ごしやすい町へ」(汐文社)

町のあちこちにある、ユニバーサルデザインを探しに町探検に行こう! そこで働いている人たちへのインタビューを中心に、最新のユニバーサルデザインを紹介します。

第1巻は、電車・バスなどの交通機関で導入されているユニバーサルデザインを取り上げます。

20位「きみはどう考える?人権ってなんだろう」(汐文社)

親の言うことはぜったいにきかなきゃならないの? 親だからって、子どものスマホを勝手に見ていいの? 身近な実例を通して、人権について学んでいきます。

【受賞のコメント】ポプラ社・編集担当者様より
SDGs関連本が多数刊行されているなか、『SDGsのきほん 未来のための17の目標』を多くの方々に選んでいただけて、とてもうれしく思っています。

SDGsは目標がたくさんあって、すべてを理解するのは難しいと思います。

まずは興味のある目標から学んでみて、そこからほかの目標に関心を広げていくといいかもしれません。本シリーズがその一助になれば幸いです。

日販図書館選書センター 抜粋

<単品部門(小学校)>

1位「おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで」(岩崎書店)

キンメダイ、アナゴ、イカなど、釣り上げた魚をさばき、だんだんと美味しそうな切り身へとかわって行く様子を、
動画のような連続性で見せる写真絵本。

2位「はたらく細胞ウイルス&細菌図鑑」(講談社)

「全国学校図書館協議会選定図書」に選ばれたほか、今夏は日販主催の「学校がすすめる夏休み子どもの本2020」に選ばれた『からだのしくみを学べる はたらく細胞 人体のふしぎ図鑑』の続編となる、ウイルス&細菌図鑑です。
本書は、アニメのイラストを200枚以上使いながら「ウイルス」「細菌」を解説。
全編総ルビ入り。小学校中学年以上対象。

3位「かえるのごほうび新装版」(福音館書店)


うさぎと蛙が相撲をとったり、うさぎが猿を追いかけたりと躍動感のある線でユーモラスに描かれた絵巻「鳥獣戯画」。世界に誇る国宝ですが、実は謎に満ちています。

詞書(ことばがき)もなく、継ぎ接ぎだらけなので、誰が何のために描いたどんな話なのか、よくわかってません。

木島始さんは、ひとつひとつ絵を心にしみこませ、物語を立ち上がらせました。

4位「もりの100かいだてのいえ」(偕成社)

森のちかくにすんでいるオトちゃんが、お気に入りのハープを練習していると、どこからか、ふしぎなおとがきこえてきました。

庭に出たオトちゃんは、見たことのない花を見つけました。

「おとは この はなから でてるんだ。あれ? あっちにもさいてる!」花をたどって森の奥へと進んでいくと、どんどん音が大きくなって、1本の大きな木にたどりつきました。

5位「これが鳥獣戯画でござる」(小学館)

世界に誇る「鳥獣人物戯画」は、日本の国宝。
京都・高山寺所蔵の日本の名作だ。
マンガの原点とも言われている。

「ウサギとカエルが相撲とってる?」
「弓矢で対決でござる!」
「対決のあとは、うたげでござる」

小学校の単品部門第1位は、『おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで』(岩崎書店)でした。キンメダイ、アナゴ、イカなど、釣り上げた魚をさばき、だんだんと美味しそうな切り身に変わっていく様子を、動画のような連続性で見せる写真絵本となっています。

【受賞のコメント】著者・おかだだいすけ様より
選書眼を備える皆様にお選びいただけましたこと大変光栄です。

私たちは、あたりまえのように毎日食べ物をいただいています。

食べ物は塩と水以外、みな生き物です。

生きていた命の尊さに気づけば、それをいただいた自分の命も大切にできるようになると思います。

本作品のメッセージを多くの子どもたちに受け取ってもらえますように。

日販図書館選書センター 抜粋

<単品部門(中学校)>

1位「その話、諸説あります。」(日経ナショナルジオグラフィック社)

この世界はわかっていることよりも、わかっていないことの方が多い。研究者たちは仮説を立て、検証を繰り返して、事実に迫ろうとする。

そこではそれぞれに説得力のあるさまざまな説が入り乱れ、謎は容易に解けない。

本書では、さまざまなジャンルで提唱されている“謎”と、その解明に迫る“諸説”を紹介する。

2位「京都・奈良のお寺で仏像に会いましょう改訂版」(メイツユニバーサルコンテンツ)

国宝指定された仏像の数では奈良県にあるものだけで全国の半数を超えるそうです。
次いで多いのが京都府です。
この2府県に日本を代表する仏像がほとんど揃っているわけです。

本書はこうした京都と奈良の仏像の中から特にこれだけは見ておいた方がいいと言う仏像を取り上げました。

3位「13歳からの『ネットのルール』」(メイツユニバーサルコンテンツ)

私の仕事は「情報リテラシー講師」です。

これまで、学校を中心に全国で1500回以上、40万人を超える方々に講演してきました。

お伝えしているのは「ネットで絶対に失敗しなくなる方法」。

私の講演を聞いていただくと、ネットで絶対に失敗しなくなる、そう言い切れるくらい、全力で講演しています。

4位「気温が1度上がると、どうなるの?」(西村書店)

これまでの150年で、すでに地球の気温は平均で1度上がりました。

前半では、地球上の気候や「温室効果」のしくみ、これまでにどんな気候変動があったかについて説明します。

後半では、わたしたち人間の進歩の過程で産業革命がおこり、農業や工業が発展し、食生活や移動の手段などが大きく変わったことから、自然環境にどのような影響が出ているのかを幅広い視点でとらえ、豊富なイラストで解説します。

5位「魔女たちは眠りを守る」(KADOKAWA)

きっとみんな永遠なの。 魂も、大好きだって想いも―。待望の最新刊!

この世界の夜と眠りを守るのは、まるで天使のような、魔女たちでした―。

優しくて、愛しくて、涙が溢れて止まらない…ささやかな日常をぎゅっと抱きしめたくなる物語。

人気作家・村山早紀が贈る奇跡のファンタジー小説!

中学校の単品部門第1位は、『その話、諸説あります。』(日経ナショナルジオグラフィック社)でした。

本書では、まだ教科書に載せられるほど定説が定まっていないものや、いったんは教科書に掲載されたものの異論が唱えられて書き換えられてしまったもの、あるいは定説が定まっていないために、各論が併記されているものなど、さまざまなジャンルで提唱されている“謎”と、その解明に迫る“諸説”を紹介しています。
【受賞のコメント】日経ナショナルジオグラフィック社・編集部様より
中学生の部、年間1位ありがとうございました。物事の多角的な見方を養える1冊という点が選ばれた要因かと考えております。

子供たちが成長していく過程で、答えは必ず1つではないという学びを得てもらえれば幸いです。

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