「日本酒」という名前を普段なにげなく使っていますが、酒税法では「日本酒」ではなく「清酒」とよばれています。
「清酒」はアルコールが22度未満の米と米麹と水を使用し発酵させて濾(こ)したものです。ちなみに濾さないものは「どぶろく」といいます。
日本酒の「地酒」という呼び名もありますが、特に定義はなく、兵庫や京都の大手メーカーが造る国内外を含め流通するお酒でなく、地元の方に愛飲される中小メーカーのイメージです。
最近は「國酒」や外国の方の需要も増えシンプルに「SAKE」という表記も増えたので今回は日本酒の表記の動きについて紹介します。
GI日本酒とSAKE
「シャンパーニュ」「ボルドー」「スコッチ」「テキーラ」など、特定の地域名がお酒の呼称として使用されています。
これは世界的表示(G1/Geographical Indication)といい、その産地固有の地理的条件と規定の製法や品質基準などを満たすことで指定されるものです。
酒類のみならず、農産物などの品質やブランドを守る制度です。
日本酒では、2005年に「さつま焼酎(芋)」と同時に石川県白山市の「白山」が日本酒として初めてGIに認定されました。
ついで2016年に山形県が県レベルで初めて「山形」として認定されました。
そして2018年には「北海道ワイン」と一緒に3例目として灘の生一本で知られる、兵庫県神戸市の「灘五郷」が認定されました。
2020年3月に兵庫県南西部の播磨地方の「はりま」が6月に三重県「三重」として認定されました。
GI指定されている地域や県などで造られるお酒が全てGI呼称を名乗れる訳ではありません。
各GI管理を行なっている管理機関(酒造組合等)の確認審査を通過した銘柄のみがGI呼称を名乗る事ができます。
「GI日本酒」が認定されたことで、原料のお米は国内産のみ、かつ、日本国内で製造された清酒のみが「日本酒」を独占的に名乗ることができるようになりました。
これにより外国産のお米を使用した清酒や日本以外で製造された清酒が国内市場に流通したとしても「日本酒」とは表示できなくなりました。
消費者にとっては区別しやすくなり、海外に対しても「日本酒」が高品質で信頼できる日本の酒類でsることがPRできます。
「日本酒」ブランドの価値向上にもつながります。
SAKE
日本以外で日本産以外のお米から造る「SAKE」も増えています。
このブログで紹介した「家飲み 日本酒 世界戦略 WAKAZE」などは「日本酒を世界酒に」というWAKAZEのVISIONを体現するため、現地の米を使用した醸造を行っています。
(WAKAZEオンラインストア)
元々世界市場を視野に入れた酒造りは、和食のみならず、洋食との相性を意識した味わいでフレッシュな酸味が特徴です。
バルサミコ酢やワインビネガーを彷彿させる奥深さは洋食や発酵料理にも合う味わいです。
今までに飲んだことのないテイストは料理の幅も広がるように思います。
「GI日本酒」とは違った個性や面白みを持つ「SAKE」は、今後もますます増えていき世界でSAKEを楽しむ人が増えることを期待します。
参考図書 ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒
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コメント
コメント一覧 (4件)
[…] GI日本酒とSAKEについてはこのブログ「家飲み 日本酒 世界戦略 GI日本酒」でも詳しく紹介しています。 […]
[…] (GI)についてはこのブログ 「日本酒 世界戦略 GI日本酒」でも詳しく紹介しています。 […]
[…] 日本酒 世界戦略 GI日本酒 […]
[…] GI日本酒とSAKEについてはこのブログ「家飲み 日本酒 世界戦略 GI日本酒」でも詳しく紹介しています。 […]