スパークリング日本酒とは
スパークリング日本酒とは「炭酸が含まれている日本酒」の総称です。
いまやスーパーやコンビニも買えるほど浸透しています。
その中でも、さまざまなタイプがありますが、大きく分けて「活性にごり系」「瓶内二次発酵製法」「炭酸ガス混入製法」分けられます。
タイプについての詳しい情報は「家飲み お勧め スパークリング 日本酒」で紹介しています。
日本酒のスパークリングには定義がなく、シャンパーニュのように気圧(泡の強さ)がどうで、甘さがどうで、品質がどうでなどといった決まりがないので、次々と新製品が出ています。
できたての「にごり酒」が微炭酸であることから、この延長線上で商品化したものが少なくありません。
つまり、できたて、もしくは発酵中のお酒を瓶詰めすることで、瓶の中でも発酵が続き、ガスが生成されます。
それが栓を開けたときにシュワッとした泡になります。
発酵をどこで止めるかで、泡の強さ、アルコール度数、甘さ度合いを調整できます。
にごり酒、新酒の延長なので「スパークリング清酒」と銘打たれた銘柄のほとんどは多かれ少なかれ濁りがあります。
シャンパーニューや通常のワインは、濁っていると商品になりませんが、日本酒のにごりは新鮮の証です。
「かすみ酒」「泡雪」「おりがらみ」などと季節感や情緒ある名前がつけられ粋なお酒となっています。
一般社団法人awa酒協会の取り組み
濁りのないスパークリング清酒の開発を行っているのが一般社団法人awa酒協会です。
awa酒協会の公式サイトには、品質向上、市場での普及促進、マーケティング・ブランディング戦略の立案を通じて、awa酒の市場拡大に貢献することを目的と記載されています。
同協会では、瓶かタンクで二次発酵を行い、外観は視覚的に透明であり、アルコール度数は10
度以上、ガス圧は20度で3.5バール以上と定義を設けています。
スパークリングワインを例に挙げるとシャンパンの産地・フランスのシャンパーニュ地方は、地域ブランドのモデルケースとして、マーケティング戦略が成功した例とも言えるでしょう。
シャンパーニュ地方のブランドに対する意識の高さは、世界の地場産業において際立った存在です。
地域ブランド「シャンパーニュ」の地位を高めるための戦略は、見習う点が多くあります。
例に挙げると、まずシャンパンを名乗れるのは、シャンパーニュ地方で作られた発泡性ワインのみです。
シャンパーニュ産のブドウを使用し、栽培から醸造、そして瓶内発酵まで全てが厳密に行われています。
地域で定めた基準をもとに、最終的に品質検査を受けて合格したものだけがシャンパンの名を名乗り、市場へ流通させることが出来ます。
いずれはawa酒協会が目指す戦略が、にごり酒の延長ではなく、世界のスパークリングとわたり合う商品「awa商品」=ジャパニーズシャンパーニュとなることに期待したいものです。
スパークリング清酒の人気銘柄
現在人気のあるスパークリング清酒について、酒蔵の酒銘柄説明と一緒に紹介します。
一ノ蔵 発泡清酒 すず音
すず音という愛らしい名前は、グラスに注ぐと立ちのぼる繊細な泡が鈴の音を奏でている ようであることから名付けられました。
口の中でぷちぷちと優しくはじける泡は、 シャンパンと同じ瓶内発酵によって生まれる自然の炭酸ガスによるもの。
お米の優しい味わいの中に、柔らかな甘酸っぱさが口中に広がります。
アルコール分も低く、普段はあまりお酒を飲まない方にも喜ばれるスパークリング清酒です。
一ノ蔵HP 抜粋
梵 プレミアムスパークリング
精米歩合20%の究極の純米大吟醸の薄にごり生原酒で、旬の搾りたての生原酒を酵母とともにフランス製シャンパン瓶に封じ込め、約1ヶ月間以上、瓶内二次発酵させた、究極のお酒です。
素晴らしく上品な深い香りが、超ミクロの泡とともに立ち上り、すべるように滑らかで深い味の微発泡性、薄にごり生原酒です。
