SDGs経営実践事例「エムスクエア・ラボ」農業×ANY=Happy

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。

今回はSDGs経営実践事例として高齢化が課題であり国の根幹を支えるの農業が持続可能となるため新たな挑戦をしている「エムスクエア・ラボ」について紹介します。

目次

やさいバスとは

この会社を知ったのは、NEWSPICSの番組「モビエバ」の特集でした。

私の実家も兼業農家を行っており、天候に左右される農業の大変さは良く知っています。

現在の農産物の主な流通システムが一旦大都市の東京や大阪に集約されそこからまた、各地に配送されるしくみなどの流通課題解決に取り組んでいるのがやさいバスです。

このブログでは、「SDGs経営実践事例「食べチョク」」や「SDGs経営実践事例「Oisix」」、または

家飲み コロナで変わる 取り寄せ食材」などで産地直送のサービスを紹介してきました。

それぞれのサービスも生産者と消費者が直接つながれる選択肢として、更に発展してほしいと思っています。

今回の やさいバス が面白いと思ったのは、産地個別直送の課題であった配達料を下げ、消費者が価格的に更にメリットがあるという点です。

アマゾンの明日届く宅配の逆張り発想が面白いと感じました。

定期便で決められて時間にバス停留所に行く煩わしさと、新たなコミュニティが出来るというメリットを考え選択できるイメージがいいと思います。

もちろん大型スーパーのような一定以上の品質で多種多様の農作物が揃うわけでもありませんが新しい購入スタイルとしては面白いと思います。

以下がその仕組みの抜粋です。

生産者と購買者が『おいしいを共創する』ための青果流通の仕組みです。

私たちが栽培品質や生育状況を、時に生産現場で一緒に汗を流しながら実態を把握し、生産者の代わりとなって購買者に正確で客観的な情報と共に商品をお届けします。 

迅速に、鮮度を保ち届けるため、地域の共同配送システムの構築をしています。

直売所や道の駅、青果店、卸売業者の倉庫などを集出荷場であるバス停に設定し、「やさいバス」と名付けた冷蔵車が巡回しています。

農家が出荷した品物を、実需者はその日のうちに受けとれ、生産者も購買者双方の利益向上つながっています。

やさいバスHP 抜粋
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やさいバスHP 抜粋

生産者と消費者を結ぶ課題

以前のブログSDGs経営実践事例「食べチョク」」や「家飲み コロナで変わる 取り寄せ食材」でも紹介しましたが、日本全国には本当に美味しい食材が沢山あります。

生産者と消費者を結ぶプラットフォームがまだまだ足りておらず、その流通システムが構築されると消費者は、新鮮な食品を購入する選択肢が増えます。

2020年11月27日に公表された2020年農林業センサス結果によると、農業経営体の販売金額第1位農産物の出荷先は未だに農協が64.3%となっています。

因みに農協以外の集出荷団体への出荷は9.7%、消費者への直接販売は8.9%となっています。

出荷先の割合は5年前にくらべ農協が1.9ポイント低下し、農協以外の集出荷団体が1.0ポイント上昇しています。また、小売業者は0.5ポイント上昇しています。

少しずつですが、農産物の流通ルートが多様化していて更に加速していくように思います。

今後は農業・個人事業主の農家にもマーケティングが必要です。

農業ロボットの開発

エムスクエア・ラボの代表・加藤百合子氏は、生産者と購買者をつなぐやさいバスの仕組みづくり以外にも、農業ロボットの開発でも大きな役割を果たそうとしています。

アグリテック

高齢化と都市型集中で、農業現場での人手不足が加速しています。頼みの綱の外国人技能実習生もコロナ禍で入国者げ減り、生産性向上は喫緊の課題です。

カイゼンラボでの作業分析と合わせて、ツールとしての自動機械、ロボットの開発推進の活動、ならびに研究開発をしています。

雑草対策のための「草勢管理システム」を手掛けていて、夏の農業の重労働草刈りの課題にも取り組んでいます。

草刈りイメージ
信州大学のホウレンソウ収穫ロボ。

かつて工業の技術者だったエムスクエア・ラボの加藤代表は産官学による農業ロボットの開発に積極的に関わっています。

まとめ

このブログで紹介する農業の新技術・流通システムやECサイト等テクノロジーが農業の持続可能につながることを期待し発信していきたいと思います。

次世代に残す、持続可能な社会を目指して

農業は社会基盤産業です。

人類がこれだけ繁栄できたのも、農業により食糧の生産性をあげられたことから始まります。

しかし、発展した国々では農業の存続を脅かすような消費行動や社会構造により、そのツケは確実に人間社会全体に跳ね返ってきています。

SDGs、ESGなど標ぼうするならば、一人一人が食べているものを知ることから始めてみると、社会がよく見えるようになります。

畑にくれば社会が見える!

エムスクエア・ラボ HP 抜粋


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