SDGsには17の大きな目標があり、それぞれに平均10個ずつくらい同じようなターゲットが存在し、合計で169個あるので169のターゲットと言われています。
今回はSDGs経営実践事例として「日本コカ・コーラ」について紹介します。
日本コカ・コーラ
2021/08/16 日経新聞の取材によると日本国内のコカ・コーラグループがSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを強めています。
「コカ・コーラ」など旗艦ブランドで100%リサイクル素材のペットボトルを導入したほか、ラベルレス容器も増やしています。
世界的に環境や社会にどう向きあうかがブランドの価値を左右するなか、飲料業界の巨人はSDGsの巨人に変貌を遂げようとしている。

ボトルtoボトル
日本のペットボトルの再利用は自治体や個人の取り組みによってペットボトルのリサイクル状況は世界と比較しても高い状況にあります。
●世界最高水準のリサイクルを維持
日本のリサイクル率は欧米と比較すると、世界最高水準を維持しています。(図5)
図5.日米欧のPETボトルリサイクル率の推移

米国:NAPCOR
※リサイクル率の分母をPETボトル販売量に統一して、推進協議会で計算し直しています。
※元データの出所 米国=NAPCOR、欧州=PETCORE、2017年は、Wood Mackenzie、日本=PETボトルリサイクル推進協議会。
※欧州のデータは、隔年報告。
ペットボトルのリサイクル用途としては長くシートや繊維など別の素材として活用されていました。
食品用の使用済みPETボトルを原料化(リサイクル)し、新たな食品用PETボトルに再利用することをボトルtoボトルと言います。
日本で実用化されているボトルtoボトルにはケミカルリサイクル(化学的再生法)とメカニカルリサイクル(物理的再生法)があります。
技術進化によりボトルtoボトルとしての用途が広がっています。
用 途 | 2012年度 国内総量 | 2013年度 国内総量 | 2014年度 国内総量 | 2015年度 国内総量 | 2016年度 国内総量 | 2017年度 国内総量 | 2018年度 国内総量 | 2019年度 国内総量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シート | 85.5 | 88.7 | 90.1 | 104.7 | 110.4 | 117.5 | 131.8 | 132.6 |
繊維 | 83.9 | 93.1 | 88.0 | 78.5 | 65.8 | 63.3 | 58.8 | 63.1 |
ボトルtoボトル※2 | 27.1 | 40.3 | 33.6 | 37.2 | 57.5 | 61.3 | 72.7 | 74.2 |
成形品・その他 | 27.1 | 8.5 | 13.4 | 5.9 | 5.6 | 6.8 | 6.4 | 6.9 |
総計 | 206.2 | 230.6 | 225.2 | 226.3 | 239.2 | 249.0 | 269.7 | 276.8 |
そんな中飲料メーカーや小売が更にリサイクルを進める事で新たな価値観が生まれます。
日本コカ・コーラが販売する商品のうちボトルtoボトルの比率を20年の28%から25年に50%、30年には90%に高める。
植物由来の素材を使った容器を10%まで高めることで、30年には全量が新規に石油由来の素材を原料としない容器となる。
業界団体の全国清涼飲料連合会が掲げる目標は30年に50%となっている。
業界最大手のコカ・コーラは環境対応でもフロントランナーとして、ボトルtoボトルを推進する。
「ジョージア ジャパン クラフトマン」など6品目で100%リサイクルペットボトルを導入した。
二酸化炭素の排出量は1本あたり60%、国内のコカ・コーラグループ全体で年3万5000トンが削減できる計算だ。使用するプラスチックも3万トン減らせる
100%リサイクル容器は世界で先行
世界のコカ・コーラグループの中でも、日本の取り組みはトップ集団を走る。世界各地で環境対応の目標数値を掲げているが、日本で掲げる目標は各地域よりも意欲的な数値となっている。
100%リサイクルのペットボトル導入についても、世界のコカ・コーラグループの中で先行する。
店頭回収した使用済みボトルを原料にして再利用したペットボトルを使ったセブンのプライベートブランド(PB)「一(はじめ)緑茶一日一本」を発売し、世界初という「完全循環型ペットボトル」を実現した。
環境対応では異業種との連携も進める。19年からセブン&アイ・ホールディングスと連携し、「セブンイレブン」などグループの店頭で使用済みペットボトルを回収している。
ボトルtoボトルを技術面から支えるのが台湾の繊維大手、遠東新世紀だ。
ボトラーのコカ・コーラボトラーズジャパンは遠東と連携し、遠東が持つ先進技術を活用する。
使用済みボトルを最初に精製したペット樹脂に近い透明度のボトル原料に変換できる。
2021/08/16 日経新聞 取材抜粋位
ラベルレス飲料が一気に拡大、環境と利便性で支持、店頭展開も本格化へ
コロナ禍の在宅時間延長をきっかけにラベルレス飲料製品が増えています。この動きは通販商品だけでなくコンビニの陳列棚でのラベルレスにも繋がる可能性をひめています。
ラベルレスの飲料製品は、2020年から一気にラインアップが広がり、各社が注力している。
ペットボトルにラベルをつけないラベルレスボトルは、アサヒ飲料が業界に先駆けて2018年にネット通販で水製品をケース販売したことからスタートした。
それ以来、ラベルをはがす手間がないことや、プラスチックの樹脂量の使用を減らせることから人気となった。
コロナ禍で在宅時間が増加した2020年はネット通販で飲料のケース販売がさらに増加した。
2021年もキリンビバレッジの「キリン生茶」のラベルレス製品が発売されるなど、参入メーカーが増えている。
2021年3月27日 食品産業新聞社webニュース抜粋
各社のラベルレス導入は進んでおり、コカ・コーラシステムでは、2020年4月に「い・ろ・は・す」、同8月から「綾鷹」「爽健美茶」「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」のラベルレス製品を展開。
サントリー食品インターナショナルは、11月からネット通販向けに「サントリー天然水 スパークリングレモン」と「伊右衛門」を通年販売としては初めてラベルレスにした。
また、11月には伊藤園も「お〜いお茶 カフェインゼロ」のラベルレス製品を発売している。
2021年3月27日 食品産業新聞社webニュース抜粋
ラベルはメーカにとって広告の生命線です。
新製品の販売展開以外広告戦略も大きく変わる可能性があります。
環境に配慮した暮らしは元々世界有数の江戸の暮らしをみても工夫されていて、もったいない精神は脈々と受け継がれいます。
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