梵 HP 抜粋
瓶内二次発酵酒 あわ 八海山
繊細な泡を楽しむスパークリング日本酒です。
ロの中ではじける泡の秘密は“瓶内二次発酵”。瓶の中に発酵の過程で生じた炭酸ガスを閉じ込めました。グラスに注いだとき繊細な一筋泡が立つ透明な日本酒です。
フルーティーな香りと上品な甘み、爽やかなスパークリングの口当たりをお楽しみください。
八海山HP 抜粋
獺祭 純米大吟醸 スパークリング45
獺祭 純米大吟醸 スパークリング45 360ml
・山田錦使用、磨き45%
・華やかな香りと清涼感あふれる発泡酒
・爽やかで女性や日本酒初心者に大人気
末廣 微発酵ぷちぷち
瓶内発酵にて出てきた炭酸ガスをそのまま封じ込めた微発泡酒。
試飲会では行列が出来るほどのお酒です。
口に含むと、炭酸が口の中でぷちぷち音を立てる・・・だからぷちぷち。
甘口ではありますが、しつこさのない爽やかな甘口のお酒です。
末廣 HP 抜粋
南部美人 あわさけ スパークリング
南部美人初の挑戦、瓶内二次発酵!
心地よい吟醸香、優しい口当たり、スパークリングの爽やかさもありながら、後味にしっかりと米の旨味が残るバランスの良いawa酒です。
南部美人HP 抜粋
SAKE COMPETITION2019【スパークリング部門】GOLD 3点
SAKE COMPETITION 実行委員会は、新型コロナウィルス感染症が拡大している現在の厳しい状況の中で、2020年に引き続き本年度の SAKE COMPETITION 2021 の開催を中止しまし た。
2019年のスパークリング部門3賞を紹介します。
出羽鶴 awa酒 明日へ
酒蔵周辺地域で契約栽培した酒造好適米「秋田酒こまち」と、蔵を抱く山々に源を発する清冽でやわらかな仕込み水から生まれたスパークリング日本酒です。
蔵人の技が拓いた日本酒の新境地をぜひお楽しみください。
出羽鶴 HP 抜粋
SPARKLING RAIFUKU
- 2018年:ワイングラスで美味しい日本酒アワード スパークリング部門 ゴールド賞
2018年:IWC スパークリング部門 シルバー賞
2018年:SAKE COMPETITION スパークリング部門 シルバー賞(第5位) - 2019年:SAKE COMPETITION スパークリング部門 ゴールド賞(第2位)
八鹿 スパークリング Niji
八鹿酒造の技と、新たな発酵技術で完成した珠玉のスパークリング日本酒。
地元大分県九重町の九重連山に囲まれた自然豊かな土地で育った酒米と清らかな伏流水から生まれた純米酒のスパークリング。
八鹿 HP 抜粋
まとめ
ここで紹介したスパークリング清酒はごく一部で本当に多くの銘柄が生産されています。
「家飲み 日本酒 飲む順番で更においしく」でも紹介して通り食前酒としてのスパークリング清酒の可能性は今後もっと広がりを持つと思います。
日本酒の世界戦略を考えた際のHot-sakeはアメリカではアルコールの高い「アブナイ」飲み物のイメージです。
乾いた気候の内部アメリカをイメージしてものど越しの爽やかなスパークリング清酒は欠かせません。
ワイングラスやシャンパングラスで日本酒を楽しむ文化が定着したのちに、色々な温度で日本酒を楽しむ文化が根付く可能性はあるように思います。
参考図書 ビジネスエリートが知っている教養としての日本酒
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コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ここ数日暑い日が続いていて、「家飲み お勧め スパークリング 日本酒 人気銘柄」も紹介したので、爽やかなスパークリング日本酒を購入することにしました。 […]