マリアージュで楽しむ日本酒
このブログの「無濾過生原酒のブログ」で紹介しました鳥取県智頭町の美味しい料理と日本酒が飲める「真 菜 板」の亭主杉田衛保さんは「究極の日本酒」マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本という本を出版されています。
お店に行った時に杉田衛保 は、マリアージュはもともとワインと相性のいい料理について言うことを教えてくれました。
その中でも色々な温度で嗜める日本酒はワイン以上に相性のいい料理が多いことを教えてくれました。
例えば少し前の漫画「美味しんぼう」では、生牡蠣とシャブリ(辛口のフレンチ白ワイン)が好相性と いいますが、主人公山岡は真っ向から生臭く日本酒の方が相性がいいと語ります。
賛否はありますが、その「美味しんぼう」でも日本酒は幅広い食材と相性がいいことを伝えています。
ワインは特に生魚との相性が難しいですが、日本酒と生魚は抜群の相性です。日本酒でうまみが増しキレの良さが口の中をさっぱりさせます。
今回は日本酒のマリアージュの秘訣をご紹介します。
さっぱり系
さっぱり系の以下の料理には、吟醸や生酒など冷やしたお酒がよくあいます。キリッとした酒質のお酒は口の中をクリーンにさせ、口の中の生臭さをとってくれる効果もあります。
さっぱり系食材
- 魚系 たい、ヒラメ、カレイ、白魚、キス、アジ、ふぐなど
- 鶏肉
- 湯豆腐、寄せ鍋
- 酢の物
- しょうが、酸、柑橘系、青じそ、ねぎ、大根おろしなど
中間系
さっぱり系とこってり系の中間の食材には、本嬢造や純米酒が合います。
中間系食材
- えび、かに、しまあじ、鮭、マグロ、春カツオ、金目鯛など
- マトン、豚ひれ肉など
- しゃぶしゃぶ(ポン酢)
- 二杯酢、三杯酢、など
こってり系
山廃、生酛、古酒などのこくのあるお酒に合うのは、脂が多い秋カツオなどが合います。塩辛には絶対合いませんが熟成酒によく合います。
こってり系の食材
- 秋カツオ、マグロ(トロ)、イワシ、さば、さんまなど
- 牛肉・豚バラ肉など
- すき焼き、石狩鍋、
- キムチ、醤油、味噌、辛子、マスタードなど 参考「日本酒と料理の相性」日本名門酒会編
例えばイカの塩辛など日本酒には合いますが、ワインでは難しい食材も多くあります。
四季があり、里山と海岸沿いで気候の違う日本では、地域性に合わせた食材とその食材や地域風土に合わせたお酒文化が発達しています。
それぞれの地域の特性に合わせた食材とお酒を家飲みする楽しみは広がるばかりです。
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