紹介本 『ザ・テクノロジー2030』/ 明るい未来の可能性

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ザ・テクノロジー2030 /春夏 アキト/ 幻冬舎

最近未来予測の本が多く出版されています。テクノロジーに詳しい方が紹介される未来は現在では,

想像もつかないことや違和感も多いですが新しい情報を取り入れる読書は深みを増します。

この お勧め本紹介blogを通じて本を読むことで色々な価値観や将来の可能性を伝えていきたいと思っています。

3つのお勧めポイント

テクノロジーからみる未来予想図は現在の課題解決に向けた多くの可能性を秘めています。

冷静に世界のテック企業と比較すると失われた30年と揶揄されるように規制等の壁で出遅れが否めない日本です。

この本は日本における各ジャンルのトップランナーが監修&協力されているので、日本も捨てなものでなく子供に夢を与え、漫画形式なので、難しい技術も理解しやすい構成となっています。

その中でも現在の日本の課題解決につながる技術について明るい可能性をしめしてくれる3つのテクノロジー領域が読んでいて嬉しい気分にさせてくれます。

①パワードスーツ

②気象予測

③テレイグジスタンス

パワードスーツ

少子高齢化問題をメディアで取り上げる場合は、社会保障の増大、現役世代の負担増等悲観的な意見が多くあります。

少子化で問題とされる労働力不足には移民又は女性や高齢者の労働への参画は必須になる中、能力(主に筋力)の足らずを補う事で女性や高齢者の活躍出来る場所が増えます。

また、既存の仕事においても本来の体力にの消耗に頼っている荷物の運搬や介護の移乗介助などの負担を大幅に軽減されます。

HAL」というリハビリサポートは身体機能を改善・補助・拡張・再生することにより高齢者・障害者の生活を大幅に改善する可能性もあり、世界一高齢化が進んでいる日本において、生き方が変わる可能性をひめています。

気象予測

自然災害の多い日本において、特にここ数年毎年起こる異常気象において、予測の精度が上がることで人的被害・経済的損失等減災に役立つテクノロジーです。

実例で2019年10月13日台風19号で浸水した北陸新幹線の被害額はおよそ120億です。事前に更に精密な予測を行う事で車両を他に移すなどで被害が免れたかもしれません。

例年梅雨終わりに発生する線状降水帯や積乱雲、そして台風についても発生する要因は同じ原理の様です。

温度上昇により蒸発した水分がどこに・どれぐらいの量が溜まり、雲の動きを予測しながらより細かいエリアにどれぐらいの雨量があるかを日々研究されています。

驚いたのは、より正確な予測のテクノロジー開発と同様に一定のエリアに莫大な水分が溜まり、局地的な雨量にならないよう様に分散して雨量を減らす研究です。

一部研究成果を出ている様ですが、大規模な発達積乱雲への対応はこれからになります。

地震立国でもある日本で台風・梅雨終わりの線状降水帯や積乱雲による大雨を避ける技術が開発されることを切に願っています。

テレイグジスタンス

テレイグジスタンスとは初めて知った技術でかなり昔から日本で研究されているようです。

テレイグジスタンス (telexistence) とは、人間が、自分自身が現存する場所とは異なった場所に実質的に存在し、その場所で自在に行動するという人間の存在拡張の概念です。

漫画で分かりやす説明されていたのは、ロボットの様な物体が感じる感覚を遠隔で体感する事です。

例えば映像については、ロボットが見たものをそのまま自分が見ているように感じる技術は進んでいますが、驚いたのは、触った感覚を遠隔の自分に肌触り感や温度帯を別の信号で補う技術です。

初めに伝えたパワードスーツと組み合わされば違う場所にいながら多くのことをロボットで補える未来が来るということです。

まとめ

未来予測や新たなテクノロジーはワクワクしますが、日本が抱える課題を現代の視点で考え未来予測すると、とかく暗い・悲惨な状況を伝える本が大半です。

環境のこと、人口減少、大災害など危機に備え、情報を集め準備することはリスクヘッジのからも必要なことですが、ワクワクする未来がないと新たなイノベーションは生まれないようにも思えます。

ネットプラットフォームのゲームチェンジで出遅れた日本にもロボティクスや再生医療などまだまだ優位性を保てる可能性は多いにあると感じたいです。

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