本日紹介するカレーは兵庫を離れ大阪市西淀川区にあるビリヤニ・カレーのパキスタン料理専門店「大阪ハラールレストラン」が提供するビリヤニ・カレーセットです。
異国の香りと期待感
大阪の都会の喧騒から一歩足を踏み入れた西淀川区の住宅街に、まるで異国に旅立ったかのような感覚を味わえる「大阪ハラールレストラン」はあります。
お店の向かいには、イスラム教のモスクもあります。
ハラールとは、イスラム教の教えにおいて「許されているもの」を意味するアラビア語です。
イスラム教徒(ムスリム)にとって、生活全般の指標のようなもので、食べ物や飲み物、行動や行為、服装など、あらゆる場面においてハラールかどうかを判断します。
今回紹介するお店は完全ハラール対応で多くのイスラム教の方が多く訪れるお店です。
土曜日の12時過ぎお店を訪れたときは以外と空いていましたが、お店の方に聞くと既に1回目のピークを過ぎたあととの事でした。
数組の来店客はイスラム教の方と思しき人やカレー好きの常連客ぽい方が来店されていました。
お店の方お勧めのCSETをチキンと野菜のカレーで注文しました。
マトンのカレーを勧められたので、妻がマトンカレーを注文し、チキンカレーと分け合うことにしました。
その中でも、人気メニューの一つ「ビリヤニ・カレー」は、独特なスパイスの香りが広がり、食欲を強く刺激します。
ビリヤニはもともと、ムガル帝国時代に発達した宮廷料理で複雑な手順に沿って作られる手の込んだ炊き込んだお米料理です。
国や地域によって具材や作り方も違うようですが、インドはベジタリアン向けやチキンのビリヤニが多いことに比べ、パキスタンは豚肉以外のビーフ、マトン、チキンなどのお肉を使ったビリヤニが人気だそうです。
美しきビリヤニのビジュアル
目の前に運ばれてきた「ビリヤニ・カレー」の一皿は、視覚的にも驚かされる美しさ。
サフランやスパイスで色鮮やかに染まったライスは、宝石のような輝きを放ち、チキンやラムの肉が散りばめられています。
骨のついたお肉はマトンです。
真ん中のカレーが野菜カレーで少し辛さをあとから感じます。
右側のカレーはチキンカレーであっさりとしていますが、どちらも沢山の香辛料が使用されています。
左側の赤身はトマトベースで少し酸味があり、そのままライスと一緒に食べたり、カレーの味変に使用しました。
このビリヤニの香りに包まれた瞬間、目を閉じるとまるでインドや中東の市場を歩いているかのような気分にさせてくれます。
風味の層が折り重なる一口目
ビリヤニを一口頬張ると、驚くべきはその風味の層の豊かさです。
スパイスの一つ一つが独自の主張を持ちながらも、全体として調和しており、食べるたびに新たな発見があります。
チキンやラムのジューシーさがライスに染み込み、噛むごとに肉の旨みとスパイスの調和が口の中で広がります。
食感も素晴らしく、ふわっとしたライスとしっとりとした肉のコントラストが、次の一口を誘います。
スパイスの旅路
この「ビリヤニ・カレー」の魅力は、スパイスの複雑さと深みです。
辛さがあまり強くありませんがあとから、じわじわと後から追いかけてくるものの、それは決して舌を痛めつけるものではなく、温かみのある優しい辛さ。
ターメリックやクミン、コリアンダーといったスパイスが層をなして、一口ごとに異なるスパイスの個性が顔を覗かせます。
食べ終わるころの満足感
ビリヤニ・カレーを完食するころには、体がポカポカと温まり、満足感が全身に広がります。
それは、スパイスの効能だけでなく、心地よい満腹感とともに訪れる心の安らぎです。
食後の余韻には、スパイスの香りが長く残り、日常の中に異国の風を運んでくれるような特別な体験を味わえます。
セットに付いているマンゴーラッシーは、爽やかな酸味と甘さが加わり、スパイシーな料理を中和させてくれます。
ビリヤニの魅力、何度でも
大阪ハラールレストランの「ビリヤニ・カレー」は、一度食べただけではその奥深さを全て味わい尽くすことはできません。
次回はどんなスパイスが際立って感じられるのだろうかと楽しみになる、リピート必須の一品だと感じました。
「ビリヤニ・カレー」は、ただのカレーではなく、スパイスの芸術品です。
大阪ハラールレストランで、この異国の風味を感じながら、心と体を満たす豊かな食体験をぜひ楽しんでください。
【大阪ハラールレストラン】
ジャンル:パキスタン料理、カレー
電話:06-6475-9786
住所:大阪府大阪市西淀川区大和田4-13-2 交通手段: 阪神本線千船駅から徒歩約8分 営業時間:11:00~15:00 17:00~22:00 年中無休
駐車場:無
サイト: https://osaka-halal-restaurant.jp/
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