紹介本 「革命のファンファーレ」/夢をあきらめない無限の選択肢

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革命のファンファーレ 西野 亮廣

現在映画「えんとつ町のプペル」や吉本興業との契約終了で何かと話題の西野 亮廣氏のビジネス本として2017年に書かれた本です。

時代に先駆けて始めたクラウドファンディングや絵本「えんとつ町のプペル」のネット無料配信など、その理由について書かれた本書」は時代の流れや言葉にならない人の内面に気づく嗅覚は鋭いと思います。

あらすじ

サブタイトル現代のお金と広告とあるように、自分の夢を叶える為にお金は必要ですが、マネタイズに関して個人の信用でお金を集めれることに早い時期から気づき行動してきたお笑い界の先駆者です。

若い時期にお笑い界で若手の頂点を極めた時に既にその世界でトップ目指すことの難しさを理解し、愚直に夢の為に行動してきたことは今映画というひとつの大きな形となってきています。

この本の3つのおすすめ

①新たな広告戦略

②お金より信用が大事

③作品の無料化戦略

新たな広告戦略

あるネット番組(Win Win Wiiin)で「世の中に出るものに商品と作品がある」と西野亮廣氏は語り始めました。「商品」とは売れる為、消費者の嗜好やニーズに合わせて作り出します。対して「作品」とは作者が自分の作りたいものを形にしたもの」と説明していました。

そして「自分は作品を作り続けていきたいので作品が作れる環境、お金を集める仕組みを考えてお金を気にせずに作品を作り続けたい」と語っていました。

絵本「えんとつ町のプペル」が出来る前から、作品を作るための仕組みを考え、絵本を作る過程で映画のシーンのカット割りと1人で絵本を作る絵本業界にチームで絵本を作る新たな仕組みを作り上げました。

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お金より信用が大事

絵本『えんとつ町のプペル』の制作費用は、クラウドファンディングで集めています。日本で本格的にクラウドファンディングを始めたのは西野さんです。

大前提としては、クラウドファンディングは、信用をお金化するための装置です。

すると、テレビタレントとクラウドファンディングの相性が良くない理由がわかるだろう。テレビタレントのギャラの出所はスポンサーであり、好感度が求められる。

そのためテレビに出れば、マズイ料理でも美味しいと嘘をつかなければならない。しかし、今やツイッターのタイムラインを見てみれば、真実が誰にでもわかってしまう。

よって、いくら認知や好感度が高まっても、タレント本人の信用は一向に上がらない。しかも、嘘を重ねるほど、ファンは離れ、行きつく先は「人気タレント」ではなく、「認知タレント」というわけだ。

正直クラウドファンディングという言葉を知ったのも恥ずかしながら本書でした。お金とクラウドファンディングについて分かりやすい例をあげて語られていました。クラウドファンディングが当たり前になる前からそのしくみや時流を見極めるセンスに驚いたことを思い出します。

「お金」とは信用を数値化したものだ。魚を100匹売りさばいた時に「この人は魚を100匹売りさばいた信用のおける人ですよー」という信用証明書が貰える。言うまでもないが、この信用証明書の名前が「お金だ」「クラウドファンディングとは信用をお金化する為の装置だ。」

p33〜35 引用抜粋

作品の無料化

絵本『えんとつ町のプペル』は全ての内容をネット配信するという前代未聞のマーケティング戦略をとります。その発想は絵本を買う母親の状況や心理をよく理解しての事でした。

子育てで忙しい母親は、読み聞かせする絵本を書店にじっくり探しに行く時間も少なくどうしても失敗を選びたくないという心理が働きます。

その為、母親が子供の頃に読み聞かせして貰った作品を選ぶ傾向が多いという事でした。その事を知った西野氏は絵本市場ではネタバレあたり前、何度も読みかせするのでストーリーが分かっている方がいいと思い、ネット配信を行いした。

この発想力が一般の人と違うところで、よく聞くマーケティングの話で『アフリカの靴を履かない民族に靴を売りに行く営業マン』と似ています。

まとめ

このブログのメインテーマは読書習慣のない人にも読書の面白さを知って欲しい事と忙しい現代人の時間に僅かでも読書の時間が取れる事を望んでいます。

芸人という身近な人が芸人仲間とは少し離れて夢を追い続けた過程を知ることやその方法論も人の心理を実に読み取った手法で思わず、「その手があったか!」叫びたい衝動にかられる方もいると思います。

最後に小さいころから、絵本に親しみそのご活字の本にうまくスライドできた子供たちの国語の学力が高いという因果関係があるという記事もあります。

中室牧子の“エビデンスベーストが教育を変える” 

https://www.recruit-ms.co.jp/research/journal/pdf/j201602/m41_evidencebased.pdf

今ではユーチューブ等で手軽に有益な動画を手に入れることもできますのでそれで十分という思われる方も多いと思いますし、実際私も沢山の有益な情報をネット動画で楽しんでいます。

ただ、行間を読むとか、その絵から広がる物語を想像して力はきっと絵本や読書から養わると思っていますので、これからも紹介していければと思っています。

小さなお子さんがいる家庭では絵本を定期的に購入するサービスも沢山あり、定期購読されているご家庭実もあると思います。我が家もその一軒で子供が幼稚園卒業まで定期購入していました。

ちなみに我が家は「こどもの本の童話館」をとっていました。

絵本の定期購入ではありませんが、面白いと思っているサービスがあります。

小さい兄弟がいて、上の子供に読みきかせしたいときに、下の子供が大声で泣いたりして、思いどりに絵本の読み聞かせができない経験は多いと思います。

我が家もそんなとき両親のどちらかが順番に読みかせをしていましたが、絵本の読み聞かせを望む子供のタイミングにいつも両親がいるとは限りません。

また、寝る時読み聞かせをしている時、先に親が眠りについて子供に起こされる経験もありました。

そんな時でも替わりに読み聞かせをするサービスです。また、定期的に配信されるので子供の想像力を掻き立てる効果もあるように思います。

我が家では子供は大きくなり必要ありませんが、孫が出来たときには、子供たちに紹介しようと思っています。これからの子育てのお役に立てれば幸いです。

 

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